2025/10/21
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ベルナルド ビアンキ氏 Mr. Bernardo Bianchi
ラッダ イン キャンティに1000年続く農園を取得!最高の技術と情熱を注いで造る洗練されたキャンティ クラシコ「コッレ ベレート」訪問インタビュー

2025年10月、キャンティクラシコの造り手コッレ ベレートを訪問してきました。コッレ ベレートがあるのはキャンティの歴史的産地ラッダ イン キャンティ。ワイナリーからは、ラッダの丘に広がる美しい畑と、ラッダの街並みが臨めます。まさにラッダのお膝元にあるのがコッレ ベレートです。2010年に取引を始めてからのお付き合いとなるベルナルド ビアンキ氏にワイナリーを案内して頂きました。
畑があるのは丘の斜面だけ。畑、房、粒、それぞれの段階で厳しく選別

※カンティーナのバルコニーから見えるコッレ ベレートの畑
今日は来ていただいてありがとうございます。残念ながらあいにくのお天気なので畑に近づくことはできないのですが、ここから畑の様子は見て頂けます。ご覧の通り、畑があるのは斜面だけです。コッレ ベレートは、斜面地だけを畑にしてブドウを育てています。土壌はガレストロ土壌になります。全てビオロジックです。
ワインはアルコール度数が14%ほどですよね。つまり、ワインの中味の大部分は水だということになります。その水は地中からブドウの根が吸収したものなので、どこで育ったブドウかがワインには重要になります。私達は灌漑は行っていませんが、灌漑をしているワイナリーもあります。でも、それだとワインの味が単一になってしまいます。
灌漑をしない栽培は、たとえ醸造家が変わったとしてもワインの個性は変わらないはず。もちろん、ヴィンテージごとの違いはありますが、土壌と水がもたらすものは不変なのです。
コッレ ベレートでは畑の段階、収穫後の房の段階、除梗した後の粒の段階で選別を行っています。徹底的に人の手が選別した健康なブドウの粒だけを使ってワインにします。キャンティ クラシコとリゼルヴァは同じ畑のサンジョヴェーゼですが、果皮が厚くタンニンが豊富なブドウをリゼルヴァにしています。

10月後半は発酵を終えたワインが熟成の工程に入り、ワイナリーは超多忙
(階段を上って2階へ移動)
この部屋は、醸造用のタンクが置いてある場所になります。実は今日は様々な仕事をやらなければならない重要な日なんです。今はキャンティ クラシコ リゼルヴァの発酵が終わって、残った果皮を抜く作業中です。果皮はグラッパ用に蒸留所へ送りますが、一部は肥料に使って再利用しています。この果皮ですが、苦いだけですが舐めてみますか?(舐めてみたら本当に苦いだけでした(笑))

澱引きをしたばかりのリゼルヴァも飲んでみてください。今はまだタンニンが前面に出ていますが、3年ほど熟成させれば落ち着き、バランスが取れていきます。今の時期は、2025年収穫のワインを少しずつ熟成用の木樽に移し替えていく作業を行っています。そして熟成を終えた2021年や2022年のワインを木樽からステンレスタンクに移し替えて、ボトリングの準備に入っていくことになります。
(隣のバリック庫、大樽の熟成庫へ移動)
こちらはバリック庫になります。この樽は洗浄中で、こちらの新しいバリックは今年収穫したイル トッコ(メルロー主体で造るスーパータスカン)を入れるためのものです。

熟成はワインによって大樽とバリックを使っています。グランセレツィオーネの熟成にはオーストリア産の大樽を使います。樽に使う木はオーガニックのものです。それからこちらはトスカーナのメーカーの大樽です。この樽メーカーは、森林をGPSで管理していて、どの木を使ってコッレ ベレートの樽にするのかを指示しています。

この部屋は、醸造用のタンクが置いてある場所になります。実は今日は様々な仕事をやらなければならない重要な日なんです。今はキャンティ クラシコ リゼルヴァの発酵が終わって、残った果皮を抜く作業中です。果皮はグラッパ用に蒸留所へ送りますが、一部は肥料に使って再利用しています。この果皮ですが、苦いだけですが舐めてみますか?(舐めてみたら本当に苦いだけでした(笑))

澱引きをしたばかりのリゼルヴァも飲んでみてください。今はまだタンニンが前面に出ていますが、3年ほど熟成させれば落ち着き、バランスが取れていきます。今の時期は、2025年収穫のワインを少しずつ熟成用の木樽に移し替えていく作業を行っています。そして熟成を終えた2021年や2022年のワインを木樽からステンレスタンクに移し替えて、ボトリングの準備に入っていくことになります。
(隣のバリック庫、大樽の熟成庫へ移動)
こちらはバリック庫になります。この樽は洗浄中で、こちらの新しいバリックは今年収穫したイル トッコ(メルロー主体で造るスーパータスカン)を入れるためのものです。

熟成はワインによって大樽とバリックを使っています。グランセレツィオーネの熟成にはオーストリア産の大樽を使います。樽に使う木はオーガニックのものです。それからこちらはトスカーナのメーカーの大樽です。この樽メーカーは、森林をGPSで管理していて、どの木を使ってコッレ ベレートの樽にするのかを指示しています。

100%自社畑のブドウを自社の醸造所内でボトリングしていることを表示することで品質を保証
(1階に降りてボトリングの部屋へ移動)
こちらがボトリングをする部屋になります。ボトリングしたワインはラベルを貼らずに木製の箱に入れて寝かせます。1つのタンクが1つのロットということになり、キャンティ クラシコの場合はロットは一つです。
イタリア国内のレストランならばワイナリーまで来て試飲をし、そのロットが気に入ったら購入してくれます。コッレベレートは生産量の約60%をトスカーナのレストランに販売していますが、彼らは実際に飲んでから購入するのでどんな味かを理解して購入しているわけです。残念ながら全てのお客様がロットを確認して購入できるわけではありません。でも、私達はロット番号はとても重要だと考えています。
例えば、ラッダ イン キャンティの町のスーパーマーケットなどでたくさんのキャンティ クラシコが売られていますが、大手メーカーのワインだと、同じヴィンテージでもたくさんのロットが存在します。いくら同一メーカーの同一ヴィンテージのキャンティ クラシコだとしても、ロットが違うと味は変わります。
それから最も重要なポイントとして、私達の裏ラベルには「INTEGRALMENTE PRODOTTO E IMPOTTIGLIATO ALL’ORIGINE NELLE CANTINE DELL’AZ. AGRICOLA COLLE BERETO(完全にコッレ ベレート社で生産された製品でありコッレ ベレート社のカンティーナでボトル詰めされています)」と印字しています。つまり、100%自社畑のブドウを自社の醸造所内でボトリングしていることを表記しています。この表記をすることでお客様に品質とトレーサビリティを保証しています。

こちらがボトリングをする部屋になります。ボトリングしたワインはラベルを貼らずに木製の箱に入れて寝かせます。1つのタンクが1つのロットということになり、キャンティ クラシコの場合はロットは一つです。
イタリア国内のレストランならばワイナリーまで来て試飲をし、そのロットが気に入ったら購入してくれます。コッレベレートは生産量の約60%をトスカーナのレストランに販売していますが、彼らは実際に飲んでから購入するのでどんな味かを理解して購入しているわけです。残念ながら全てのお客様がロットを確認して購入できるわけではありません。でも、私達はロット番号はとても重要だと考えています。
例えば、ラッダ イン キャンティの町のスーパーマーケットなどでたくさんのキャンティ クラシコが売られていますが、大手メーカーのワインだと、同じヴィンテージでもたくさんのロットが存在します。いくら同一メーカーの同一ヴィンテージのキャンティ クラシコだとしても、ロットが違うと味は変わります。
それから最も重要なポイントとして、私達の裏ラベルには「INTEGRALMENTE PRODOTTO E IMPOTTIGLIATO ALL’ORIGINE NELLE CANTINE DELL’AZ. AGRICOLA COLLE BERETO(完全にコッレ ベレート社で生産された製品でありコッレ ベレート社のカンティーナでボトル詰めされています)」と印字しています。つまり、100%自社畑のブドウを自社の醸造所内でボトリングしていることを表記しています。この表記をすることでお客様に品質とトレーサビリティを保証しています。

装飾品の金属加工の職人からヨーロッパを代表する装飾品メーカーとなったピンザウティ家
それでは、地下のワインセラーに行きましょう。ここは、2009年からのボトルを保管しています。ワイナリーの創業は1979年で、1980年から2008年までのボトルは一つ上の階のセラーで保管しています。
この部屋はワイナリーの歴史背景や、ワイナリー哲学を感じ取ってもらえるようなしつらえにもしています。コッレベレート社は、フィレンツェでアクセサリーなどの装飾品メーカー(leo france)を経営しているピンザウティ ロレンツォとフランカ夫妻が、1000年近い歴史のある農園「コッレベレート」を購入して立ち上げたワイナリーです。約1000年の歴史がある農園で、1100年前の建物と1400年前の建物を今でもワイナリーの一部として使っているんですよ。
ロレンツォは農家の息子でしたが、16歳から金属加工職人として働き、その腕前が認められて世界各国のブランドからオーダーが来るようになりました。会社を作り、今ではヨーロッパにおける金属装飾品メーカーのトップ会社のひとつとなっています。
妻のフランカはいわゆるアイデアマンで、ロレンツォはフランカのアイデアを実現化する、という二人三脚で事業を大きくしてきました。現在は息子のレオナルドと娘のフランチェスカが会社を引き継いでいるとともに、会社の20%の株式をシャネルが保有していることで共同経営の形をとっています。

トスカーナを支えてきた芸術家たちへの敬意を払い、支援を行っている
数年前からロレンツォとフランカは芸術家たちを支援する活動を行っています。なぜなら、芸術家たちがトスカーナを支え、文化を発展させてきたという歴史背景があり、その芸術家たちのおかげでトスカーナ文化の中のワイン文化がある、と考えているからです。
ワイナリーのバルコニーの、畑が見張らせる場所に彫刻を設置しているのですが、あれは現代アーティストのヤン ファーヴルの作品「L’uomo che misura le nuvole(雲の量を測る人)」で、フィレンツェのシニョリーナ広場で展示されていたものです。あの場所は古い伝統のある格式の高い広場と考えられてきたので、現代アーティストの作品が展示されるなど、少し前では考えられないことでした。
この彫刻は雲の量を測る人を表現しています。ワイナリーにとって、ブドウの出来を左右する天気はとても重要ですが、人間はその天気をコントロールすることはできませんので、空を見上げて天気の変化を観察するこの彫刻がワイナリーにあるのはとても意味があると思います。


この部屋はワイナリーの歴史背景や、ワイナリー哲学を感じ取ってもらえるようなしつらえにもしています。コッレベレート社は、フィレンツェでアクセサリーなどの装飾品メーカー(leo france)を経営しているピンザウティ ロレンツォとフランカ夫妻が、1000年近い歴史のある農園「コッレベレート」を購入して立ち上げたワイナリーです。約1000年の歴史がある農園で、1100年前の建物と1400年前の建物を今でもワイナリーの一部として使っているんですよ。
ロレンツォは農家の息子でしたが、16歳から金属加工職人として働き、その腕前が認められて世界各国のブランドからオーダーが来るようになりました。会社を作り、今ではヨーロッパにおける金属装飾品メーカーのトップ会社のひとつとなっています。
妻のフランカはいわゆるアイデアマンで、ロレンツォはフランカのアイデアを実現化する、という二人三脚で事業を大きくしてきました。現在は息子のレオナルドと娘のフランチェスカが会社を引き継いでいるとともに、会社の20%の株式をシャネルが保有していることで共同経営の形をとっています。

トスカーナを支えてきた芸術家たちへの敬意を払い、支援を行っている
数年前からロレンツォとフランカは芸術家たちを支援する活動を行っています。なぜなら、芸術家たちがトスカーナを支え、文化を発展させてきたという歴史背景があり、その芸術家たちのおかげでトスカーナ文化の中のワイン文化がある、と考えているからです。
ワイナリーのバルコニーの、畑が見張らせる場所に彫刻を設置しているのですが、あれは現代アーティストのヤン ファーヴルの作品「L’uomo che misura le nuvole(雲の量を測る人)」で、フィレンツェのシニョリーナ広場で展示されていたものです。あの場所は古い伝統のある格式の高い広場と考えられてきたので、現代アーティストの作品が展示されるなど、少し前では考えられないことでした。
この彫刻は雲の量を測る人を表現しています。ワイナリーにとって、ブドウの出来を左右する天気はとても重要ですが、人間はその天気をコントロールすることはできませんので、空を見上げて天気の変化を観察するこの彫刻がワイナリーにあるのはとても意味があると思います。


インタビューを終えて
キャンティ クラシコの産地の中でもラッダ イン キャンティは、歴史的にみてその元祖的な場所になります。コッレ ベレートの農園は1000年近くの歴史があり、畑を眺めていると、ここで長くワインが造られてきた理由がわかる気がしました。
コッレ ベレートのワインからはどれも洗練された、雑味のない、飲み心地の良さを感じます。でも、決して作った味ではなく、この素晴らしい土地と畑から生まれたブドウを、オーナーであり職人のロレンツォ氏が装飾品に向き合うのと同じように、最高の品質を最高レベルの仕事をしたからこそ生み出されたものなのだと、今回改めて強く感じました。
見学の後、ワイナリーの中にある、創業者の娘フランチェスカさんのご自宅の素晴らしい居間で手作りの昼食と共にワインを試飲しました。(オリジナルのランチョンマットなど、見たこともないようなテーブルコーディネートがまた素敵でした)。自社のオリーブからその日にできたばかりの2025年産のエクストラヴァージンオリーブオイルのブルスケッタに始まり、自社の小麦で造ったトスカーナ名物の太い手打ちパスタ(ピチ)、さらにビステッカ フィオレンティーナ。素材の良さを生かしたお料理とキャンティ クラシコが素晴らしいマリアージュでした。
コッレ ベレートのワインからはどれも洗練された、雑味のない、飲み心地の良さを感じます。でも、決して作った味ではなく、この素晴らしい土地と畑から生まれたブドウを、オーナーであり職人のロレンツォ氏が装飾品に向き合うのと同じように、最高の品質を最高レベルの仕事をしたからこそ生み出されたものなのだと、今回改めて強く感じました。
見学の後、ワイナリーの中にある、創業者の娘フランチェスカさんのご自宅の素晴らしい居間で手作りの昼食と共にワインを試飲しました。(オリジナルのランチョンマットなど、見たこともないようなテーブルコーディネートがまた素敵でした)。自社のオリーブからその日にできたばかりの2025年産のエクストラヴァージンオリーブオイルのブルスケッタに始まり、自社の小麦で造ったトスカーナ名物の太い手打ちパスタ(ピチ)、さらにビステッカ フィオレンティーナ。素材の良さを生かしたお料理とキャンティ クラシコが素晴らしいマリアージュでした。




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