フラッグシップ「トゥリガー」がガンベロロッソでトレビッキエリを20回以上獲得!様々な土着品種が造られるパルテオーラで100年続くサルデーニャのトップワイナリー「アルジオラス」突撃インタビュー

2019/11/14
突撃インタビュー
 
2019年10月28日 アントニオ アルジオラス氏

フラッグシップ「トゥリガー」がガンベロロッソでトレビッキエリを20回以上獲得!様々な土着品種が造られるパルテオーラで100年続くサルデーニャのトップワイナリー「アルジオラス」突撃インタビュー

正面
フラッグシップワイン「トゥリガー」が『ガンベロロッソ』でトレビッキエーリを10回獲得する度に与えられる星を2回も獲得、世界のワイン専門誌から高い評価を獲得する「アルジオラス」。代表的品種カンノナウ、ヴェルメンティーノや希少品種モニカ、ボヴァレ、ナスコにもスポットを当てサルデーニャのトップを独走する「アルジオラス」3代目当主アントニオ アルジオラス氏にお話しを聞きました。

3つの土着品種ヴェルメンティーノ、近年注目を浴びるヌラグス、ナスコにこだわり国際品種をあまり使わない「アルジオラス」

現オーナー

ワイナリー設立80年以上の歴史を誇り3世代に渡りサルデーニャのトップを走り続けている「アルジオラス」。1918年創業者のフランチェスコ アルジオラスが葡萄の樹を植えたことから歴史が始まります。その後1906年生まれのアントニオが品質追求のため葡萄栽培に乗り出し本格的にワイナリーとしてスタート。その後フランコ氏とジュゼッペ氏が祖父の情熱を受け継ぎワイナリーを発展させました。現在は孫のアントニオ氏がワイナリーを運営。エノロゴは「サッシカイア」「オルネッライア」「ティニャネッロ」など不朽の名作を生み出し長年イタリアワイン界を牽引、2016年逝去した「ジャコモ タキス」氏や現在マリアーノ ムッル氏がメインのエノロゴとして迎えられています。

サルデーニャを代表する白葡萄「ヴェルメンティーノ」
ヴェルメンティーノ
リグーリア州、トスカーナ州、サルデーニャ州、フランスのコルシカ島などティレニア海沿いで栽培されている白葡萄です。繊細で柔らかく白桃の風味があり余韻に心地よいほろ苦さを感じさせるワインになります。ブレンドよりも100%単体で使われることが多いです。テーブルワインから高級ワインまで使われるサルデーニャを代表する主要品種です。「アルジオラス」ヴェルメンティーノはフレッシュなレモン、ライム、グレープフルーツなどの黄色や黄緑色を感じさせる柑橘系フルーツの香りが際立っていて果実時に厚みがありボリューム感がありながら非常に繊細です。

近年熱い注目を浴びる「ヌラグス」
ヌラグス
ヌラグスはサルデーニャ島南部の州都カリアリ周辺、主にサンピダーノ平野周辺で栽培されています。サルデーニャ土着品種のぶどうの多くは中世にスペインから持ち込まれたものがサルデーニャで独自の進化を遂げたものですが、ヌラグスは特に起源が古く紀元前のフェニキア人まで遡るとも言われています。ヌラグスからは淡い色の麦わら色、ナッツやハーブ、桃、柑橘系のフルーツを思わせる繊細なアロマが特徴です。さわやかでフレッシュな口当たりと香り高い果実味と酸味のバランスの取れた味わい深い辛口白ワインになります。以前はヴェルメンティーノより栽培面積が広かったのですが近年は徐々に減ってきてしまいました。しかしまたサルデーニャの土着品種を見直そうという動きが復活。ヌラグスに今まで以上の熱い視線が向けられています。

以前は甘口ワインが多く造られた希少品種「ナスコ」
ナスコ
主に州都カリアリの近郊で栽培されている希少品種「ナスコ」。ムスク(麝香)のような風味を放ち非常にアロマティックです。以前は甘口ワインに仕上げていました。1860年ウイーンで開かれたEXPOでナスコな一躍有名になり今は150haにまで広がりました。「アルジオラス」の「ナスコ」は柔らかでふくよかな果実味と余韻に現れる心地よい苦みが見事に調和する辛口白ワインになります。

1970年代に祖父が植えたヴェルメンティーノで造る傑作「イス アルジオラス」

1970年代に祖父が植えた主要品種ヴェルメンティーノ
1970年代先代の祖父が植えた平均樹齢30年を超す非常に大切で貴重なヴェルメンティー100%から造られる規格外の「イス アルジオラス」。標高200~350メートルにある粘土が混じる石灰質土壌の畑ごとのヴェルメンティーノを厳しく選別して全て手で収穫して造られます。非常に繊細で深みのある香りが長く続きその奥からさらに複雑なブーケが出てきます。それとは対象に爽やかで軽快でバランスの取れた味わいがとても印象的です。豊かな果実を思わせる深みある香りに、清々しいミネラルとアーモンドの芳しさが綺麗に重なる秀逸なアロマが素晴らしい!。厚みのある充実した果実感に寄り添う、塩味を伴うミネラル感、余韻に感じる心地よい苦みがこのワインを調和の取れた洗練されたスタイルに仕上げています。サルデーニャを代表するヴェルメンティーノと言っても過言ではありません。

近年3ヴィンテージの特徴
2017年はここ3年間で最も暑かった年で雨が少なく凝縮したワインになりました。2018年は雨が多く8月中旬から下旬にかけてほぼ毎日スコールが降りました。葡萄の選別を厳しく行い品質コントロールを行った結果厚みがあり繊細、バランスの取れた仕上がりになりました。2019年は5月中旬に吹いた大風(マエストラーレ)で約25%収穫量が落ちました。

ワインスペクテーター誌で90点獲得!
「イス アルジオラス2018」は「ワインスペクテーター」September 30, 2019で90点獲得しました。
「In the “Savvy Shopper” section, Bruce Sanderson recommends wines from around the world “whose brisk acidity and light spritz make it an ideal summer tipple and a great match for oysters. Among his recommendations」
90点WS

 

2年連続トレビッキエリ獲得!長寿を生み出すカンノナウをテーマにしたプロジェクトから誕生した「セネス」

2年連続トレビッキエリを獲得した「カンノナウ」の傑作「セネス」

フラッグシップ「トゥリガー」を抑え2012年、2013年と2年連続して『ガンベロロッソ』のトレビッキエリ獲得!新しい小樽で12ヶ月熟成させた
極少リゼルヴァワインが「セネス」です。まさに洗練されたカンノナウの究極の表現と言って過言ではないほどの完成度です。濃いルビー色、躍動するスパイス感と清涼感あるハーブの風味。ブラックべりーやカシスなど豊かで上品な厚みのある甘美な香りと綺麗なミネラルが見事に溶け合っています。タンニンの粗さは感じられず継ぎ目のない果実味と美しいハーモニーが本当に素晴らしいです。カンノナウ主体にボヴァレ、カリニャーノをブレンドしています。

「ブルーゾーン」サルデーニャの長寿の人々の活力を余すことなく表現した「セネス」
ベルギーの人口学者ミシェル プーランとイタリア人医師ジャンニ ペスが長寿者が多いイタリア サルデーニャ島のバルバギア地方に青色マーカーで印をつけたことに由来する「ブルーゾーン」。その他に沖縄、イカリア島(ギリシャ)、ロマリンダ(米カリフォルニア州)、ニコヤ半島(コスタリカ)が「ブルーゾーン」に属し長寿国として知られています。「アルジオラス」の創業者であるアントニオ氏は102歳まで生きたそうです。「セネス」とはサルデーニャの方言で年を重ねて賢くなる、生きがいを持った人生を送る人という意味があります。偉大なる先代アントニオ アルジオラス氏とサルデーニャの長寿の方々への敬意を払い産まれたワインが「セネス」なのです。名前の初めと終わりにSを使ったネーミングには「人生は終わる事無く繰り返される。サルデーニャに始まり、サルデーニャにまた戻ってくる」という深い思いも込められています。

トレビッキエリ常連!カンノナウの最高傑作「トゥリガー」とボヴァーレ再発見プロジェクトから生まれた「コーレム」

伝説のエノロゴ「ジャコモ タキス」を迎えて完成した名作「トゥリガー」
「サッシカイア」や「オルネッライア」「ティニャネッロ」などイタリアワイン界を牽引し、2016年2月6日に82歳でこの世を去った伝説のエノロゴ、ジャコモ タキス氏をコンサルタントとして迎えました。サルデーニャの高いポテンシャルを持つ土着品種に情熱を傾けたタキス氏はブレンドすることで更なるポテンシャルが発揮されると考えていました。アルジオラスは当初土着白品種「ヌラグス」のみを栽培していましたがサルデーニャの土着品種で偉大なる赤ワインを造りたいという夢を常に持っていた祖父にジャコモタキス氏が道筋を立ててくれたのです。

1992年遂にトゥリガーをが初リリースされる
祖父の夢がかない1992年遂に「トゥリガー1998」がついにリリースされました。それ以降「トゥリガー」は『ガンベロロッソ』において10回も最高賞トレビッキエリを獲得!イタリアワインの最高峰としてその名が世界に広まりました。

『ガンベロロッソ2020』『ヴィタエ』『ガンベロロッソ』で最高賞を獲得した「トゥリガー2015」

2015年のトゥリガーは『ガンベロロッソ』において最高賞トレビッキエリを(2007~2011、2013、2015)受賞!『ヴィタエ』『ビベンダ』でもそれぞれ最高賞を獲得しました。

土着品種「ボヴァレ」再発見プロジェクトから生まれた「コーレム」
ボヴァレ55%、カリニャーノ35%、カンノナウ10%で造られる「コーレム」は1997年が初ヴィンテージです。トゥリガーを熟成させた中古樽を使い熟成させます。ボヴァレの歴史は古く今から1500年以上前から栽培されていました。サルデーニャではカンノナウに匹敵するほど重要な葡萄として栽培されていましたが久しくすたれていました。「アルジオラス」はその昔ボヴァレが植えてあった9つの畑を発見。ボヴァルを復活したいという強い想いが「コーレム」を造るきっかけになったそうです。ラベルには畑で発見されたコインが描かれています。

サルデーニャのトップワイナリー「アルジオラス」が
土着品種「ヌラグス」で造る爽やかで繊細な味わいの辛口スパークリング
タリアマーレ ブリュット NV
タリアマーレ ブリュット NV


2年前に日本へ初めて輸出された「アルジオラス」のスパークリングワインです。土着品種「ヌラグス」を使い繊細で爽やかな辛口に仕上げています。
試飲コメント:緑色の輝きを持つ麦わら色です。白い花、洋梨、柑橘系フルーツの香りにハーブの清涼感が混じり合います。繊細でフレッシュな旨味がありとてもバランスがいいです。

アルジオラスが造る規格外のヴェルメンティーノ!
豊かな果実香の秀逸なアロマ
イス アルジオラス 2018
イス アルジオラス 2018


サルデーニャのみならずイタリアを代表するワイナリー、アルジオラスが造る、規格外のクオリティを誇るヴェルメンティーノ100%のワインです。サルディーニャ南東部、州都カリアリの標高200~350メートルの山腹に広がる日照条件に恵まれた粘土が混じる石灰質土壌の畑から産まれます。
試飲コメント:厚みのある充実した果実感に寄り添う、塩味を伴うミネラル感、余韻に感じるビターなテイストがこのワインを調和の取れた洗練されたスタイルに仕上げています。果実の豊かさがありながら、海を思わせる爽やかなミネラルと穏やかな酸味が見事に融合された素晴らしいヴェルメンティーノです。

丸みのある芳醇な味わいと豊かなミネラル感!サルデーニャ土着品種ナスコ主体の「イセリス ビアンコ」
イセリス ビアンコ 2017
イセリス ビアンコ 2017


サルデーニャの希少な土着品種ナスコを主体にヴェルメンティーノのブレンドしています。通常ナスコは甘口用に造られる事が多いブドウ品種ですが、アルジオラスでは風味豊かな辛口に仕上げます。ステンレスタンクでシュールリーで2カ月熟成後フランス産バリックで熟成させています。
試飲コメント:丸みのある豊かな果実感と豊かなミネラル感が口中を支配します。フルボディですが重々しさは無く酸とミネラルに支えられたバランスのとれた味わいが素晴らしいです。

4種の黒ブドウがブレンド
された豊かな風味!
『ガンベロロッソ』常連アルジオラスが唯一造る秀逸なロゼ

セッラ ローリ 2017
セッラ ローリ 2017


「アルジオラス」が造る唯一のロゼです。『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリの常連のトップキュヴェ「トゥリガー」にも使われるカンノナウを主体に造られた爽やかで風味豊かな秀逸なロゼです。
試飲コメント:果実の深みと力強さが程よく感じられ、スパイスやミネラルの複雑味とイキイキとした酸味があり風味豊かな味わいが広がります。すっきりとした飲み心地と味わいに豊かさを感じます。

サルデーニャのトップ「アルジオラス」が地場品種「カリニャーノ」100%で造る「カルダネーラ」
新鮮な果実の風味と心地よいタンニンとバランスの取れた秀逸な赤ワイン
カルダネーラ 2017
カルダネーラ 2017


サルデーニャ地場品種「カリニャーノ」100%で造られるのがカルダネーラです。セメントタンク熟成の後瓶内で2ヶ月熟成します。ラザニアや
ラビオリなど、肉を使ったプリモピアット、鶏肉やロースト肉、軽く味付けしたチーズなどと相性が良いです。
試飲コメント:凝縮感がありながら軽やかで非常にエレガントな口当たりです。明るいルビー色でフレッシュで香りが非常に豊かです。赤い果実やスパイスの風味が入り混じり味わいに立体感を与えています。

「アルジオラス」が造る土着品種カリニャーノ主体の果実味に
溢れる調和のとれた味わい
「イス ソリナス」
イス ソリナス 2015
イス ソリナス 2015


イスソリナスはサルデーニャの土着品種のカリニャーノ95%とボヴァレサルド5%がブレンドされたワインです。サルデーニャ南西部スルチスで造られます。イス ソリナスとは畑のある町名から命名しました。
試飲コメント:果実味に溢れるバランスのとれた味わいですみれがかったルビー色です。熟した果実やジャムなどのリッチでピュアな香りが感じられます。果実味に溢れ、温かみのあるバランスのとれた味わいが口に広がります。

トップキュヴェ「トゥリガー」を抑えいきなり『ガンベロロッソ』トレビッキエリ獲得!「洗練されたカンノナウの究極の表現」アルジオラス極少リゼルヴァ
セネス 2015
セネス 2015


先代アントニオ氏、長命なサルデーニャの人々に敬意を払った「セネス」はサルデーニャの方言で「生きがいを持った人生を送る人」という意味です。サルデーニャ地場品種「カンノナウ」を主体にカリニャーノ、ボヴァレをブレンドしています。小樽熟成の後瓶内熟成を行います。
試飲コメント:力強いオリエンタルスパイス、ペッパーのニュアンスが感じられます。凝縮されたエキス分や骨格の強さはありますが、伸びやかな酸と豊かなミネラルにより非常にエレガントです。ブドウの圧倒的なポテンシャルがある為、樽の風味に負けず、美しいハーモニーがあり、全く隙の無い目くるめく鮮やかな果実味が感じられます。

トップキュヴェ「トゥリガー」の弟分「コーレム」
凝縮感溢れる果実感と滑らかで温かみのある甘美な味わい
コーレム 2013
コーレム 2013


トップキュヴェ「トゥリガー」の次に位置づけされる上位キュヴェで
アルジオラスが造る「コーレム」は1997年がファーストヴィンテージで土着品種であるボヴァレ サルド、ボヴァレッドゥ、カリニャーノ、カンノナウがブレンドされた味わい豊かなワインです。トップキュヴェ「トゥリガー」の次に位置づけされる上位キュヴェ、コーレムは古代ギリシャの言葉で「若い女性」を意味します。ラベルに描かれたコインはアルジオラスの畑で発見されたものです。
試飲コメント:非常に豊かなルビーの色調です。プルーンやスグリの黒い果実の力強さにスパイスとミネラル、ハーブの複雑なニュアンスが混じり合う豊かな香りです。凝縮感溢れる果実感と滑らかで温かみのある甘美な味わいが広がります。これだけのタンニンがありながら丸みを帯びた果実味とバランスは本当に見事だと思います。

『ガンベロロッソ、ヴィタエ、ビベンダ2020』最高賞獲得の三冠に輝く2015年が入荷!
サルデーニャ島「アルジオラス」が地場品種「カンノナウ」で造る最高傑作「トゥリガー」
トゥリガー 2015
トゥリガー 2015


アルジオラスはサッシカイアをはじめカステッロ ディ ランポーラやアンティノリでエノロゴ務め、長年イタリアワイン界をけん引してきたジャコモタキス氏がコンサルタントを務めるワイナリーです。タキスの指導の元、収量を極端に落とし、土着品種である、カンノナウ、カリニャーノ、ボヴァレをブレンドしたのが「トゥリガー」です。
試飲コメント:南イタリアの地場品種を使いながら非常に洗練されていて、驚くべき果実の凝縮感と緻密なタンニン、複雑で力強いボディながらも圧倒的な滑らかな舌触りがあります。骨格があり圧倒的な余韻の長さにも驚かされます。開けて数日後にも飲みましたがそのスケール感は変わらず滑らかさが増しフレッシュな果実の風味も増していました!
インタビューを終えて
サルデーニャの土着品種に強いこだわりを持ち先代達の情熱を受け継いだ3代目アントニオ アルジオラス氏。サルデーニャの地場品種はどれも強烈な個性を放ちそれらをブレンドすることによりそのポテンシャルをさらに引き出した「アルジオラス」の功績に感服せざるをえません。フラッグシップ「トゥリガー」を筆頭に世界市場で高い評価を受ける「アルジオラス」の全てのワインには地場品種やサルデーニャに対する愛情がはっきりと感じられ胸を撃たれました。3世代80年に渡る「アルジオラス」の歴史はまさにサルデーニャワインの歴史と同義であることを改めて思い知らされたインタビューでした。
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