2012年2月14日 ピラー社 キアラ ボスキスさん来社 バローロの女性醸造家の先駆者 バローロボーイズ最盛期における唯一の女性醸造家

   
突撃インタビュー

2012年2月14日 ピラー社 キアラ ボスキスさん来社
バローロの女性醸造家の先駆者 バローロボーイズ最盛期における唯一の女性醸造家

ピラー社 キアラ ボスキスさんと
説明をするキアラさん事務所に入るや椅子に座ろうとせず、イタリアの地図を見ながら「ここがバローロ、私の畑があるところ」と説明を始めたキアラさん。

バローロの中の偉大なクリュ「悪魔に魂を売ってでも手に入れたい畑カンヌビ」を所有するピラー社で20年間たったひとりでワイン造りを行っていたというキアラボスキス女史。女性一人、しかもバローロを造っているということで、お目にかかる前からどんな人なのだろうかと興味津々でしたが、想像以上にエネルギーにあふれた、元気で明るい女性だと言うことがひと目見てわかりました。

バローロの名門ボルゴーニョ社を所有するボスキス家に生まれたものの、当時はワイナリー経営に女性が加わることは全く考えられない時代だったため、大学では経済学を専攻。しかし、結婚して家庭に入ることよりも仕事をしたかったキアラさんは1990年にバローロ造りに長い伝統のあるピラー社を引き継ぎ、一人でワイン造りを始めました。
「ボルゴーニョ社に生まれたけどもワイナリーは兄と弟がやることが決まっていたし、私はカヤの外。1990年にピラーを受け継いだとき、私は醸造学の勉強はしてないけど幼いころから見てきたワイン造りにはずっと関心があったし、情熱を持って取り組みました。何から何まで一人でやるのは大変だったけど、大事なことは情熱をもってやることだけ。」

ピラーの畑バローロはもちろん、イタリア全土を見ても女性の醸造家なんてほとんどいない時代、キアラさんはバローロボーイズと呼ばれる生産者たちからワイン造りを学んだといいます。ピラー社は1800年代からボスキス家に譲渡されるまで伝統的なバローロの造り手として知られていましたが、キアラさんは大きな改革をおこないます。それはバローロボーイズに代表される「モダンバローロ」。

「バローロは高級なワインとして知られていたけどとても一般の人が飲みやすいワインではありませんでした。それを寝かせなくても今すぐ飲めるようなスタイルに変えました。醸造設備も新しくして新樽も採用。そして畑の収量を徹底的に落としてより凝縮させた味わいにしていきました。
ピラー社は伝統派の中の伝統派でしたが、それを私はモダンスタイルに変えました。でも、カンヌビと言うバローロの中でも最も良い畑から造るバローロと言う本質的なことは変わりません。」

自分の信念を持ってワイン造りに取り組むキアラさん。ラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏とも親交が深く、ワイン造りの多くを学んだそうです。リヴェッティ氏と同じく「よいワインはよいブドウから」という共通の栽培哲学で畑の仕事に細心の注意を払っています。化学肥料や除草剤などは一切使用せず、2011年にはBIO認定を受けています。

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