2026/06/01
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チェチリア ロッカ氏 Ms. Cecilia Rocca
バローロボーイズの先駆けとして名を馳せた「ドメニコ クレリコ」!モンフォルテ ダルバを表現するクリュの概念や醸造工程における革新性は2代目に引き継がれ究極のエレガンスへ!「ドメニコ クレリコ」突撃インタビュー

- 思いがけず、始めたワイン造りに「恋してしまった」
そこからモンフォルテ ダルバの表現者へ! - 「モダンか伝統か」を超越した哲学
すべてはモンフォルテ ダルバのために - 将来のバローロの飲み手に向けて造った「ランゲ ネッビオーロ カピズメ エ」
モンフォルテ ダルバ村を表現!3つのクリュを贅沢にブレンドした「バローロ モンフォルテ」 - ドメニコ クレリコの真骨頂クリュバローロ!
クリュの個性を描き出す「パヤナ」と「チャボット メンティン」 - 情報通の祖父が遺した偉大な資産、
そして「変わらない哲学」の未来へ
思いがけず、始めたワイン造りに「恋してしまった」
そこからモンフォルテ ダルバの表現者へ!
ブリッコ サン ピエトロのわずか2haの畑から始まり、ブッシア(1978年)、ジネストラ(1982年)、パヤナ(1990年)と、モンフォルテ ダルバ屈指の偉大なテロワールを次々と手に入れ、ワイナリーをトップ生産者へと押し上げました。

「モダンか伝統か」を超越した哲学
すべてはモンフォルテ ダルバのために

カンティーナと畑
過酷なグリーンハーベストによる超低収量、そして非の打ち所がないほど清潔に保たれた醸造所。鋭い感性を持つ彼は、独善的にならず、トスカーナなど他地域のワインにも深い敬意を払い、自らの知識を惜しみなく周囲に分け与える人格者でもありました。

整然と樽が並ぶ熟成庫
将来のバローロの飲み手に向けて造った「ランゲ ネッビオーロ カピズメ エ」
モンフォルテ ダルバ村を表現!3つのクリュを贅沢にブレンドした「バローロ モンフォルテ」
そして彼らのバローロの入り口であり名刺代わりの「バローロ コムーネ ディ モンフォルテ ダルバ」。ジネストラ、モスコー二、ブッシアの3つのクリュを別々に醸造し、最後にブレンド。まさにドメニコ クレリコの真髄がすべて詰まった「名刺代わり」のバローロです。

ドメニコ クレリコの真骨頂クリュバローロ!
クリュの個性を描き出す「パヤナ」と「チャボット メンティン」

ブッシア ブリッコットの畑
そして、ドメニコ クレリコの名を世に知らしめるきっかけとなった1982年初リリースの「ジネストラ チャボット メンティン」。この畑は、モンフォルテ ダルバのMGAジネストラにある標高390~420mの南東向き。メンティンは畑の元所有者の名前で、この畑を守り続けてくれた感謝の気持ちが込められています。

ジネストラ チャボット メンティンの畑
その後、チャボット メンティンの生産量を増やすため、同じMGAジネストラ内のすぐ近くの区画「パヤナ」を購入しました。ところが、いざワインを造ってみるとチャボット メンティンとは全く異なる個性を持つことが分かり、別のクリュバローロとしてリリースすることにしました。

ジネストラ パヤナの畑
パヤナはフルーティー、フローラルで女性的。チャボット メンティンはよりしっかりとした骨格を持つ、力強さのあるバローロ。この2つの区画は歩いてわずか4分しか離れていません。ドメニコ氏がそれぞれのクリュの個性の違いに気づき、それを引き出したのです。

情報通の祖父が遺した偉大な資産、
そして「変わらない哲学」の未来へ
そして彼の遺志を継いだ姪のチェチリアと甥のオルランド。彼らは、先人たちが守り抜いたテロワールへの敬意を胸に、時代に合わせたアップデートを重ねながら、ドメニコ氏の哲学を未来へと繋いでいます。

ドメニコの妻ジュリアーナ(中央)、姪チェチリア(左)、甥オルランド(右)
原点に立ち返る、日常に寄り添うドルチェット |
ランゲ ドルチェット ヴィサーディ 2025 |
| 「ヴィサディとはピエモンテの方言で、本質的に言えばという意味で、原点を想起させるワインす。私たちにとってドルチェットはカジュアルな日常酒であり、そのフレッシュさと品種そのものの個性を活かしたいと考えています。バリックは使わず、ステンレスタンクで熟成させ、マロラクティック発酵を行っています。家で食べるパスタやレストランのアンティパストといった、日々の食事に寄り添うような造りにしています。生産本数は11万8000本。今回試飲していただいた2025年は、収穫のスケジュールも含めて完璧と言えるもので、バローロも含めて偉大な年になると見ています。」 |
| 試飲コメント:ルビー色。赤い果実やアルコール漬けのチェリーが香り。香りと統一感のある味わいで、バランスに優れています。親しみやすさの中に目の詰まった凝縮感があり、心地よい余韻が続きます。(試飲は2025年VTですが、現行は2024年VT) |
「ネッビオーロを理解してほしい」
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ランゲ ネッビオーロ カピズメ エ 2025 |
| 「カピズメとは、方言で私のことを理解してくださいという意味です。ネッビオーロというブドウ本来の個性を理解していただきたいという思いが込められており、ドルチェットと同様にステンレスタンクで熟成させています。使用するブドウはモンフォルテ産のみで、年間生産量は2万5000本。ラベルデザインは、ドメニコが大病を患った際に、エチケットだけで思いが伝わるようにとの願いから生まれました。また、若い世代にも親しみやすいデザインにすることで、将来のバローロの愛飲家を育てたいという狙いも込められています。そのため、このワインは私たちにとって象徴的な存在となっています。2025年のネッビオーロは、香り、果実味、酸という品種的な特徴が実に明瞭で、品種を理解していただくための一本として最適だと考えています。」 |
| 試飲コメント:透明感と輝きをもつガーネット色。赤系果実に、土っぽさと甘やかさ、華やかさが溶け合います。口に含むと香り同様の華やかさが広がり、タンニンと果実の凝縮感が綺麗に調和します。やや甘やかなスパイス感も溶け込み、余韻まで持続します。シンプルながら深さを感じさせるワインです。(試飲は2025年VTですが、現行は2023年VT) |
モンフォルテダルバの3区画で造る
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バルベーラ ダルバ トレヴィーニェ 2023 |
| モンフォルテ ダルバ内の3つの区画のブドウを用いて造るバルベーラです。ブリッコ サン ピエトロ、ジネストラ、モスコーニ。各区画ごとにアルコール発酵、マロラクティック発酵、樽熟成を分けて管理し、最終的なアッサンブラージュでヴィンテージごとのバランスを追求しています。熟成はフレンチオークのバリックで10~12ヶ月。高い酸と充実した果実味が同居しているので、脂ののった料理も受け止める万能さがあります。家族との食卓やフェスティバルのような場面に根付く存在です。このバルベーラは10年、20年と熟成させても個性を保ちますから、ポテンシャルの高い品種だと考えています。 |
| 試飲コメント:濃いルビー色。ブラックベリーの凝縮感と深みに、樽由来のスパイスが重なり、力強く複雑です。アタックは香り同様に力強く凝縮感があり、厚みのある余韻に酸が溶け込んでバランスに優れています。後口にはキャンディのようなニュアンスも感じられます。 |
モンフォルテの偉大な3つのクリュが織りなすクラシック バローロ |
バローロ モンフォルテ 2021 |
| モンフォルテ ダルバ村のブドウのみで造るバローロです。ジネストラ、モスコーニ、ブッシアという各クリュからそれぞれ醸造したワインをブレンドしています。熟成は合計20ヶ月。前半の10ヶ月をバリックで、後半の10ヶ月を大樽で行います。使うバリックは2~3年使用したもの。2021年は長期熟成が期待できる偉大なヴィンテージだと位置づけています。 |
| 試飲コメント:深みのあるガーネット色。赤系果実、ドライフラワー、土、スパイスが織りなす、深みとエレガンス、厚みを備えた香り。口当たりは滑らかながら凝縮果実に満たされ、その風味にタンニンが綺麗に寄り添うバランスに優れた味わいです。やや甘やかさも感じられます。まだまだ長期熟成が期待できるワインです。 |
モンフォルテのクリュ バローロ「ジネストラ」
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バローロ ジネストラ パヤナ 2021 |
| モンフォルテ ダルバのクリュであるジネストラの区画パヤナで造るバローロです。真南向きで標高380メートル。リッチで丸みがあり、女性的と形容されるスタイルが特徴です。パヤナとは鷹を意味しており、畑を取得した際に、頭上を舞う鳥を平和の象徴として畑の名に冠した一本なのです。熟成は80%を大樽、残り20%を2年使用のバリックで行います。 |
| 試飲コメント:深みのあるガーネット色。力強く複雑な香り。凝縮果実やドライフラワーなどを感じる、圧倒的な深みと華やかさのある香りです。味わいも香り同様に力強く複雑で、厚みと深みがありながらエレガントで上品。持続性に優れ、満たされるような余韻が続きます。 |
ドメニコ クレリコの物語が始まった歴史的区画
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バローロ ジネストラ チャボット メンティン 2021 |
| モンフォルテ ダルバのクリュであるジネストラの区画チャボット メンティンで造るバローロです。チャボット メンティンは標高は400メートルを超え、向きは南東です。パヤナに比べてフルーティさは控えめで、骨格が強く、男性的な印象を持っています。畑の名は、譲り受けた以前の所有者メンティン氏への敬意と感謝を込めたものです。私たちが初めて購入した最も大切な畑であり、物語性の濃い一本です。熟成は80%を大樽、20%を2年使用のバリックで行います。 |
| 試飲コメント:やや深みのあるガーネット色。複雑でパワフルながら、ハーブ寄りの爽やかさをあわせ持つ香りです。目の詰まった果実感の力強さに、スパイスが綺麗に溶け込みます。口当たりは凝縮した果実味が広がった後、香りに感じた要素が層となって現れます。力強さが前面に出ながらも滑らかで、深く長い余韻が続きます。 |
インタビューを終えて
跡を継いだチェチリアさんは若干26歳。ですが、ワイナリーのことをすべて理解し、自身の言葉で語っている姿が頼もしく、偉大なワイナリーを背負う覚悟を感じました。「ドメニコは常に改革を起こしてきた人です。私達は、日々の変化に合わせて改善に取り組みながらも、彼の哲学を守り続け、彼がやりたかったことを実現させていきます」とインタビューの最後に話してくださいました。
モダンやクラシックのスタイルを超え、モンフォルテ ダルバのテロワールを表現し続けるドメニコ クレリコ。今回飲んだバローロはどれも力強く凝縮感を持つと同時に、深みとエレガンスを感じました。未来のバローロの飲み手たちのために造ったというネッビオーロ「カピズメ エ」もとても飲み心地が良く、素敵でした。ぜひ味わっていただければと思います。










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