1200mにも及ぶ標高、火山性土壌、樹齢100年を超す古木が育つ唯一無二のテロワールから生まれるミネラル感際立つ味わい
ピエモンテやブルゴーニュに例えられるエレガントさで今注目の産地エトナの元祖的存在ベナンティ突撃インタビュー

2019/12/13
  突撃インタビュー
 
2019年12月2日 アガティーノ マウリツィオ ファイッラ氏

1200mにも及ぶ標高、火山性土壌、樹齢100年を超す古木が育つ唯一無二のテロワールから生まれるミネラル感際立つ味わい
ピエモンテやブルゴーニュに例えられるエレガントさで今注目の産地エトナの元祖的存在ベナンティ突撃インタビュー

正面
マルクデグラツィア、フランケッティ、アンジェロガヤなどイタリアワインのビックネーム達を魅了、さらなる注目を浴びるシチリア、エトナの元祖的存在「ベナンティ」。エトナの北、南西、南東、東斜面に畑を所有し、白ワインは土着品種カリカンテ100%、赤は固有品種ネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョをブレンド、1980年代からエトナの伝統を貫いたワイン造りを続けて来ました。2011年エトナDOC規定が改定され、単一畑単一品種のワイン造りが可能になり、コントラーダの需要が高まる中新たなるコントラーダワインを2020年日本でリリースする「ベナンティ」の現在とこれからについて輸出MGアガティーノマウリツィオファイッラ氏に話を聞きました。

唯一無二のテロワールから生まれる際立ったミネラル、ピエモンテやブルゴーニュに例えられるエレガントさで注目のエトナ

エトナワインがシチリアワインと呼ばれていた1980年からエトナの伝統を貫いたワイン造りを続けてきた「ベナンティ」
ジュゼッペ
1800年代末、ジュゼッペ ベナンティがカターニャのヴィアグランデでワイン造りを開始、1988年に孫の現当主ジュゼッペ ベナンティが細分化されていた畑を買い戻しエトナの伝統的なワイン造りの復興を目指してきた「ベナンティ」。当時はシチリアワインと呼ばれていてエトナワインとは誰も呼ばなかった時代からエトナの唯一無二のテロワールを追求してきました。ワインに現れる際立ったミネラルを大切にし、地場品種「カリカンテ」と伝統品種「ネレッロ マスカレーゼ」「ネレッロ カプッチョ」だけを使いエトナの伝統をずっと守り続けてきたのです。

2000年以降イタリアワインのビックネーム達が続々進出!近年ピエモンテやブルゴーニュに例えられるエレガンスさで一気に注目されるエトナ

近年、ピエモンテやブルゴーニュに例えられるエレガントさで一気に注目を浴びる、シチリアのエトナ。イタリアワインのビックネーム達も続々エトナに進出しています。マルクデグラツィア氏は「エリオアルターレ」「ドメニコクレリコ」を代表とする近代的バローロの生産者を束ね「バローロボーイズ」として世に送り出し、一大旋風を巻き起こしイタリアワイン界の重鎮の一人。イタリア全土を廻った彼が2002年にシチリアエトナの土地に惚れ込み、テヌータ デッレ テッレ ネーレ社を設立しました。アンドレア フランケッティ氏は全くの無名の産地だったトスカーナのサルテアーノにテヌータ ディ トリノーロを立ち上げ、ボルドーのトップ シャトーにも負けない高品質のワインを造りました。2000年エトナにパッソピッシャーロを立ち上げ「パッソピッシャーロ 2001」をリリース。2008年には4つのコントラーダシリーズを発売しました。イタリアワイン界の帝王として最高峰の地位を不動のものとしたアンジェロガヤは2017年エトナ山の南西斜面に畑を買い大きな話題となりました。

エトナの北、南東、南西、東の斜面に畑を所有しエトナのテロワールを知り尽くす「ベナンティ」。カリカンテ、ネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョだけで造る伝統を守り続ける

エトナ北、南東、南西、東の斜面の特徴
地図
エトナDOCに設定されているエリアはエトナ山頂を中心に、北、南、南東、南西という半月型のエリアです。ベナンティはそれぞれの場所に畑があり、それぞれのテロワールを表現したワインを造っています。北斜面の「カステリオーネ ディ シチリア」は冷涼な気候を反映してエレガンスに富みバランスに優れ輪郭あるワインが産まれます。標高や向きによって全く違う個性のワインが産まれる非常に興味深い地区です。「ベナンティ」はここに標高750mのコントラーダ「ロヴィテッロ」を所有しています。東斜面のミロは唯一「エトナビアンコ スペリオーレ」を名乗れる特別な地区でエトナ全体の僅か0.9%のみという貴重なワインを生み出します。「ベナンティ」はここでピエトラマリーナを造っています。南東斜面のヴィアグランデ地区には「ベナンティ」のカンティーナがありその隣にコントラーダ「セッラ デッラ コンテッサ」を所有しています。南から吹くシロッコ(アフリカからの暖かい風)と海からの潮風、山からの冷たい風がぶつかる場所で果実はしっかりと熟しミネラルと葡萄本来の甘さとが調和するワインが産まれます。南西斜面のサンタ マリア ディ リコディアはガヤが畑を買った地区で「ベナンティ」はその真上、標高950mにコントラーダ「カヴァリエーレ」を所有しています。海からの影響がなく西日がよく当たるので葡萄の熟度が上がります。昼夜の冷え込みが激しいので酸度を失わずに完熟出来るのです。

白は土着品種カリカンテ100%で造るのがエトナの伝統
「ベナンティ」は1980年代から行われていたエトナの伝統を守り続けてきました。エトナの白地場品種「カリカンテ」は他品種とブレンドせずに「カリカンテ」100%でワインを造っていました。最近ではインツォリアやカタラットをブレンドして飲みやすく酸度が低いワインを造るのが流行ですが「ベナンティ」はその流れを受け入れながらも「カリカンテ」100%のワインを造り続けています。なぜならカタラットやインツォリアはエトナの葡萄ではありません。エトナで昔から栽培されてきたのは「カリカンテ」だからです。

赤は固有品種ネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョを混植、ブレンドするのがエトナの伝統
最近の流行として伝統品種であるネレッロ マスカレーゼだけでワインを造る生産者が増えています。しかし「ベナンティ」はこの流れを受け入れながらもネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョを混植、ブレンドするエトナの伝統を守り続けてきました。固いミネラル、タンニンがあり力強いネレッロ マスカレーゼにネレッロ カプッチョをブレンドすることにより柔らかさを与えエトナの個性を引き出すのが伝統です。

 

年産9000本に3倍以上の30000本の注文が殺到!エトナ土着白品種カリカンテ100%で造るフラッグシップワイン、ピエトラマリーナ

年産9000本に3倍以上の30000本の注文が殺到するフラッグシップ「ピエトラマリーナ」
ピエトラマリーナ
「ベナンティ」のフラッグシップ、ピエトラマリーナは年産9000本に対してその3倍以上の注文が殺到する超人気ワインです。エトナ東斜面の標高950mのミロ地区の樹齢80年のカリカンテ100%から造ります。

南イタリアで最も高値で取引される白地場品種カリカンテ
エトナの地場品種カリカンテは南イタリアで最も高値で取引されている葡萄です。その価格は1kg当り3ユーロ!エトナ伝統品種で赤のネレッロ マスカレーゼは1kg当り1.4ユーロ、同じく赤のフラッパートは1kg当り0.8から0.88ユーロです。カリカンテはネレッロ マスカレーゼの2倍以上、ネレッロ カプッチョの3倍以上の価格で取引されているのです。

エトナ ビアンコ スペリオーレを唯一名乗ることが出来るミロ地区
ミロ地区はエトナビアンコで唯一スペリオーレを名乗れる地区です。スペリオーレは全体の僅か0.9%しか流通しない貴重なワインで規定よりアルコールが1%以上高いワインだけが名乗れます。ピエトラマリーナはそのミロ地区の貴重で高品質のカリカンテだけで造る「ベナンティ」のフラッグシップワインです。

「ピエトラマリーナ」に現れるエトナのテロワール
「ベナンティ」がミロ地区に所有する東斜面の樹齢80年を超すカリカンテから造る「ピエトラマリーナ」。ここは雨が多く乾燥を嫌うカリカンテが最もミネラルを蓄えられる場所です。香りが出てくるまで少々時間がかかり若い時は繊細な火打石のようなニュアンスがありますが、その後高貴なリースリングを思わせる熟した柑橘フルーツ、ミネラルを思わせる香りが出てきます。西斜面の標高1200mの畑には高い酸度を活かしてスプマンテ「メトド クラシコ ブリュット ノブレッセ」を造っています。

1968年に誕生したエトナDOC。2011年に単一品種単一畑のコントラーダ名表記が可能になり新たなる挑戦をする「ベナンティ」

エトナの伝統で造られる赤の2つのコントラーダ、「セッラ デッラ コンテッサ」「ロヴィテッロ」
コンテッサ畑
エトナ山南東斜面のヴィアグランデ。ここには「ベナンティ」のカンティーナがありすぐ隣にコントラーダ「セッラ デッラ コンテッサ」があります。16種類以上の土壌が確認され鉄分を多く含み標高が高く風通しが良い畑です。ここには樹齢100年を超す自根で育つネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョが一列に並ぶことが無く無作為に植えられています。銅と硫黄以外の化学薬品は一切使用されません。北斜面の「カステリオーネ ディ シチリア」地区にあるコントラーダ「ロヴィテッロ」は標高750m、樹齢80年を超す自根のネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョがアルベレッロ仕立てで混植されています。最近はネレッロ マスカレーゼ100%のエトナが増える傾向にありますが、「ベナンティ」はネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョを混植、ブレンドするエトナの伝統を守り続けて来ました。

2011年の法改定により単一畑単一品種で造るコントラーダ名の表記が可能になった
赤はネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョをブレンド。白はカリカンテ100%で造るエトナの伝統を守り続けてきた「ベナンティ」。パッソピッシャーロのフランケッティが10年以上前からエトナで開催しているコントラーダに焦点を当てた展示会の影響もありエトナのコントラーダに対する注目が徐々に上がってきています。その流れに追い風が吹きました。2011年以前エトナDOCを名乗るためにはブレンドしなくてはなりませんでしたが、2011年に法改定されネレッロ マスカレーゼ100%でエトナDOCを名乗れるようになったのです。同時に標高の規定がありますがコントラーダも名乗れるようになりました。

新たなる挑戦!2020年5月ついに日本でリリースされる単一品種単一 畑コントラーダシリーズ

エトナ山の北、南東、南西、東全てに畑を所有、エトナの伝統を守り続けてきた「ベナンティ」。2011年の法改正によってエトナのコントラーダが更なる注目を浴びています。その流れの中「ベナンティ」もついに単一品種単一畑の新たな2種類のコントラーダをリリースします。一つは南西斜面サンタマリア ディ リコディアのネレッロ マスカレーゼ100%で造られる「エトナ ロッソ カヴァリエーレ2017
」です。二つは南東斜面ヴィア グランデのネレッロ マスカレーゼ100%で造る「エトナ ロッソ モンテセッラ」です。2020年5月日本発売予定です。南西斜面サンタマリア ディ リコディアのカリカンテ100%の「エトナ ビアンコ カヴァリエーレ」もリリース予定でしたが現地完売になってしまったそうです。「ベナンティ」のカリカンテの人気の高さに改めて驚かされました。

南イタリアで最も高値で取引される白土着品種カリカンテ
エトナ斜面標高1200m、樹齢80年のさらに特別なカリカンテで造られる「メトド クラシコ ブリュット ノブレッセ」
メトド クラシコ ブリュット ノブレッセNV
南イタリアで最も高値で取引される白土着品種のカリカンテ。「ベナンティ」のスプマンテに使われるカリカンテはさらに特別なものです。エトナ東斜面ミロ地区、南西斜面サンタマリア ディ リコディア地区の標高1200mに育ちしかも樹齢80年の古木のカリカンテを使っています。さらに一部自根のカリカンテが残っています。その貴重なカリカンテだけで造るスプマンテです。18ヶ月間澱と一緒に瓶内熟成させさらに旨味を引き出しています。高い酸度を保ちながらその奥の優しい甘さとミネラル感が見事に調和、フレッシュな果実の風味とのバランスを取っています。

試飲コメント:「カリカンテ」の典型的な個性である高い酸度とくっきりとしたミネラルがはっきりと主張してくるかなりの辛口ですがその奥に感じられる控えめで上品な甘さとフレッシュな果実の風味が見事なまでにバランスしています。酸度が高いスプマンテですが非常に心地よい飲み心地です。24ヶ月澱と一緒に瓶内熟成をしているので葡萄の旨味も感じられ複雑な味わい。シャンパーニュと同じ瓶内ニ次発酵に由来する泡も細かく持続性があります。

メトド クラシコ ブリュット ノブレッセNV
標高900m以上、エトナ東側斜面と南側斜面の「カリカンテ」をブレンドエトナを知り尽くしエトナの伝統を守る「ベナンティ」が土着品種「カリカンテ」100%で造る「エトナ ビアンコ」
エトナ ビアンコ2017
近年「エトナ ビアンコ」は「カリカンテ」の高い酸度を避ける傾向がありフルーティーで芳香性の高いカタラットや他の葡萄をブレンドするワイナリーが多いです。「ベナンティ」はこのような最近の新しいエトナワインも認めながら伝統的製法を貫いています。カタラットはエトナ土着品種ではありません。「カリカンテ」こそエトナ土着品種です。それをブレンドするということはエトナの個性を消してしまうのと同じです。エトナワインの歴史を造ってきた「ベナンティ」の強い意志が現れた「エトナ ビアンコ」です。

試飲コメント:エトナのテロワールを強く感じ「カリカンテ」の特徴が見事なまでに現れています。鮮烈なミネラルと純度の高い酸味が混じり合い素晴らしい骨格を造っています。口当たりに厳格さを感じますがその奥に上品な甘さが感じられ口の中で一体となる素晴らしい「エトナ ビアンコ」です

エトナ ビアンコ2017
生産本数9000本に対して世界中から30000本のオーダー!
エトナ東側斜面、唯一スペリオーレを名乗れるミロ地区の標高950m、樹齢80年極上カリカンテ100%のフラッグシップ「ピエトラマリーナ」
エトナ ビアンコ スペリオーレ ピエトラマリーナ2015
標高950mのエトナ山東斜面、樹齢80年以上の古木「カリカンテ」100%の「ベナンティ」のフラッグシップワインが「ピエトラマリーナ」です。火山岩と砂質が多く鮮烈なミネラルをワインに与えます。厳格な酸味とミネラルが骨格を造り10年~20年の長期熟成が期待できるワインになります。

試飲コメント:鮮烈で深く澄んだミネラル感、繊細な火打石のニュアンス、奥深い果実の奥に控えめで上品、ピュアで繊細な果実の甘さが感じられます。その複雑な味わいに圧倒されそうです。香リの中にはっきりとミネラルが感じられ「カリカンテ」がいかにエトナの土壌に根付いているかを実感しました。フレッシュなブラッドレンジを丸かじりしたかのような酸味と苦みもあり、厳格さと内包する優しさが味わいに奥行きと立体感を与えています。余韻に現れる純度の高い繊細な果実の風味も素晴らしい!エトナのテロワールが緻密に余すところなく表現された「ピエトロマリーナ」に本当に感動しました。同時にエトナの伝統を守り続けてきた「ベナンティ」の強い意志を感じました。

エトナ ビアンコ スペリオーレ ピエトラマリーナ2015
エトナ北と南東斜面のネレッロ マスカレーゼとカプッチョをブレンド
エトナを知り尽くした「ベナンティ」が本気で品質追求する看板ワイン「エトナ ロッソ」
エトナ ロッソ2016
エトナ山の北、南西、南東、東の斜面に畑を所有、エトナを知り尽くした「ベナンティ」だからこそ出来るリーズナブルで高品質の「エトナ ロッソ」。際立った高い酸味と透明感溢れる果実が調和していてエトナのテロワールを表現しながら親しみやすさと温かみを感じる果実味が本当に素晴らしいと思います。

試飲コメント:「エトナ ロッソ」は「ベナンティ」の最もお手頃のカジュアルラインのワインです。フレッシュな赤い果実の風味とシャープですがどこか温かみのある酸味が調和しています。口当たりは滑らかで優しく親近感ある果実味がありエトナのテロワールを感じながらもバランスを追求した仕上がりです。アガティーノ氏は「このエトナ ロッソは我々のエトナの品質の高さを知ってほしい一本だから値上げ出来ない」と力説していました。

エトナ ロッソ2016
平均樹齢80年を超すネレッロ マスカレーゼとカプッチョをブレンド
成熟した葡萄の硬質なミネラルが緻密に表現された北斜面のコントラーダ「ロヴィテッロ」
エトナ ロッソ ロヴィテッロ2013
コントラーダ「ロヴィテッロ」の大きな特徴は葡萄の熟すまでの時間が長く果皮の成分がしっかりと熟します。硬質なミネラルを表現するのに向いていて縦に伸びる垂直性の味わいがはっきりとワインに現れます。エレガンス、バランス、繊細さが感じられますが同じ北斜面でも標高と方角によって全く違う個性になるのも特徴です。

試飲コメント:コントラーダ「ロヴィテッロ」の大きな特徴は葡萄の熟すまでの時間が長く果皮の成分がしっかりと熟します。硬質なミネラルを表現するのに向いていて縦に伸びる垂直性の味わいがはっきりとワインに現れます。エレガンス、バランス、繊細さが感じられますが同じ北斜面でも標高と方角によって全く違う個性になるのも特徴です。

エトナ ロッソ ロヴィテッロ2013
1910年植樹、樹齢100年を超す伝統品種ネレッロ マスカレーゼとネレッロ カプッチョをブレンド
重厚かつ壮大なスケールと柔らかさが調和するエトナ南東斜面コントラーダ「セッラ デッラ コンテッサ」
エトナ ロッソ セッラ デッラ コンテッサ2013
エト火山南東斜面のヴィアグランデ地区には、「ベナンティ」のカンティーナがあります。カンティーナのすぐ裏山にあるコントラーダが「セッラ デッラ コンテッサ」です。樹齢100年を超すネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョが植えられており古い畑は葡萄の樹が一列に並ぶことはなく無作為に植えられています。南からのシロッコ(アフリカからの温かい風)、海からの潮風、山からの冷たい風がぶつかる所で重厚感とスケールがありながら同時に柔らかさを持つワインが出来ます。

試飲コメント:果実がゆっくりと熟した感じがはっきりと伝わってきます。凝縮度も高く高いミネラルと酸味、タンニンがしっかりと溶け込み大きな骨格があります。葡萄本来の優しい甘さもあり口当たりは厳格さもありながらどこか優しさが漂っています。北斜面にはなかった個性をはっきりと感じました。ネレッロ マスカレーゼ単体、カプッチョ単体では出せない複雑さと凝縮度だと思います。アガティーノ氏も力説していましたが「ベナンティ」は赤はブレンドする伝統的製法を貫く、という姿勢に改めて深く感動した試飲となりました。

エトナ ロッソ セッラ デッラ コンテッサ2013
インタビューを終えて

最大標高1200mで育つ地場品種「カリカンテ」、樹齢100年を超えフィロキセラに侵されていない自根で育つネレッロ マスカレーゼとカプッチョ。世界にも他に類を見ない稀有な「エトナ」のテロワールを知り尽くし伝統を守り続けてきた「ベナンティ」。1980年代当時エトナのワインがシチリアワインと呼ばれていた頃から火山岩土壌を活かした味を追求してきた「ベナンティ」のワインは厳格さと張りつめた緊張感がありながら内包する優しさが見事なまでに調和する逸品です。「エトナ」のテロワールがはっきり感じられ飲む者に喜びを与えるワインでした。伝統を守るだけではなく更なるテロワールを追求する「ベナンティ」は、新たなる挑戦である単一品種、単一畑で造る新しいコントラーダを2020年5月位にリリースします!今から非常に楽しみです。

集合
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