2013年4月12日 チェッケット訪問

 
突撃インタビュー

2013年4月12日 チェッケット訪問

チェッケットとの記念撮影
ヴェネト州トレヴィゾ県テッツェ ディ ピアーヴェにかまえるチェッケットを訪問してきました。ヴァルドッビアーデネを朝9時過ぎに出発、ピアーヴェ河の流れとともに東へ東へと1時間ほど走ったところにチェッケットのカンティーナがありました。

あいにくの雨模様のなか、オーナーのジョルジョ氏が出迎えてくれました。

造るワインの種類に合わせ、3つの醸造所を整備

ジョルジョ氏(以下チェッケット):皆さんこちらは初めてですよね。ではさっそくカンティーナをご案内します。このカンティーナを含め、3つの醸造所があります。ここテッツェディピアーヴェとロレンツァーガ ディ モッタディ リヴェンツァ、そしてアゾロ。アゾロはもっぱらプロセッコの醸造を行っています。

トスカニー:プロセッコも造っていたんですね。

チェッケット:プロセッコは当社の生産量の3分の1になります。でもチェッケットの名前で造っているのはわずかです。ほとんどは他のワイナリーに売っています。

ラボゾやカベルネ、メルローなどの赤のイメージが強いチェッケットなのでこの事実は意外。でもすぐにその理由と狙いがわかりました。

 

ラボゾで造る瓶内二次発酵スプマンテやアッパッシメント。常に挑戦を続けるチェッケット

チェッケット:通常のワインの造り方はよくご存じでしょう?他のワイナリーにはない特別なものを見に行きましょう。

ジョルジョ氏の後ろをついていくとその先には瓶内二次発酵を終え、現在熟成進行形のロゼスプマンテがずらり。土着品種ラボゾで造るロゼスプマンテでした。2008年から生産を始めたそうで約4000本造っているそうです。2009ヴィンテージを飲ませていただきましたが、とてもきれいなローズ色のロゼスプマンテでした。イチゴやラズベリーなど赤い果実のニュアンスが前面にあり、イースト香は控えめにしているとのこと。果実感と心地よいふくよかさが特徴で、料理と一緒にゆっくり楽しめるスタイルになっています。ラボゾは酸が多いブドウなのであまり冷やしすぎないで飲むのがお勧めとのこと。ベッラヴィスタのエノロゴを招いて指導を受けているそうで、まさに本格的!

ワインセラー チェッケット:奥にある棚はアッパッシメント用です。今は時期じゃないので空っぽですが、この部屋で乾燥させています。

ラボゾの復活、そしてDOCG認定。チェッケットがまさにDOCGの基準に!

チェッケットと言えば土着品種ラボゾを復活させた第一人者としてワイン専門家の間で知られています。ワイナリーの地下に行くと熟成室の一角にはジョルジョ氏のコレクションがずらり。1958年物のラボゾもありました。
ラボゾ1958 チェッケット:ラボゾは2008年ヴィンテージからDOCGになります。そしてこのDOCGの基準は私たちの「ジェルサイア」がベースになっているんです。

トスカニー:すごいですね。ラボゾで造る赤はジェルサイアとラボゾピアーヴェの2つありますが、ジェルサイアだけがDOCGになるのですか?

チェッケット:役人たちがやってきてこの2つを試飲して、いろいろ話を聞いて帰った。そして彼らはジェルサイアをDOCGにすることに決めたんだ。ジェルサイアは乾燥ブドウも使っていて、アマローネ風だからそのあたりが気に入ったんじゃないかな?(笑)。どちらか一つ選ぶなら私はラボゾピアーヴェにするけどね。
ジェルサイア  
ラボゾ デル ピアーヴェ
  ラボゾ デル ピアーヴェ
トスカニー:どちらも素晴らしいですが、ラボゾらしさをより味わうなら私もラボゾピアーヴェを選ぶと思います。

イタリア最優秀メルローに輝く「サンテロッソ」

サンテ
ロッソ メルロー
 
ラボゾも凄いのですが、忘れてならないのがメルロー100%のサンテロッソ。モッタ ディ リヴェンツァにある畑の中からその年で最も出来栄えの良い区画のものだけを選んで造る、素晴らしくエレガントなメルローです。裏ラベルにはそのヴィンテージに使った区画が表記されています。2009と2010も違う区画のメルローです。
サンテ ロッソ メルロー
サンテ ロッソ バックラベル トスカニー:サンテロッソって本当にすごいメルローですよね。とてもこの価格とは思えません。

チェッケット:ありがとうございます。おかげさまでイタリア最優秀メルローに2度選ばれています。

プレート 十分に熟したプラムやチェリーのアロマがやさしく広がり、そのエレガントな印象がそのまま味わいへと続きます。まろやかで包み込まれるようでいてしっかりとした骨格が感じられる、実に完成度の高いメルロー。その年で最も出来の良い区画だけを選んで造られるこだわりがそのまま表現された、抜群の美味しさです。

さすがのカベルネソーヴィニョン、まさにこの味!というカルメネーレ、誰にでも愛される味わいのピノグリージョ、そして縁の深い品種マンゾーニビアンコ

一番人気のカベルネソーヴィニョンは上品でバランスの良さが秀逸。昔はカベルネフランと思われていたカルメネーレは「これこそカルメネーレだ~」というピーマンやサルビアなどのハーブや薬草っぽさがたまりません。ピノグリージョはフルーティーな香りと誰にでも美味しく飲めるバランスのとれた味わい。そしてコネリアーの醸造学校ルイジマンゾーニ教授が開発した品種マンゾーニビアンコで造るこの土地ならではの白マンゾーニビアンコはトロピカル系の華やかな香りとミネラル豊富な味わいが特徴の、わくわくするような美味しさ。知名度がまだあまりないブドウなので「こんなにうまいワインなのにそれほど人気がないんだよ」とジョルジョ氏。私たちも今回改めて試飲して、ヴェネトのこの素晴らしい土着品種ワインをもっと飲んでもらいたいと思いました。

訪問を終えて

いつもご機嫌なジョルジョ氏ですが、今回も終始にこにことカンティーナを案内してくれました。いきなり3分の1はプロセッコだよと聞かされ驚きましたが、プロセッコの売り上げがあるからこそフラッグシップのラボゾをはじめ、メルローや他のチェッケットブランドのワインの品質向上、そして瓶内二次発酵やアッパッシメントなどの新規商品に取り組めるのだと納得しました。

広々とした試飲ルームの棚の上にはボルドーやブルゴーニュのグランクリュのボトルがズラリと並んでいました。親しいワイン生産者が集って試飲会をした時のものだそう。

チェッケットのエノロゴはあのフランコベルナベイ氏。ジョルジョ氏の息子さんはそのつながりでフェルシナに研修生として働いていたそうです。チェッケット全部のワインに共通するバランスのとれたエレガントさとストラクチャーはベルナベイ氏が手掛ける他のワインにも通じるものがあります。

とはいえ、チェッケットが現在あるのはジョルジョ氏のあくなき向上心と経営手腕のたまもの。常に驚きのコストパフォーマンスでワインを造り続けているチェッケットのワインをこれからも大切にしていきたいと思います。

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