2026/09/14
/
フランチェスコ ガラルディ氏 Mr. Francesco Galardi
ヴェネトでわずか4%のオーガニック生産者!畑からセラーまで徹底した品質管理と最新技術で実現する、クリーン&フレッシュなプロセッコ「テッレ デイ ブース」

- 1891年から続く農業家族!農薬への危機感から芽生えた完全オーガニックへの転向
- ヴェネト州でわずか4%しか実践していないオーガニック栽培
雨と害虫に向き合う家族経営の即応性とリスク管理 - 醸造工学と最新技術で品質を極限まで追求
オゾン殺菌・光学センサー・内圧制御 - 野菜の自然な色を取り入れたポップなラベルデザイン
- 低い残糖値にこだわるプロセッコ ブリュット
原酒はプロセッコDOCという高品質&高コスパフリッツァンテ
1891年から続く農業家族!農薬への危機感から芽生えた完全オーガニックへの転向
本格的にワイン生産へと舵を切ったのは、現当主のマッシモ氏と、醸造家である弟のパオロ氏の代になってからです。兄弟が20代から30代を迎えた1990年代後半、父の時代に使われていた農薬が、害虫だけでなく人間や動物、そして環境全体に及ぼしている害に対して強い危機感を抱くようになりました。

左:兄マッシモ マリオン氏 右:弟パオロ マリオン氏
「人にとっても地球にとっても、健康で安全なワインを造りたい」という強い倫理観から、1999年にワイナリー「ラ ジャラ」で有機認証を取得。そして2003年、より親しみやすくカジュアルに楽しめるオーガニックワインブランドとして「テッレ デイ ブース」を立ち上げました。
当時は現在のようにオーガニックワインに対する認知が高くなく、一般のワインと同じ価格での販売を余儀なくされる厳しい時代でした。しかし彼らは利益やトレンドではなく、自らの理念を最優先にし、創業当初から一貫して100%オーガニック栽培とヴィーガン認証(動物由来の清澄剤を一切使用しない造り)を貫いています。
ヴェネト州でわずか4%しか実践していないオーガニック栽培
雨と害虫に向き合う家族経営の即応性とリスク管理
そのため、金曜日の夜に雨が降れば、土曜日であっても即座に畑の手当てへ向かうタイムリーな対応が求められます。一般的な会社組織では休日に従業員を緊急出動させることが難しく、これがヴェネト州でオーガニック生産者が「わずか4%ほど」にとどまっている大きな理由です。

テッレ デイ ブースでは、オーナーである家族自らが日々農作業に従事しているからこそ、休日を問わず即座に対応できる機動力を誇ります。また、栽培面では害虫を薬で「排除」するのではなく、フェロモン剤を散布して繁殖を抑えるなど、自然の生態系と共存する管理を行っています。
さらに、わずか10分で畑を壊滅させるような「雹害(ひょうがい)」のリスクに対応するため、自社で所有する約50ヘクタールの畑を5箇所に分散配置。特定区画で大規模な被害が出た年でも、他の区画で健全なブドウを確保できる万全のリスク管理体制を整えています。
醸造工学と最新技術で品質を極限まで追求
オゾン殺菌・光学センサー・内圧制御
そのため、最新の醸造工学を積極的に導入し、極めてクリーンなワイン造りを実践しています。
オゾンによるセラーの天然殺菌
収穫作業に入る前にセラーを完全に閉鎖し、オゾン発生装置を用いて24~48時間かけて空間全体を無人殺菌します。目に見えない雑菌を徹底的に除去することで、野生酵母による発酵がスムーズかつ素直に進行する環境を整えます。
光学センサー搭載の収穫機械
光学センサーを備えた最先端の収穫機を導入。房単位ではなく粒単位で完熟度を識別し、見事に完熟したブドウだけを選別して収穫します。1列(500m~1km)をわずか15〜20分で走破する精度とスピードは、手摘みを超えるクオリティを実現しています。

「イシオス(ISIOX)」気圧制御装置
瓶詰め時には、高度な気圧制御装置「イシオス」を使用。1本目のボトルから最後の1本に至るまで、ボトル内の気圧が完全に均一になるよう厳密に管理されています。
通年フレッシュネス(出来立ての鮮度)管理
収穫したブドウをすべて二次発酵させた場合、時間の経過とともにフレッシュな果実味が失われていきます。テッレ デイ ブースでは、収穫後、全体の約3割だけを二次発酵させ、残りの果汁(モスト)は0度近くの低温で保存します。そして注文や出荷のロットに合わせて段階的に温度を上げて二次発酵を行うため、いつでも出来立てのフレッシュな味わいをお客様へ届けることができます。日本へ出荷する際も、出荷の直前に瓶詰めを行っています。
野菜の自然な色を取り入れたポップなラベルデザイン
すべて自然の本来の色合いが採用されており、ワインのタイプごとにモチーフが分けられています。
プロセッコ ブリュット:カボチャ
プロセッコ ロゼ:ナス
フリッツァンテ、フリッツァンテ ロゼ(微発泡):ラディッキオ
ピノ ネロ:キャベツ

低い残糖値にこだわるプロセッコ ブリュット
原酒はプロセッコDOCという高品質&高コスパフリッツァンテ
プロセッコ ブリュット(主力フラッグシップ)
一般的なプロセッコ ブリュットの残糖値が1リットルあたり9gほどであることが多いのに対し、テッレ デイ ブースは「6g/L」とかなり低めの辛口に仕上げています。自社畑の厳選されたブドウから得られるしっかりとした旨みとボディがあるため、残糖を抑えても味わいが痩せることがなく、前菜からメインまで食事を選ばず楽しめる万能なドライ感を持っています。
フリッツァンテ ビアンコ(微発泡)
ブドウ品種はグレラ100%で、やさしい気圧(2.5バール)の微発泡タイプです。特筆すべきは、その原酒が上位クラスの「プロセッコDOC」と同じものであるという点です。プロセッコ保護協会の規定により年間でDOCとして出荷できる数量枠が決まっているため、枠外となった最高品質の果汁(モスト)をこのフリッツァンテに使用しています。品質はプロセッコと同等でありながら、リーズナブルな価格を実現した、驚くほどコストパフォーマンスの高い人気アイテムです。

長期熟成が生み出す、繊細な泡と豊かな果実味 |
スプマンテ ピノノワール ブリュット ナチュール NV |
| 「このワインは、通常のシャルマ方式より6~10倍も長いシャルマルンゴを採用して造っています。主に300ヘクトリットル規模のタンクで最低6ヶ月、ロットによっては1年を目標に二次発酵を行って酵母の質感をしっかりと抽出しています。それにより、酵母由来のテクスチャーとブドウが持つ素直な風味の両方を併せ持つワインに仕上がっています。粘土質の土壌で育てた選抜クローンを使用しています。」 |
| 試飲コメント:透明感のある淡い麦わら色。グラスの外まで届く白い果実の香りに、フレッシュでほのかに蜜を思わせるニュアンス、黄色い果実や柑橘の風味が重なります。口中にも香り同様の白い果実のフレッシュさが広がり、きめ細やかで繊細な泡が心地よく、酸が爽やかな余韻をもたらします。 |
テッレ デイ ブースのフラッグシップ
|
プロセッコ ブリュット NV |
| 「プロセッコ ブリュットは私たちの主力ワインです。一般的なブリュットは残糖が9グラム以上あることが多いですが、このワインは6グラムと低く抑え、低残糖でもしっかりと旨味を出すことをコンセプトにしています。私たちの畑は平地にあり一日中日照を得られるため、DOCG丘陵地帯の酸味主体のものとは異なり、しっかりとしたボディが感じられます。食事を選ばずに気軽に飲んでいただける、万能型のドライな味わいです。」 |
| 試飲コメント:透明感のある淡い麦わら色。洋梨のような濃縮した白い果実を中心に、華やかな香りです。口に含むと香り同様のフルーティな要素がに広がり、繊細な泡とともに、酸の印象が持続します。 |
日常に寄り添うカジュアルな微発泡白 |
フリッツァンテ ビアンコ NV |
| 「ビールのように軽快でカジュアルに楽しんでいただけるように仕上げています。アルコール度数が約10度と低めで優しい泡立ちなので、日常に寄り添う、とても親しみやすいワインになっています。」 |
| 試飲コメント:非常に淡い麦わら色。黄色い果実と白い果実のぎゅっと詰まった果実感に、やや甘やかなニュアンスが漂います。泡は細やかで、非常にソフトな口当たりです。 |
土着品種ラボーゾが存在感を示す爽やかなフリッツァンテ |
フリッツァンテ ロゼ NV |
| 「グレーラ90%にラボーゾを10%ブレンドして造っています。たった10%のブレンドですが、ラボーゾ由来の力強い酸とベリーの香りがロゼワインの中で魅力的に引き出され、色と香りの存在感が表れています。ラボーゾは現地で親しまれる品種ですが、その特徴的な酸味をスパークリングにすることで爽やかな魅力として引き出すことができます。」 |
| 試飲コメント:透明感のある淡いサーモンピンク。フレッシュなベリー系の赤い果実の香り。泡が繊細でまろやかな口当たり。チャーミングな赤ワインらしい味わいが広がり、心地よい酸が心地よく持続します。 |
赤身肉にもピッタリな奥行きあるプロセッコ ロゼ |
プロセッコ ロゼ ブリュット 2022 |
| 「意外に思われるかもしれませんが、このワインはTボーンステーキなどの赤身肉とも非常に相性が良いんです。暑い季節にはアルコール度数の高い赤ワインの代わりとしても楽しんでいただけると思います。グレーラ90%にピノ ネロを10%ブレンドしており、ピノ ネロ特有の心地よい苦味を、8グラムのわずかな残糖で調和させるように造っています。ロゼのプロセッコは、ミレジマートとして造ることが必須となっています。」 |
| 試飲コメント:淡いサーモンピンク。フレッシュながらやや奥行きのある赤系果実の香り。泡がクリーミーで非常にまろやか。香り同様の要素が口中に広がり、フレッシュ&フルーティな味わいに満たされます。 |
インタビューを終えて
今回、5種類のワインを試飲しましたが、どれもしっかりとした個性を持っていて、「パンチが欲しい時はピノ ノワール」、「休日の昼にまったりしたい時はフリッツァンテ」、「女子会だったらロゼ フリッツァンテ」など、飲みたいシーンがすぐに思い浮かびました。
お手頃価格だからこういう楽しい使い分けが簡単にできるのもテッレ デイ ブースの魅力。お気に入りの1本もきっと見つかると思いますので、ぜひお気軽に試してみてください。









Posted in
Tags: