ネロダーヴォラの概念が変わるカリスマ的存在「フェウドマッカリ」突撃インタビュー

2017/01/27
突撃インタビュー
 
2017年1月24日 フェウドマッカリ社 ステファノ マッジーニ氏

『ベストイタリアンワインアワード』でサッシカイアに次ぐ高評価!ネロダーヴォラの概念が変わるカリスマ的存在「フェウドマッカリ」

セッテポンティ社ステファノマッジーニ氏と
トスカーナのセッテ ポンティ社が運営する「フェウド マッカリ」はシチリア南東部ノート地区で全ての畑で手のかかる伝統的アルベレッロ仕立てを行い、高品質なワインを産み出しています。海が近く、風が吹き抜ける暑くなりすぎない恵まれたテロワールから産まれるシチリア土着品ネロ ダーヴォラは『アントニオガッローニ』が「並外れたネロダーヴォラで、もしもブルゴーニュであれば、2倍の価格を支払わないとならないだろう」と絶賛、ネロ ダーヴォラ上級キュヴェ「サイア」は『ガンベロロッソ』8年連続最高賞、『ベスト イタリアン ワイン アワードTOP50 2016』において「サッシカイア(3位)に次ぐ第4位にランクインする等、「ネロダーヴォラの概念が変わるカリスマ的存在」として名実ともにイタリア最高峰評価を常にキープしています。輸出部長であるステファノ マッジーニ氏にお話を聞きました。

シチリア南東部ノート地区に畑を持つ「フェウド マッカリ」

地図フェウドマッカリはセッテ ポンティ社のオーナー、アントニオ モレッティ氏が本拠地トスカーナの他に、土地と住人の人柄に感銘を受け、ブドウ栽培に最高のテロワールと確信して所有したシチリアのワイナリーです。島の南東部ノートという町にあり、ワイナリー名のマッカリは地名、フェウドは貴族の所有地を意味します。2000年から少しずつ土地を購入、現在では170へクタールの広さで、内80ヘクタールにブドウ栽培がなされています。海岸部に近く、標高は80m、土壌は高い所から石灰質、火山灰、砂質となっています。真夏の日中は40度にも上る照りつける様な暑さですが、夜間は15~20度位と気温の差が大きく、年間を通じて風の強い事が特徴です。

糖度と酸のバランスの良いブドウが育つテロワールで「これぞ」というベストのタイミングで収穫

ワイナリ‐外観栽培されている品種はネロ ダーヴォラが主体で、この地の個性をよく表現しています。この品種は古代ギリシャ人によってもたらされたもので、アルベレッロと言う伝統的な仕立て方で育てられます。強い日差しからブドウの過熟を防ぎ、エレガントな酸を残すことができますが、一つ一つの樹を手作業で管理しなければいけない、非常に手のかかる方法です。

糖度と酸のバランスの良いブドウが育つテロワール
フェウド マッカリでは、ネロ ダーヴォラからパワーと品格のある、印象的なワインを造っています。収穫は例年8月末~9月にかけて行いますが、伝統的アルベレッロ仕立てによるブドウ栽培、強い風が吹き抜け、寒暖差のあるノートのテロワールのおかげで糖度と酸のバランスの良いブドウが育ちます。私たちは日ごろからブドウの粒を分析し糖度や酸の量を計測し、「これぞ」というベストのタイミングで収穫を行っています。

 

『アントニオガッローニ』が絶賛!「十分すぎる構造を持つ並外れたネロダーヴォラ」

海の近くの畑フェウドマッカリでは、トスカーナで最高峰の評価を得る「オレーノ」や「オルマ」のように、収量を抑えて品質を重視したワイン造りに注力しています。ですので、エントリーラインだからと言って決して質を落とす事はありません。フェウド マッカリのワインは海岸部に程近い全てノート地区のブドウから造られますが、DOCノートは認められる地域が広く、様々なテロワールが存在し、そのためワインの品質にもばらつきがでてしまいます。フェウド マッカリでは、自社のテロワールがネロ ダーヴォラの最良のものと自負しており、あえてDOCを名乗らずIGTでリリースしています。

カンティーナ『アントニオガッローニ』が絶賛!「並外れたネロダーヴォラ」
私たちが造るエントリーラインのネロダーヴォラ2010年に『アントニオガッローニ』が91点のハイスコアを付けました。
「フェウドマッカリの2010年のネロダーヴォラは明らかにこの価格ではあり得ない実力をもつワインだ。並外れた味わいで少なくとも数年の熟成に耐えるには十分すぎる構造を持ち合わせている。もしもブルゴーニュであれば、2倍の価格を支払わないとならないだろう」と評価してくれました。以降のヴィンテージにおいても国際的に高い評価を受けています。

『ベストイタリアンワインアワード』でサッシカイアに次ぐ第4位!カリスマ的ネロダーヴォラ「サイア」

ベストイタリアンワインアワード『ガンベロロッソ』8年連続最高賞&伊TOP50で第4位
私たちが造るネロダーヴォラの上級キュヴェが「サイア」です。この地に数百年前に造られた灌漑用運河を表わすアラブ語に由来しています。ブドウの樹齢は15~37年。フランスアリエ産のバリック(新樽50%、一年使用樽50%)で熟成させます。『ガンベロロッソ』では2007~2014ヴィンテージまで8年連続最高賞トレビッキエリを受賞しています。2016年9月にミラノで行われた『ベストイタリアンアワードTOP50 2016』で「サイア」2014ヴィンテージがサッシカイア(3位)に次ぐ第4位の評価を獲得しています。チャッチピッコロミニ(5位)、ビオンディ サンティ(20位)を凌ぐ評価となりました。

サイア2013TOP50で唯一のシチリア赤ワイン
『ベストイタリアンアワードTOP50 2016』の審査員には2010年世界最優秀ソムリエのルカ ガルディーニ氏、2015年日本人で初めてマスター オブ ワインとなった大橋健一氏、イギリスを代表するワインライターのティム アトキン氏、元『ガンベロロッソ』編集長のダニエレチェルニッリ氏をはじめ、11名の実力派審査員によるものです。また、TOP50の内で唯一受賞したシチリアの赤ワインです。

ネロダーヴォラの概念が変わるエレガンスとスケール感を持つカリスマ的存在
『ジェームズサックリング』でも「サイア」2013年ヴィンテージが94点を獲得しました。「隙の無い緊張感と骨格を持つ印象的な赤」と一般的なネロダーヴォラとは異なるイタリア最高峰のワインの一つとして高く評価されました。サイアにはエレガンスと力強さが共存しています。複雑味がありながらも非常にアプローチしやすい滑らかな飲み心地があり、シンプルに美味しいと感じる味わいのバランスが感じられます。ですので、イタリアでは女性にとても人気のあるワインです。「ネロダーヴォラの概念が変わるエレガンスとスケール感を持つカリスマ的存在」と評価を受けています。

1000円台で『ジェームズサックリング』92点のハイスコア白!清々しい酸味とミネラルに支えられた抜群の飲み心地のシチリア「グリッロ」
グリッロ 2015
グリッロ 2015


海の近くの畑で栽培されているのでミネラルの風味を感じることが出来ます。レモンやオレンジ、アーモンドの香りと清々しい酸味とミネラルが特徴の抜群の飲み心地を持つワインとなっています。1000円台の価格ながら2015年はJS92点のハイスコアです。

※グリッロはオッリに名称変更しました。

試飲コメント:美しい酸とミネラルに支えられたピュアで滑らかな果実感、舌を擽る仄かな苦味と伸びやかな酸がこのワインのシェイプに磨きをかけています。暑い地方のワインにありがちな、アルコールのもたついた感じは無く、特筆すべき豊かなミネラルとスマートでクリアーな味わいが魅力的です。魚介類のパスタ、白身魚のグリル等とはとても相性が良いです。

『アントニオガッローニ』絶賛!カリスマ的ネロ ダーヴォラ「サイア」のセカンドラベル!洗練されたエレガンスと驚きのコスパが共存する魅力的な果実感
ネロ ダーヴォラ 2015
ネロ ダーヴォラ 2015


あの『アントニオガッローニ』が「並外れたネロダーヴォラで、もしもブルゴーニュであれば、2倍の価格を支払わないとならないだろう」とそのコスパが絶賛されたネロ ダーヴォラです。上級キュヴェのカリスマ的ネロ ダーヴォラ「サイア」のセカンドラベルとして非常に高い評価を得ています。

※ネロ ダーヴォラはネーレに名称変更しました。

試飲コメント:鮮やかなルビー色です。レッドチェリーやラズベリー、プラムの充実した果実香にレザーやスパイス、ハーブのニュアンスが入り混じる力強さがあります。飲むと凝縮感のある果実味、滑らかなタンニンと美しい酸とミネラルが溶け合うエレガントなスタイルが魅力的でこの価格帯ではかなりハイレベルにあると思います。

『ガンベロロッソ』8年連続最高賞&伊TOP50で第4位!カリスマ的存在「サイア」ネロ ダーヴォラの概念が変わるエレガンスとスケール感
サイア 2013
サイア 2013


『ガンベロロッソ』8年連続最高賞トレビッキエリ&ベストイタリアンアワード第4位の栄誉に輝いたカリスマ的存在のネロ ダーヴォラが「サイア」です。「隙の無い緊張感と骨格を持つ印象的な赤」と一般的なネロダーヴォラとは異なるイタリア最高峰のワインの一つとして高く評価されています!
試飲コメント:充実した果実感と滑らかなタンニン、伸びやかな酸味があり、一般的なネロ ダーヴォラとは一線を画すエレガンスが備わっています。凝縮感としなやかさの相反する要素が見事に溶け合う傑出した出来映えで、クールな印象を残しながらもスケールの大きさを感じさせる「カリスマ的存在感。ネロダーヴォラの概念が変わる味わい。

『ワインアドヴォケイト』93点!爆発的に広がる力強さと洗練されたエレガントシラーの傑作
マハリス 2012
マハリス 2012


国際品種であるシラーは暑い地域で育つブドウで、どっぷりとした果実味とアルコールの強さを連想しますが、マハリスは15%のアルコール度数を感じさせない程、酸とミネラルの効いたエレガントなシラーとなっています。2012年がWA93点獲得。「爆発的に広がる力強さと極めてモダンで洗練された表現」されています。
試飲コメント:凝縮した果実感、美しい酸とミネラルに支えられた極めて滑らかで洗練された飲み心地があります。濃密ながらもエレガントな印象深い余韻が感じられます。お肉料理との相性が良く、特にスパイスを効かせた赤身肉料理や羊肉料理とは抜群の相性です。
インタビューを終えて
シチリアを代表する土着品種ネロダーヴォラ100%で『ガンベロロッソ』8年連続最高賞、スーパートスカン「サッシカイ」アや「ブルネッロ」に比肩するイタリア最高峰評価をもつカリスマ的存在の「サイア」。ネロダーヴォラの概念が変わるエレガンスと滑らかさ、力強さが備わる味わいにとても驚かされました。セッテポンティ社の最高峰キュヴェ「オレーノ」にも通じる、圧倒的な存在感と芯に感じる美しさは「サイア」からも確りと感じられます。注目すべきもう一つの点が、フェウドマッカリの実に良心的な価格設定。エントリーラインのネロダーヴォラは1000円台で購入できるワインの中で、ここ数年で5指に入る素晴らしいコストパフォーマンス。シチリアの恵まれたテロワールでフェウドマッカリが造る高品質のワインは味わいも価格もとても魅力的でおススメです。是非一度お試し下さい。
セッテポンティ社 ステファノマッジーニ氏とトスカニースタッフ
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