2026/07/03
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マリーノ ブラッキュ氏 Mr. Marino Braccu
世界有数の苗木業4代目が、満を持してワイナリー創業!見放されていた樹齢100年超の古樹を蘇らせ、エトナの複雑なテロワールを鮮やかに表現する「ピエトラドルチェ」

ピエトラドルチェは、世界有数の苗木業4代目が手掛けるワイナリーです。ブドウの樹を知り尽くした彼らは、見放されていた100年超の古樹を一本一本手作業で再生。エトナの複雑なテロワールを鮮やかに表現したワインを届けています。
ワイナリー名の「ピエトラドルチェ」は、「優しい石」を意味します。エトナの畑は石が多く、栽培には人の手と忍耐が欠かせない厳しい環境です。それでも、手間を惜しまず情熱を注ぎ続けることで、この土地は驚くほど美しく優しい味わいのワインを生み出します。「石だらけの土地から生まれる優しいワイン」という想いを込めて、名付けられました。
その想いは、ワインのエチケット(ラベル)にも表現されています。自ら植樹した若い畑のブドウを使用したエントリーキュヴェには、噴火によってあちこちに石ころが降ってくる様子を描いたデザインを採用。そして上級キュヴェには、「火山の女」をモチーフに、エトナ山を表現した神秘的な女性が描かれています。
- 白と黒のミネラル、山と海の風が育むテロワール
- 「真のエトナらしさ」を表現する醸造設計
- 「エトナのテロワール入門に最適」
食卓を彩るガストロノミックなエントリーキュヴェ - 「酸やフレッシュさが桁違い」
エトナのテロワールをより深く表現する上級キュヴェ - 4世代続く苗木づくりの誇り
「古樹の再生」の象徴、最上級キュヴェ「バルバガッリ」
白と黒のミネラル、山と海の風が育むテロワール
マリーノ氏は、この地のテロワールを「白と黒のミネラル」という言葉で表します。火山性由来の「黒」と、砂地由来の「白」。2種類のミネラルが複雑に混ざりあうことでワインに圧倒的な複雑さが生まれます。さらに高標高ならではの冷涼さが美しいフレッシュな酸を生み出します。
気候もまた特徴的です。北斜面には常に心地よい風が吹き抜けて夏の暑さを冷やし、冬には北側の山脈が防風壁となって極寒の風からブドウを守ります。東斜面のミロでは、海からの湿った風と高標高により、ミネラル豊かでシャープな酸を持つ白ワインを生み出します。

「真のエトナらしさ」を表現する醸造設計
■発酵・マセラシオン(チューリップ型セメントタンク):
クリュの赤ワインは、すべて1,000L~1,500Lのセメントタンクで18日間行われます。セメントが持つ穏やかな通気性と、温度安定性の高さにより、果実のピュアな香りと単一畑ごとの立体的な個性を見事に引き出すことができます。
■熟成(700Lの旧樽):
木樽由来の過度なバニラ香や重さを与えるバリックではなく、「700Lの旧樽」で14ヶ月間(最上級は24ヶ月)熟成させます。エトナが持つ本来の野生味や酸の緊張感をあますことなく引き出すための最適な答えが、700L樽でした。
この醸造設計こそが、マリーノ氏が語る「エトナのフィンガープリント(指紋)であるテロワール」を、何よりも大切にする哲学の表れなのです。

「エトナのテロワール入門に最適」
食卓を彩るガストロノミックなエントリーキュヴェ
■エトナ ロザート:
マリーノ氏が「イタリアで一番のロゼ」と胸を張る自信作です。ネレッロ マスカレーゼ100%をステンレスタンクで醸造。ほぼ残糖がなく、地中海のハーブのようなアロマ、ピュアな酸が特徴です。生魚のカルパッチョから白身肉のラグーまで、幅広い料理に馴染む軽やかさが魅力。
■エトナ ビアンコ:
カリカンテ100%。東斜面ミロのブドウ90%に、北斜面10%をブレンドしています。柑橘やレモン、ハーブの爽やかな香りが広がり、豊かなミネラル感がありながら果実味を真っ直ぐに楽しめます。
■エトナ ロッソ:
「エトナのテロワール入門として初心者に最適」と語る一本。軽やかさと野生味、緊張感のある果実味を備えています。「赤い色をした白ワイン」と表現するほど緻密なミネラル感があり、「ウニのパスタ」に完璧に寄り添います。ウニの持つ海のミネラルと赤ワインの緻密なミネラルが響き合う、ソムリエのマリーノ氏ならではのペアリングです。
「酸やフレッシュさが桁違い」
エトナのテロワールをより深く表現する上級キュヴェ
■アルキネーリ ビアンコ:
東斜面ミロの上級区画で育つ樹齢130年を超えるカリカンテを使用。あえて木樽は使わず、2~3ヶ月の長期スキンコンタクトを行います。「エトナらしい酸やフレッシュさが桁違い。だから、カリカンテは樽を必要としない」という言葉通り、品種本来の骨格と厚みを引き出します。ロブスターや赤エビ、バターを効かせたリッチなパスタに最適で、豊かな酸が口中をさっぱりと引き締めてくれます。
■コントラーダ ランパンテ:
ワイナリーが拠点を構える北斜面のコントラーダ「ランパンテ」。標高約850mに位置する区画のネレッロ マスカレーゼを使用しています。野性味あふれる力強い骨格と、心地よいスパイス感が特徴。牛肉や羊肉、豚肉などの料理や、熟成チーズと抜群の相性を見せます。
■コントラーダ サント スピリト:
サント スピリトは同じく北斜面のコントラーダ(クリュ)。標高約800m、強風が吹き抜ける冷涼な区画です。タイムやローズマリーといった地中海のハーブ、ドライストロベリーを思わせるアロマが立ち上がります。クリュの赤ワインの中で唯一、「魚料理」に合わせられるほどの緻密なミネラル感を有しています。

サント スピリト
4世代続く苗木づくりの誇り
「古樹の再生」の象徴、最上級キュヴェ「バルバガッリ」
彼は、エトナの地で見放され荒廃していた畑を買い取り、樹齢100年以上の古い区画をはじめ、自ら畑を整えていきました。たとえ弱った樹であっても、まるで「病人を手当てするように」、手作業で時間をかけて一本一本の樹を蘇らせてきました。その結晶が、最上級エトナ ロッソ「バルバガッリ」です。

バルバガッリのブドウ樹
■バルバガッリ:
「バルバガッリ」の区画は、ランパンテの最上部に位置しています。一般的なブドウの樹が並ぶ畑とは異なり、大人が腕でひとかかえしてようやく届くほど太い幹の古樹が点在する特異な畑から生み出されます。
フィロキセラ禍を奇跡的に生き残った樹齢100~150年の古樹が植えられ、年間わずか1,000本程度しか生産されません。圧倒的な香りの広がりとエレガンスを誇り、「エトナのロマネコンティ」と称されるほどの存在感を放つ一本です。
まさに、「古樹の再生」という哲学を体現した、ピエトラドルチェを象徴するキュヴェと言えるでしょう。
イタリア屈指の品質を誇る洗練されたガストロノミック ロゼ |
エトナ ロザート 2022 |
| 「私はこのワインを、イタリア最高峰のロゼだと考えています。これまでのイタリアのロゼは厚みがあるものが多かったですが、これは残糖がほぼなくピュアな酸と地中海ハーブを想起させるニュアンスを備えたガストロノミックなスタイルです。白ワインのように幅広い料理と馴染みます。カルパッチョ、白身肉のラグーなど、軽やかで退屈しない飲み心地が特長です。ネレッロ マスカレーゼ100%をステンレスのみで造っています。」 |
| 試飲コメント:淡い玉ねぎの皮色。フルーティかつフローラルな香りが広がり、赤系果実にミネラルやハーブのニュアンスが感じられます。味わいはフレッシュで上品な果実味と旨みがあり、香りとの統一感の中、繊細で綺麗な酸の余韻が持続します。 |
エトナらしい鮮烈な酸とミネラルが際立つエントリー ビアンコ |
エトナ ビアンコ 2022 |
| 「エトナらしい酸やフレッシュさが桁違いのエトナ ビアンコです。エントリーキュヴェでステンレスのみで醸造しています。レモンや柑橘、地中海の草木のアロマ、澄んだミネラル感があり、リースリング的なアロマティックさと輪郭を持つ白ワインです。東斜面ミロ村のブドウを約90%、北斜面のブドウを約10%使用しています。魚のカルパッチョ、サラミ、チーズ、魚介パスタなど、幅広い料理と楽しめます。」 |
| 試飲コメント:輝く透明感のある麦わら色。フレッシュな柑橘系にやや熟した果実感とミネラル感が加わる、複雑でエレガントな香り高さがあります。柔らかな口当たりとフレッシュな酸、白い果実の風味にわずかな塩味も感じられ、酸の余韻が綺麗に持続します。 |
厚みある果実味と美しい酸が織りなす上級エトナ ビアンコ |
アルキネーリ エトナ ビアンコ 2021 |
| 「上質な白ワインが生まれる東斜面のミロ村で造る上級白ワインのアルキネーリです。2~3ヶ月のスキンコンタクトによってストラクチャーと厚みを引き出しています。ロブスターや赤エビ、バターを効かせた料理、トリュフのパスタなど、リッチな皿と好相性です。このワインが持つ酸がタンパク質や脂のコクと調和して、素晴らしいマリアージュを見せます。」 |
| 試飲コメント:透明感のある麦わら色。白い果実やミネラルを感じるやや複雑で繊細な香りです。口に含むと洗練されたフレッシュさが広がり、綺麗な果実感と酸が美しく溶け合っています。 |
エトナのテロワールを知る最初の一本におすすめのエトナ ロッソ |
エトナ ロッソ 2023 |
| 「エトナのテロワール入門として初心者に最適なエトナロッソです。軽やかさと緊張感のある果実味、赤でありながら白ワイン的なミネラルを思わせる緻密さを兼ね備えています。700Lの木樽で3ヶ月熟成させた後、約1年の瓶内熟成を経ています。魚介にも非常にマッチする赤ワインで、とりわけウニのパスタとは相性抜群です。」 |
| 試飲コメント:ややガーネットよりのルビー色。新鮮かつ熟した赤系果実と、ピュアで生き生きとした野生味のあるアロマです。香りと同じ要素を感じる味わいで、軽やかさを保ちながら、生き生きとしたやや厚みのある果実味が広がります。 |
骨格とエレガンスが共存するクリュ「ランパンテ」 |
コントラーダ ランパンテ エトナ ロッソ 2020 |
| 「ランパンテはエトナのバローロと呼ばれるくらい、シャープでやや閉じた印象で野性味と骨格を備えています。セメントタンクで18日間の発酵とマセラシオンを行った後、700Lの木樽で14ヶ月熟成させています。ラムや豚、牛などの肉料理、チーズに最適です。」 |
| 試飲コメント:輝くガーネット色。上品な果実感と華やかさを持つ繊細ながら芯のあるエレガントな香り。ハーブやスパイスも感じられます。ブラッドオレンジを思わせる風味と綺麗な酸があり、ハーブと果実感の溶け合った余韻が持続します。 |
冷涼な高標高の小区画が生む、気品あふれるクリュ エトナ ロッソ |
コントラーダ サント スピリト エトナ ロッソ 2020 |
| 「サント スピリトは高標高、強風、冷涼という環境の畑です。そのため豊かなアロマと軽快さを備えた仕上がりになります。ローズマリーやタイムなどの地中海ハーブが香り、私たちのクリュ赤ワインの中で唯一、魚との相性が良い一本です。セメントタンクで18日間の発酵とマセラシオンを行った後、700Lの木樽で14ヶ月熟成させています。」 |
| 試飲コメント:深みのあるルビー色。花、スパイス、ハーブ、凝縮した赤系果実、ドライフラワーを感じる、複雑で凝縮感のある上品な香りです。ストラクチャーとエレガントさが溶け合った優れたバランスがあり、タンニンも相まって複雑さと豊かさが引き立っています。 |
樹齢100~150年の古木で造る最上級クリュ エトナ ロッソ |
バルバガッリ エトナ ロッソ 2019 |
| 「樹齢100~150年のプレフィロキセラの古木で造る、年間約1,000本のみ生産されるクリュ エトナ ロッソです。畑はかつて見捨てられた状態から当主ミケーレが取得し、手間暇かけて再生させました。整列した畑ではなく古木が点在する小区画で、世界遺産級とも言える幹の太さが象徴的です。初ヴィンテージは2010年。ランパンテよりもエレガンスが際立つスタイルに仕上がっています。セメントタンクで18日間の発酵とマセラシオンを行った後、700Lの木樽で24ヶ月熟成させています。」 |
| 試飲コメント:綺麗なガーネット色。やや熟した赤い果実、ハーブ、白と黒の胡椒、ミネラル、柑橘のニュアンスを持つ、複雑ながら上品でエレガントな香りです。柔らかな口当たりとともに洗練された複雑な要素が広がり、繊細なタンニンが全体をまとめ、上品で広がりのある余韻が持続します。 |
インタビューを終えて
当時からピエトラドルチェのワインを愛していた彼は、プロモーターとして独立する際に、オーナーのミケーレ氏から「他人に委ねる気はなかったが、君になら託せるよ」と全幅の信頼を寄せられ、パートナーとなりました。そんな彼の語る言葉には、過酷な土地でワイン造りに真摯に取り組む造り手への敬意と、エトナに対する深い愛情が込められていました。
ミケーレ氏は、見放されていた古い畑を買い取り、手作業で時間をかけて樹齢100年を超える古樹を蘇らせていきました。そうした情熱から生まれたワインは、テロワールが深く刻み込まれた、まさに『エトナのワイン』といった仕上がりです。
実際に試飲をした際も、サント スピリトとランパンテが見せるコントラーダ(単一畑)ごとの鮮烈な味わいの違いにはスタッフ一同驚きました!そしてマリーノ氏が「エトナのトップであり、イタリアのトップ」と語る最上級キュヴェ「バルバガッリ」の、グラスから立ち上る豊かで幾重にも広がる香りの素晴らしさは、ぜひ一度体感していただきたいです。
若樹から造られる手頃なエントリーキュヴェにおいても個性がしっかりと反映されており、エトナワインの入門としてこれ以上ない仕上がりです。この地の魅力を最大限に表現したピエトラドルチェのワインを、ぜひお楽しみください。











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