2026/04/10
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ジャンフランコ ボルトリン氏 Mr. Gianfranco Bortolin
最高斜度60度の急斜面が生む豊かな果実味と繊細な泡!通常の6倍以上の労働時間を要する「英雄的な栽培」によって造られるプロセッコ最高峰ヴァルドッビアーデネDOCG「レ ベルトレ」

- プロセッコの最高峰!
生産量わずか12%「ヴァルドッビアーデネDOCG」
プロセッコ「DOC」との違いとは - 「レ ベルトレ」の畑は最高斜度60度!
立って作業することも困難な絶壁 - ワインに熱ショックを与えないための「スロー ラベリング」
(時間をかけたラベリング) - ベルトレのプロセッコに共通する
“持続する「繊細な泡の鎖」と気品あふれるエレガンス” - エクストラブリュットからドライまで!
幅広いラインナップで楽しむレ ベルトレの世界
プロセッコの最高峰!
生産量わずか12%「ヴァルドッビアーデネDOCG」
プロセッコ「DOC」との違いとは

(ヴァルドッビアーデネの丘陵地に広がるブドウ畑)
プロセッコの概要
イタリアンスパークリングの代名詞でもある「プロセッコ」。現在、約8億本の生産本数を数え、世界で最も飲まれているスパークリングワインとしての地位を確立しています。
しかしその大部分は「プロセッコDOC」。これはヴェネト州とフリウリ ヴェネツィア ジュリア州の広大な平坦地で、機械を導入し造ることができるプロセッコとなります。
一方、「レ ベルトレ」が造っているのは「ヴァルドッビアーデネ プロセッコ DOCG」。ヴェネト州の丘陵地「コネリアーノ ヴァルドッビアーデネ地区」だけで造られるDOCGプロセッコで、生産本数は約9800万本(2025年)。プロセッコ全体のわずか12%ほどの極めて希少なプロセッコです。
なお、ヴァルドッビアーデネDOCGのピラミッドには、さらに2つのプレミアムなカテゴリーが存在します。
★「カルティッツェ」:わずか108haの限定区画だけで造られるプロセッコの最上位
★「リーヴェ」:指定された43の厳選された単一畑(クリュ)で造られるクリュプロセッコ

(ピラミッドの上層部分DOCGに位置するレ ベルトレ。頂点にあたるカルティッツィも造っている)
労働時間は機械化された畑の6倍!“英雄的な栽培”と称えられる「急斜面」の畑仕事
これほどまでにDOCとDOCGで超えられないクオリティの差が生まれる理由は、その「畑の環境」にあります。
ヴァルドッビアーデネDOCGの畑は、息をのむような美しい丘陵地の急斜面に広がっています。重機が一切入れないため、ブドウの栽培から収穫に至るすべての工程が人間の手作業で行われます。
そのため、1ヘクタール当たりの年間労働時間を比較すると、その差は一目瞭然。「英雄的なブドウ栽培」と称えられる所以です。

「レ ベルトレ」の畑は最高斜度60度!
立って作業することも困難な絶壁

レ ベルトレの畑は、ヴァルドッビアーデネの中でも最高斜度が60度近くに達する、30度~50度の険しい斜面地に点在しています。人が直立して歩ける限界の境界線は30度と言われていますので、ここでの畑作業がどれほど困難であるかは容易に想像できます。ましてや、機械化などは考える余地もない環境です。
レ ベルトレは、このような過酷な畑を、様々な標高や向きの区画に所有しています。それぞれの畑でブドウの生育状況が異なるため、熟度を見極めて最適なタイミングで収穫を行わなければなりません。そのため、当主であり醸造家のジャンフランコ氏自らが畑を回って熟度を見極め、厳格な手作業によって収穫を行っています。
丘陵地ヴァルドッビアーデネの優位性
こうした丘陵地であるヴァルドッビアーデネの畑には、以下の絶大な優位性があります。
★抜群の水はけ:雨が降っても水が溜まらず、ブドウの根が水を求めて地中深くへと伸びます。
★病気を防ぐ風:心地よい風が吹き抜け、雨の後もすぐ乾燥するため、ブドウ樹の病気を防ぎます。
★大きな寒暖差:背後の山(プレアルピ)に近いため寒暖差が大きく、健康でアロマ豊かなブドウが育ちます。

わずか108ヘクタールの限定区画でのみ造られる「カルティッツェ」にも畑を所有
レ ベルトレは、プロセッコの頂点である特別な区画「カルティッツェ」にも畑を所有しています。ヴァルドッビアーデネ村の約108ヘクタールという極めて限定された区画で、年間生産量も全体でわずか110万本という超希少なプロセッコです。
急勾配の南向き斜面で、土壌はヴァルドッビアーデネの中で最も古く、氷河期由来の泥灰岩と砂岩の堆積土壌となっています。このような唯一無二のテロワールによって、ワインに類まれなエレガンスと複雑な骨格をもたらしています。
ワインに熱ショックを与えないための「スロー ラベリング」
(時間をかけたラベリング)

(澱引き作業後、ベースとなるワインを選定・調整し、それぞれのDOCGの個性を表現していく)
ワインの個性を引き出す「全員試飲」と選択
レ ベルトレは、所有する畑を区画ごとに収穫と発酵を別々に行っています。二次発酵前のベースとなるワインが完成した段階でスタッフ全員による試飲を行います。各スタッフの採点結果を基に、最終的にジャンフランコ氏が総合的に判断し、ブリュットやエクストラドライといった各カテゴリーにどのベースのワインを使うかを決定しています。

醸造においても厳格に品質を管理していますが、特に、ボトリングしてからラベリングまで、時間をおいているのも品質へのこだわりのひとつです。
瓶詰めされたばかりのワインボトルは非常に冷たいため、そのまま置いておくと、結露(水滴)で表面が濡れてラベルがうまく貼れません。そのため、一般的なメーカーは機械を使ってボトルの温度を一気に上昇させて結露を避け、ラベリングするのが一般的です。
しかし、レ ベルトレはそれをしません。急激な温度変化は、生まれたての繊細なワインに大きな「ショック(ダメージ)」を与えてしまうと考え、ボトリングしたあとのボトルをしばらく静かに寝かせ、何日もかけて「ゆっくり、ゆっくり」と自然に温度が上がっていくのを待ちます。そして、ボトルが部屋の温度に馴染んでから、ようやく丁寧にラベルを貼っていくという工程を踏んでいます。このような、小さな造り手だからこそできる「ワインにストレスを与えない優しい工夫」の積み重ねが、レ ベルトレの圧倒的なクオリティを支えています。
ベルトレのプロセッコに共通する
“持続する「繊細な泡の鎖」と気品あふれるエレガンス”
当主のジャンフランコ氏は、「実はイタリア人であっても、プロセッコのDOCとDOCGの圧倒的な違いを正しく理解している人はまだ少ないのです」と語ります。
低価格でカジュアルに楽しめる平地のDOCも魅力的ですが、険しい丘陵地が育むDOCGの品質は完全に一線を画します。ヴァルドッビアーデネDOCGの最大の真価は、グラスに注いだ瞬間から、きめ細やかで美しい「泡の鎖」がいつまでも途切れずに持続する点にあります。
口に含んだ瞬間に広がる華やかな香りと、ふくよかで純度の高い果実味。ブリュット(辛口)やエクストラ ドライ(やや辛口)など、残糖値によるスタイルの違いはあっても、その根底に流れるのは気品あふれるエレガンスです。
「私たちヴァルドッビアーデネの生産者にとって、このDOCGの本質的な価値を皆さまに正しく知っていただくことこそが最重要課題です。大量生産の平地DOCと、職人の手仕事が宿る急斜面のDOCG。それぞれの背景にある物語を知ったうえで選ぶことこそ、プロセッコの深遠な魅力を100%楽しむための鍵となります。」と語っています。
エクストラブリュットからドライまで!
幅広いラインナップで楽しむレ ベルトレの世界

エクストラ ブリュット(フランコ)
残糖量は限りなく0gに近い。非常にまろやかで丸みがあり、デリケートなバランスが取れたスタイル。ドライでありながら、後味にアーモンドのような心地よい苦味が残るのが特徴です。
ブリュット
残糖量8g。エクストラブリュットと比較して酸味の質が異なり、透明感や繊細さが際立ちつつもクリーミーなニュアンスを併せ持ちます。
エクストラ ドライ(コリナリス)
残糖量13g。斜面の一番低い位置にある区画の、よりソフトなブドウを使用。非常にフルーティーで、蜜を感じさせるリンゴの風味や、他のキュヴェよりも際立つフローラル(花)のニュアンスが特徴的です。
ドライ(スプレーメ)
残糖量は25g。丘の頂点付近の畑で収穫されたブドウを使用。フルーティーさが力強く前面に押し出されています。アプリコットやシロップ漬けのフルーツを思わせる、柔らかくデリケートな果実味が魅力。適切なサービス温度での提供が極めて重要です。
ドライ(カルティッツェ)
プロセッコ最上位の畑で造るキュヴェで、残糖量は約28g。この区画のブドウは極めて甘く、しっかりとした果実味を持つため、本来どの残糖レベルでも醸造可能ですが、伝統的に最も好まれる「ドライ」のカテゴリーで造っています。非常にフルーティーでアカシアなどの花の香りを持つ一方、後味には甘さが残らず、調和の取れたミネラルなニュアンスへと続くのが最大の特徴です。
~タイプによって様々な楽しみ方ができるプロセッコのマリアージュ~
レ ベルトレのプロセッコは、残糖値の違いによって、食前酒から食中酒、また、様々な料理に寄り添うマリアージュの提案が可能です。
超辛口のエクストラブリュットはシャンパーニュ愛好者にもおすすめでき、ブリュットと共にお肉料理と合わせるのがおすすめ。ブリュットは更に、刺身などの生魚と見事に調和し、ヴェネツィアの魚料理レストランでも採用されています。残糖値高めのドライは白身肉、魚、てんぷらに。最も残糖の高いカルティッツェはシンプルなデザートではなく、果物とダークチョコを使った複雑なドルチェを生み出したシェフもいるそうです。

シャープなキレ味とまろやかさが共存!
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フランコ ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ エクストラ ブリュット 2024 |
| このエクストラブリュットは最もストラクチャーのあるブドウを選んでいます。香りからはすぐ梨やリンゴなどに加え、柑橘のニュアンスも感じます。飲むとさらにアーモンドの苦みが残ります。残糖は限りなく0gに近いのですが、丸みを感じる繊細さを表現するようにしています。 |
青リンゴの風味とフレッシュな酸!次の一杯が欲しくなるプロセッコ「ブリュット」 |
プロセッコ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ ブリュット NV |
| ブリュットにはヴェルディーゾを10%使っています。香りから熟す前の青々しいリンゴを切ったばかりのフレッシュさを感じると思いますが、これはヴェルディーゾから来ています。そのため非常に酸を感じますし、次の1杯が欲しくなる味わいになります。 |
明るい果実味とフレッシュな酸!フローラルなニュアンスも感じる優しい味わいのプロセッコ「エクストラ ドライ」 |
コリナリス プロセッコ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ エクストラ ドライ NV |
| ノンヴィンテージのプロセッコですが、基本的には同じ収穫年のものを使っていて、そのヴィンテージの個性を表現するように造ります。コリナリスは、通常、標高の低い場所のものを使っています。エクストラブリュットやブリュットに比べ、アロマに花のニュアンスを感じるのが特徴です。 |
デリケートな果実味とまろやかで繊細な泡に満たされる至福のプロセッコ「スプレーメ ドライ」 |
スプレーメ プロセッコ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ ドライ 2024 |
| スプレーメは丘の頂上部分に位置する畑のブドウを使います。果実感が前面に出ていますし、果実の種類がこれまでのプロセッコとは違い、より丸みを感じます。例えば、アプリコットやシロップ漬けの果物などですね。後味にも甘みが感じられます。 |
上品な花々と果実のアロマ、甘みと酸のエレガントなハーモニー!最高峰プロセッコ「カルティッツェ」 |
カルティッツェ プロセッコ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ ドライ NV |
| カルティッツェはドライからエクストラブリュットまで全てのカテゴリーで造ってもいいことになっていますが、伝統的には「ドライ」ですし、ドライが最もリクエストが多いです。カルティッツェの畑のブドウは糖度がとても高く、同じ時期の別の畑のブドウと食べ比べるとその差は歴然です。自然にこの糖度が得られるので、それを表現するには「ドライ」のカテゴリーで造るのが最もふさわしいと考えています。
ベルトレはカルティッツェに2haの畑を所有しています。生産本数も非常に少なく、子供の誕生や卒業、成人、結婚式などお祝いの場にふさわしい特別なワインです。繊細な甘さがあるので乾杯はもちろんですが、食後のデザートと一緒に飲まれます。 アプリコットなどの丸みのある果実味があり、エルダーフラワーやアカシアの花のニュアンスも感じます。甘みはありますが、ミネラルもあり、調和の取れた後味です。スプレーメは後味に甘さがありますが、カルティッツェはミネラルがあります。 |
インタビューを終えて
なので、ベルトレを語る上では、「プロセッコ最高峰のワインというものは、こういうものだ」という事をお伝えしないわけにはいきません。
DOC 「プロセッコ」は広いエリアに及び、大量生産の生産者さんも多くいるため、DOCG 「ヴァルドッビアーデネ」の生産者さん達は、そんなプロセッコと同一で語られることを好みません。
そこには、平地と丘陵地、それによる労働の大変さの違い、味わいの違いなど、明らかに異なる品質が存在しています。
初めて、ベルトレの「スプレーメ」を飲んだ日のことを昨日のことのように覚えていますが、それは、リンゴのような香り、ずっと味わいたい、とても心地よいプロセッコでした。
「こんなのがあるんだ」と、とても感動したのです。
今回また、改めて、ジャンフランコさんとお話しましたが、やっぱりベルトレだなと思う体験がいくつもありました。
・ゼイゼイしながら、登った畑。しっかりと日照を受けられるその畑は、あまりに急なので、途中で休み休み上がっていきました。
・ボトリング後、ラベルを貼る前に、通常、結露防止のために、温度を上げてラベルを貼るワイナリーも多い中、そのような工程は採用せず、何日もかけて、自然に温度を上げてやっとラベルを貼る話
などなど、細部まで、ジャンフランコさんの目が通った仕事には目を見張るものがあります。
今回、建設中のアグリトゥーリズモの現場にもご案内いただきました。プロセッコを見渡す丘の上にあり、試飲ができる広々としたスペースも新設される予定です。
ジャンフランコさんの長年の夢という、ベルトレお披露目の場で、「もっともっと、ヴァルドビアーデネのワインを知ってもらいたい。ベルトレのワインを飲んでもらいたい」
そういう想いで新たなプロジェクトがスタートしています。
長女と長男の二人の次世代も既にワイン造りに関わっており、この先も楽しみな生産者さんです。どのプロセッコも、心地よく、素晴らしい味わいですので、是非一度お試しください。









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