2015年11月2日 ポッジョ レ ヴォルピ社 ベルナルド ブレッチ氏来社

突撃インタビュー
2015年11月2日 ポッジョ レ ヴォルピ社 ベルナルド ブレッチ氏

人気ランキングでトップを独占!圧倒的コストパフォーマンスと品質の高さでワイン愛好家の指示を集めるポッジョ レ ヴォルピ

ポッジョ レ ヴォルピ社 ベルナルド ブレッチ氏
人気ランキングで常にトップに立つプリミティーヴォ ディ マンドゥリアを始め、フラスカーティ、ドンナルーチェ、サリーチェ サレンティーノ、バッカロッサなど、爆発的な人気を誇るワインを数多く造っているポッジョ レ ヴォルピ。ラツィオ、プーリア、カンパーニャと3つの州でワインを造っていますが、もともとはローマ近郊のフラスカーティを地元で販売していた造り手でした。誰からも愛されるポッジョ レ ヴォルピのワイン造りについて色々とお話をお聞きしました。

伝統的なフラスカーティの造り手から、多くの人に選ばれるワイナリーへ

ポッジョ レ ヴォルピのカンティーナと畑ポッジョレヴォルピは1950年に現オーナーの祖父で同じ名前のフェリーチェメルジュが設立しました。ワイナリーがあるのはローマの近郊のモンテ ポルツィオ カトーネというカステッリロマーニ地方の中にある場所で、古くからフラスカーティが造られてきた土地です。ポッジョ レ ヴォルピももちろんフラスカーティを中心に造っていました。1990年代の終わり、ワイナリーは大改革を行います。3代目のフェリーチェは醸造学を学んだエノロゴで、それまでの地元だけを対象にしていたワイン造りから、外に目を向けたワイナリーという会社の方針転換を図ります。醸造設備を近代化し、ワインのスタイルもモダンなものへ、生産性の向上を目指しました。

畑も、伝統的な昔ながらのペルゴラ仕立てからグヨ仕立てに切り替えていきます。今でもペルゴラ仕立ての畑も残ってはいますが、グヨ仕立てが主流です。現在畑は自社畑が35ha、その他に15haの契約畑があります。

この改革の目的は、地元を相手にしたワイン造りからの脱却です。「みんなに毎日飲んでもらえるワイン」を造りたい、ということで飲み心地の良いワインとは何かというマーケティングを徹底して行いました。また、世界各国への輸出を前提に、遠距離の輸送に耐える品質を目指しました。

ラツィオからプーリア、カンパーニャへ

アルベレッロ仕立ての古樹プーリアに畑を購入したのは2000年頃です。現在、100haの畑を所有しています。プーリアではまとまった土地を購入することは難しいので小さな面積の畑を少しずつ買い足していきました。カンパーニャでもワインを造っていますが、これは他の造り手とのコラボレーションになります。3つのエリアの中でボリュームが大きいのがプーリアですね。全体では売り上げの70%がプーリア、25%がラツィオ、5%がカンパーニャワインになります。プーリアは、プリミティーヴォとネグロアマーロと言う歴史的品種があります。ポッジョ レ ヴォルピはその歴史的品種から、飲み心地の良いモダンなスタイルの赤ワインを造っています。
アペリティーヴォにも食中酒としても万能フラスカーティ
フラスカーティ スペリオーレ セッコ2014
ベーシックのフラスカーティです。9月中旬頃に収穫します。ミネラルがしっかりとあるフレッシュな味わいで、食前酒としても、食事中にも楽しめるワインです。試飲コメント:フルーティーさの中にしっかりとしたミネラルがあり、ワイン全体のバランスがとてもいい。 フラスカーティ スペリオーレ セッコ2014
カンパーニャの明るい果実味が表現されたファランギーナ
ファランギーナ ベネヴェンターノ2014
ファランギーナはカンパーニャの契約畑で造っています。9月10日前後に収穫しています。タブルノで発酵の第1段階まで行い、その後ローマの自社カンティーナに移して、仕上げています。試飲コメント:バランスがよく、とても爽やか。明るい果実味が印象的。 ファランギーナ ベネヴェンターノ2014
史上初!フラスカーティでトレビッキエリに輝いた「エポス」
フラスカーティ スペリオーレ エポス2012
上級ファランギーナのエポスです。これは、ガンベロロッソでフラスカーティとして史上初となるトレビッキエリを獲得しました。マルヴァジアディカンディアと、マルヴァジデルラツィオ、そしてトレッビアーノから造ります。マルヴァジアデルラツィオは樹になったまま少し乾燥させてから収穫します。そのため、ワインに蜂蜜や酵母のニュアンスが感じられます。試飲コメント:まず蜂蜜、そしてスピリッツ系の濃密感と干しブドウのニュアンス。濃厚で複雑味があり、グッとくる味わい。 フラスカーティ スペリオーレ エポス2012
ルカマローニ白ワイン部門第1位に輝くドンナルーチェ
ドンナルーチェ2014
先ほどのエポスは2012で、瓶熟成が進んでより濃密感が感じられたと思います。こちらのドンナルーチェは2014で、まだ少し若いかもしれ
ません。あと3年ぐらい寝かせておくと熟成によるアロマが表れて、より濃厚さを感じられます。試飲コメント:しっかりとした果実味、まだまだフレッシュ。バランス抜群で上品。
ドンナルーチェ2014
「早く飲めるアリアニコ」がコンセプト
アリアニコ ベネヴェンターノ2013
アリアニコは南イタリアを代表する品種で、一般的には若いうちには飲みにくいとされています。ポッジョレヴォルピは「すぐに飲めるアリアニコ」を目指しました。そのため、収穫時期を見極め、発酵温度を低めにし、やわらかいタンニンを出すようにしました。残糖値は10g/リットルです。試飲コメント:アリアニコの果実味がストレートに出ていて、タンニンもやわらかく飲み心地が良い。 アリアニコ ベネヴェンターノ2013
ラツィオの中の国際品種に向いた独特のミクロクリマで造るカベルネ
カベルネ ラツィオ2013
カベルネは、ラツィオの畑の中の海に近いエリアに植えています。ラツィオは伝統的に赤ワインの土地ではありませんが、35~40年ほど前に赤ワインブームがあり、私たちもカベルネ、メルロー、シラー、そして後にプティヴェルドーを植えました。海に近いエリアは独特のミクロクリマがあり国際品種が育ちます。私たちのカベルネはヴェネトで造っているような青っぽさはなく、より成熟したストラクチャーと果実味が出ています。試飲コメント:北のカベルネではなく、暖かいエリアらしいまるみとストラクチャーがある。 カベルネ ラツィオ2013
ラツィオの土着品種チェザネーゼ
チェザネーゼ2011
ラツィオの土着品種チェザネーゼ100%です。ブラックチェリーやアマレーナ、ジャムなどの森の果実のニュアンスが特徴です。試飲コメント:チェリー系の煮詰めた果実味が印象的。 チェザネーゼ2011
人気No.1!世界中で支持を集めるプリミティーヴォ
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア2014
プリミティーヴォはプーリアでもっとも重要なブドウです。名前の由来はサレント地方で最初に熟すブドウだからです。2015年はとても暑い年で、7月は40度以上ありました。8/20頃から収穫を始めました。プリミティーヴォの樹齢は20~30年です。伝統的なアルベレッロ仕立てとグヨ仕立ての両方のブドウを使っています。試飲コメント:わかりやすい果実味。心地よい凝縮感と甘み。誰からも愛されるのがわかる。 プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア2014
最低2年間の熟成で造られるサリーチェサレンティーノリゼルヴァ
サリーチェ サレンティーノ ロッソ リゼルヴァ2011
ネグロアマーロはスパイシーさが表れる品種です。大樽で最低9ヵ月間の熟成期間を含め、最低2年間の熟成をしてリゼルヴァとして造ります。収穫は9月上旬から下旬にかけて行います。やはり、香りが特徴的なワインになります。試飲コメント:プリミティーヴォに比べ落ち着いた印象で、ほんのりとスパイシーなニュアンスを感じる。バランスのとれたしっかりとした味わい。 サリーチェ サレンティーノ ロッソ リゼルヴァ2011
イタリアのジンファンデル
ゼット ジンファンデル2013
ジンファンデルはアメリカの品種名で、プリミティーヴォのことです。このワインは、スエーデンのお客様からのリクエストで造りました。プリミティーヴォに比べてジンファンデルは世界的に見て知名度が高いですから。このプリミティーヴォはDOCエリア以外のブドウも使っています。試飲コメント:スタンダードのプリミティーヴォよりも果実味がリッチで全体的に厚みあり。 ゼット ジンファンデル2013
樹齢の高いプリミティーヴォを全て手摘みで収穫して造る最上級プリミティーヴォ
タトール プリミティーヴォ サレント2012
アルベレッロ仕立ての古い樹齢のプリミティーヴォだけで造ります。アルベレッロの畑は機械が入らないのですべて手作業。ラベルのデザインは、手作業を行う農夫の手をモチーフにしています。十分に成熟したブドウになるまで待って収穫します。そのため、自然に樹の上で乾燥させることになります。以前はバリックで熟成させていましたが、今は大樽です。

プーリアでのワイン造りの経験を積み重ねていき、古樹のブドウだけでワインを造るという考えが生まれました。

試飲コメント:濃厚で力強いがタンニンはやわらかく、豊かに広がる味わいが心地よい。

タトール プリミティーヴォ サレント2012
古樹のネグロアマーロで造るサリーチェサレンティーノリゼルヴァ
ミッレ サリーチェ サレンティーノ リゼルヴァ2010
ミッレもコンセプトはタトールと同じです。アルベレッロ仕立ての古樹のネグロアマーロだけで造ります。初ヴィンテージは2007年です。2年間樽熟成させています。試飲コメント:まろやかさとともに感じるスパイシーなニュアンス。上品な熟成感。 ミッレ サリーチェ サレンティーノ リゼルヴァ2010
ラツィオの希少品種ネーロブオーノ100%で造る圧巻の赤ワイン
バッカロッサ2012
ネーロブオーノはラツィオの土着品種ですが、造っているのはポッジョレヴォルピと、小さな生産者が5,6社だけです。標高350~400mほどの肥沃な土壌で育ちます。タンニンと色素が豊富で、熟成させてもイキイキとした色合いを保っています。熟成はバリックの新樽で1年間、その後瓶熟成を6ヶ月間行います。果実味がリッチで甘みがあるのが特徴です。バッカロッサは長く熟成させなくても早くから飲めるワインです。仕込中の2015年のものをタンクから味見をしましたが、とてもきれいな果実味もあり、ワインになってました。

試飲コメント:凝縮感のある、パワフルながらやわらかな果実味。口当たりがとてもなめらか。

バッカロッサ2012
インタビューを終えて
圧倒的な人気を続けるポッジョ レ ヴォルピのワインはリピーター様が多いのも特徴です。繰り返しまた飲みたくなる、そんなワインを造る秘密はどこにあったのか、今回お話を聞いてよくわかりました。

「みんなに飲んでもらえるワインを造りたい」「リピートしてくれるワインであり続けることが大切」。まさにその狙い通り、誰にでも愛され、また次も飲みたくなるワインとなっています。

ガンベロロッソを始めとするワインガイド各誌で高い評価を得ると同時に、素晴らしいコストパフォーマンスで私たちのお財布にも優しいポッジョレヴォルピのワインの勢いはこれからさらにパワーアップし続けると思います。

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