2012年11月16日 ポッジョスカレッテ&ジョルジョピンキオーリ ディナー

 
突撃インタビュー

2012年11月16日 ポッジョスカレッテ&ジョルジョピンキオーリ ディナー

ポッジョ スカレッテとの記念撮影
イタリア醸造技術協会や国際醸造家組合などで重要な役職を歴任、イタリアワイン会の重鎮として知られるヴィットリオ フィオーレ氏と、ヴィットリオ氏と旧知の間柄のエノテカピンキオーリのオーナー、ジョルジョ ピンキオーリ氏が来日。この凄いお二人を囲んでのディナーに出席してきました。会場は南青山にあるリストランテ「リヴァ デリ エトゥルスキ」。リヴァデリエトゥルスキの支配人の方はエノテカピンキオーリで働いていたということで、素晴らしいサービスと、もちろん素晴らしいワインを堪能してきました。

4人の息子のためにワイナリーを設立したヴィットリオ氏

ヴィットリオ氏が自らのワイナリー「ポデーレ ポッジョ スカレッテ」を造ったのは1991年のことでした。実はヴィットリオ氏がワイナリーを設立したのは4人の息子たちのため。醸造家としてイタリア国内外を飛び回り、忙しく働いていたヴィットリオ氏でしたが4人の息子に残せるものを、という思いからトスカーナに土地を購入したのだそうです。現在は長男のユーリ氏が中心となってワイン造りをしていますが、ポッジョスカレッテ設立の背景にこんなエピソードがあったことは知りませんでした。
土地を購入するにあたって助言を求めた相手がジョルジョ ピンキオーリ氏。ヴィットリオ氏いわく、ジョルジョ氏はワインのエキスパートで、彼のアドバイスは本当に貴重だとおっしゃっていました。
 

エノテカピンキオーリのためだけに造っているワイン「リキアーリシャルドネ」

今回のディナーでサービスされたワインは7本。まずジョルジョ氏の出身地と言うことでモデナのランブルスコが登場。瓶内二次発酵で造られるロゼで、とても上品でクリーンな酸がきれいな辛口。今、イタリアで注目されているランブルスコだそうです。

続いて出されたのがポッジョスカレッテがピンキオーリのためだけに造っている「リキアーリ シャルドネ」。このワインはヴィットリオ氏が自家用のつもりで造ったところ、ジョルジョ氏が飲んですごく気に入ってしまい全部ピンキオーリに持っていかれることになったそうです。

ポッジョスカレッテは「イル カルボナイオーネ」に代表されるように赤の印象しかなかったので、こんなに柔らかくてミネラリーなシャルドネを造っていたとは本当に驚きました。標高が500mのところにある2000?ほどの小さな畑だそうで、日当たりが悪いためにサンジョヴェーゼは育たないからシャルドネを植えたとのこと。「家で飲むために造ったのにジョルジョに飲ませたばっかりにピンキオーリにとられちゃった」とヴィットリオ氏は苦笑いしていましたが実は内心では喜んでいることはよくわかりました。

※このシャルドネに合わせてリッチョレと言うパスタとニョッキを頂きました。

パスタリッチョレ ニョッキ
 

グレーヴェインキャンティでもっとも標高が高く南西に広がる畑。サンジョヴェーゼに最高の条件

40年以上の経験を生かして探し当てた土地がグレーヴェインキャンティの標高450mの畑でした。グレーヴェインキャンティでひときわ高い丘にあるこの畑は風通しがとてもよく、サンジョヴェーゼに必要な日当たりが十分に確保され、じっくりと成熟させることができるのだそうです。そのため、タンニンがいい状態に成熟したタイミングで収穫できるため、ワインに嫌な渋味が出るのを防ぐことができるそう。 イル カルボナイオーネ
 
イル
カルボナイオーネ 2009 ポッジョ スカレッテ
ポッジョスカレッテを代表する「イルカルボナイオーネ」も、つい最近から造り始めた「キャンティクラシコ」も、どちらも複雑味がありながら本当に飲み心地が良いのはこの素晴らしいサンジョヴェーゼのおかげなんだと実感しました。 キャンティ クラシコ

キャンティ
クラシコ 2010 ポッジョ スカレッテ

ほんの少しだけ造っているボルドーブレンドワイン「カポガット」はポッジョスカレッテらしいエレガントさが魅力

カポガット 2009 ポッジョ スカレッテ カポガット
続いて登場したのが「カポガット」。なんとメルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、プティヴェルドの4つのボルドー品種を各4分の1ずつブレンドして造っています。現在ワイナリーを任している息子のユーリ氏がブルゴーニュで修業していて、フランス品種を試したかったということと、でもピノネロは試す気にならなかったということからボルドー品種を植樹したそうです。
飲んだ感想は、とにかくバランスがいい。柔らかみのあるエレガントさの中にカベルネの清涼感とプティヴェルドの独特のスパイシーさがあって、それをメルローの果実感が包んでいる感じ。トスカーナのボルゲリで造るボルドーブレンドとはひと味違う可憐さがあって面白いなあと思いました。なにしろ造っている本数も少ないので今回飲むことができてとってもラッキーでした♪
 

収穫の時はエノテカピンキオーリは閉店。スタッフ全員が収穫を手伝う

ボトル ポッジョスカレッテがエノテカピンキオーリのためだけに造るもう一つのワインが「ピンアトナイア」。メルロー100%で造っていて、そもそもはユーリ氏の気まぐれで造り始めたとか。出来たワインは最初にジョルジョ氏に飲んでもらい批評してもらったそうです。「ジョルジョはテストドライバーのようなもの」とヴィットリオ氏は言います。すごく気に入ったジョルジョ氏はこれもまたピンキオーリで独占することに。

ピントナイアの収穫にはエノテカピンキオーリのスタッフ全員がお店を閉めて参加。収穫の後はピンキオーリの食事とポッジョスカレッテのワインで大盛り上がりの収穫祭をやっているそうで、想像するだけで楽しそうです。

ディナーを終えて

ポッジョスカレッテとエノテカピンキオーリの深い絆を感じたディナーでした。ヴィットリオ氏もジョルジョ氏もお互いのことを称えあっていて、立場は違えどワインのプロ同士、妥協せずに最高のものを追求する姿勢がお互いの尊敬を生んでいるのだろうなと思います。

ピンキオーリのオーナーを招いての食事ということで、リストランテのシェフもいつも以上に気合が入っていただろうなと思わせる素晴らしい料理とポッジョスカレッテの貴重なワインのマリアージュに感動しっぱなしのディナーでした。

ヴィットリオ氏とジョルジョ氏と宮嶋氏

左からヴィットリオ氏、ジョルジョ氏、通訳でワインジャーナリストの宮嶋氏
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