2015年から全てのワインがビオロジック認証獲得!さらに凝縮感とフレッシュ感が増し、エレガンスに磨きがかかりパワーアップしたイ ジュスティ エ ザンツア

2019/10/03
突撃インタビュー
 
2019年9月18日 イ ジュスティ エ ザンツァ社 パオロ ジュスティ氏

2015年から全てのワインがビオロジック認証獲得!さらに凝縮感とフレッシュ感が増し、エレガンスに磨きがかかりパワーアップしたイ ジュスティ エ ザンツア

パオロ氏最初
どれを飲んでも葡萄の特徴が明確に表れ凝縮感がありフレッシュ。骨格があり職人的バランスを感じさせる味わい。気が付くとボトル一本空になっているスムースな喉越し。どのワインにもはっきりと表れるオーナーの哲学と想い。2015年全てのワインがビオ認証取得したことで明らかにワインの味が変わっています。1ha当たり1万本を超える驚異的な密植度の畑と醸造へのこだわり。イタリア以外のワイン産地への想いなど。9月18日、来日したオーナーのパオロ氏に熱く語って頂きました。

2015年全てのワインがビオ認証取得!味わいがさらにパワーアップ!

イタリアの認証「Suolo Salute」を2015年取得
2015年全てのワインがビオロジック(Suolo Salute)認証を取得しました。ファウリアは海から強い風が吹き付けカビなどの病気になりにくいという立地もあり有機農法が実現したのです。Suolo Saluteは1969年に医者や市民活動家によって北部トリノで設立された認証機関です。歴史はかなり古く、イタリアにおける有機農業の先駆的存在です。日本政府からも有機認証機関として認定されています。

劇的に変わったのはメルロー
イ ジュスティ エ ザンツァで一番最初に収穫されるのはメルローです。非常に収穫期間が短く熟すのがかなり難しい品種。ビオ認証有機栽培を実践してから最初に変化を感じたのがメルローだったそうです。収穫期間が延び葡萄がゆっくりと均一に熟すようになりました。ワインに更なるフレッシュさと凝縮度が増しました。その他の葡萄もはっきりと感じられるほど熟度が上がってきたそうです。

イタリアでは驚異的な密植度の畑と興味を引く醸造

イタリアでは異例とも言える葡萄の密植度
畑の密植率、1ha当たりの葡萄の樹を植える本数ですがカベルネ ソーヴィニヨン、メルロなどの国際品種は10.000本以上/haです。これは葡萄の樹の根をさらに奥深く根付かせるためにやっていて、イタリアでは驚異的な数字です。それに比べサンジョヴェーゼは6.700本/haとやや余裕を持たせています。

ザンツア畑
イ ジュスティの畑面積は17ha。栽培されているブドウの種類は、赤がサンジョヴェーゼ、シラー、カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネフ ラン、メルロー、アリカンテ、プチ ヴェルドーです。白がセミヨン、トレビアーノトスカーノです。サンジョヴェーゼをは3ヶ所に分けて植えています(緑色の部分)。国際品種の葡萄は5ヶ所、白葡萄は1ヶ所にまとめて植えられています。

ほぼ同じ醸造方法で造られるワイン
トップワインのデュルカマーラからカジュアルラインのネモリーノまでほぼ同じ醸造方法で造られています。収穫した葡萄をステンレスタンクで発酵させワインにした後300~500リットルのフランス産木樽で熟成します。その後セメントタンクでゆっくりと寝かせた後ブレンド。瓶詰めした後一定期間熟成させます。樽熟成期間と瓶熟成期間の多少の違いはありますが造り方はほぼ同じです。

 

全てのワインにはっきりと現れるオーナーのフィロソフィー

パオロ氏笑顔パオロ氏のフィロソフィーがひしひしと伝わってくる
パオロ氏と一緒に飲んではっきりと感じた事があります。それはどのワインにもパオロ氏のフィロソフィーが貫かれていることです。フレッシュさのある果実、美しい余韻を造る美味しい酸味、惚れ惚れするような骨格、気が付くとボトル一本空いてしまうかのようなスムースな喉越しとバランス。カジュアルラインのネモリーノからトップワインのデュルカマーラまではっきりと感じることが出来ます。

パオロ氏の発言とブレを感じさせないワイン

ワイナリーのトップページに行くとこう明言されています。

BALANCE IS THE SECRET
BALANCE BETWEEN SUNSHEIN AND RAINS
BETWEEN HEATING AND FRESHENESS
BETWEEN FRUITS AND TANNINS
BETWEEN ACIDITY AND SWEETNESS
BUT IF BALANCE IS THE SECRET
THEN THERE IS NO SECRET

太陽と雨、熱さとフレッシュさ、果実味とタンニン(渋み)、酸味と甘さ。相反する要素から生まれるバランスとフレッシュさ。それに加わる奥行きと深み。パオロ氏のワインに現れるフレッシュさやバランス、凝縮感がどこから来るのか非常にわかりやすく表現されています。

ラベルに描かれた歌劇の登場人物

ラベルに描かれた歌劇の登場人物
イ ジュスティのワインのラベルには歌劇「愛の妙薬」の登場人物の名前が付けられています。簡単なストーリーですが純朴な農夫ネモリーノは村の農場主の娘アディーネに恋をします。しかしアディーネはネモリー恋愛対象としては見ていませんでした。そこにインチキ薬売りのデュルカマーラが魔法の薬を売りに村に現れます。ネモリーノは軍隊志願までして金を捻出して魔法の薬を手に入れました。ベルコーレはネモリーノの恋敵である軍曹。ネモリーノとアディーネが結ばれたところで終幕となる歌劇の登場人物がラベルに描かれています。

初めて語られたイタリア以外のワイン産地への想い

パオロ氏笑顔2
最後に「イタリア以外でどこでワインを造ってみたいですか?」という
質問をしました。しばらく考えていましたが「シャンパーニュとブルゴーニュです。ブルゴーニュはヴォーヌ ロマネ村のグラン エシェゾーですね。」ボルドーではなくブルゴーニュ!ボルドーブレンドのデュルカマーラの世界的な成功からボルドーだと思っていたので本当に驚きました。「ファウリアでいいカベルネやメルローが出来ることが分かったからね。今度はピノ ノワールに挑戦してみたいです。」パオロ氏の自信に満ちた言葉と笑顔がとても印象的でした。

フレッシュな果実と躍動するスパイス感
ネモリーノ コスタ トスカーノ ロッソ 2016
ネモリーノ コスタ トスカーノ ロッソ 2016


サンジョヴェーゼ主体、メルロ、アリカンテをブレンド。300~500リットルのフランス産木樽で6~8ヶ月熟成。瓶内熟成期間6ヶ月。
試飲コメント:2015年はパオロ氏が大好きな年で非常にエレガント、果実味がフレッシュ。質感は滑らかでスパイスのニュアンスが非常に印象的です。優しく繊細なタンニンが溶け込み味わいに立体感を与えています。ブラックベリーやスミレ、プルーンなどの溢れんばかりの豊かな果実の香り。フレッシュさとパワフルさが同居した豊かな味わいでスパイシーで程よい凝縮感と上品でこなれたタンニンが溶け合うリッチな美味しさに包まれます。

日本限定発売!飲んだ瞬間広がる重層的な果実とフレッシュさ!
アディーネ コスタ トスカーナ ロッソ 2015
アディーネ コスタ トスカーナ ロッソ 2015


サンジョヴェーゼ90%、メルロとアリカンテ10%をブレンド。300~500リットルのフランス産木樽で6~8ヶ月熟成。瓶内熟成期間6ヶ月。
試飲コメント:サンジョヴェーゼのふくよかさな果実味とフレッシュで丸みを帯びた酸味、繊細なタンニンが溶け込んだトスカーナ!飲むたびに美味しさが増して気が付くとボトル一本空になってしまいそうなバランスの良さも素晴らしい。パオロ氏が日本の愛好家だけに特別に造ってくれた限定品です。

何杯飲んでも飲み飽きないフレッシュさと凝縮感!ぜひともアディーネと飲み比べてほしい一本!
ベルコーレ コスタ トスカーナ 2015
ベルコーレ コスタ トスカーナ 2015


サンジョヴェーゼ主体、メルロ、アリカンテをブレンド。300~500リットルのフランス産木樽で8~10ヶ月熟成。瓶内熟成期間6ヶ月。
試飲コメント:パオロ氏が大好きだと言いきる2015年です。熟成もするしすぐに飲んでもすごく美味しい!サンジョヴェーゼとメルローがここまで相性がいいとは本当に驚きました。複雑さと濃密さが絡み合いながらも非常に喉越しがスムース!気が付くとボトル一本空になってしまうような勢いの駆られます。フレッシュさと味わいのバランスが本当に素晴らしい!

父上(ブルーノ)に捧げた渾身のシラー100%ペルブルーノ!
ペルブルーノ トスカーナ ロッソ 2015
ペルブルーノ トスカーナ ロッソ 2015


総面積2haに植えられたシラー100%。300~500リットルのフランス産木樽で12ヶ月熟成。瓶内熟成期間6ヶ月。
試飲コメント:繊細でキメの細かい果実味と濃密さがありながら全然重たさを感じないのが大きな特徴です。トスカーナのシラーはかなり飲みましたが重厚感が前面に出てしまいものが多いと思います。ペルブルーノはミディアムからフルボディの中間位でふくよかな果実の中に繊細な酸味とタンニンが溶け込んだ傑作!

歌劇の薬売りの名前を付けられた、世界が絶賛したボルドーブレンド!
デュルカマーラ トスカーナ ロッソ 2015
デュルカマーラ トスカーナ ロッソ 2015


カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、プティ ヴェルドをブレンド。300~500リットルのフランス産木樽で14~18ヶ月熟成。瓶内熟成期間12ヶ月。
試飲コメント:突き抜けた凝縮感と濃密なタンニン。サクランボやジャムやスパイスなどのリッチなアロマが口の中を広がって、なめらかな果汁感と混ざり合う複雑味にあふれる味わい。さまざまな味わいの要素が絡み合った力強さも感じます。もちろん辛口ですが、甘さを覚えるのはタンニンの質の高さにあると思います。
インタビューを終えて
パオロ氏のワインへの情熱はまだまだ冷めることを知りません。パオロ氏のワイン哲学はすごくシンプルで奥深い。これほどまでにオーナーの哲学と合致したワインはなかなか見つけられないと思います。しかもカジュアルワインからトップワインの全てのワインにはっきりと現れているのも素晴らしいと思います。あと再認識したのはいいワインを造る醸造家はやはりいい顔をしているということ。パオロさんが受け答えする時の顔や試飲している時の表情にとても惹かれました。飲んだ時に醸造家の顔が浮かんでくる、これも偉大なるワインの証の一つだと思います。
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