2013年10月22日 ドゥーカ ディ サラパルータ社 来社

 
突撃インタビュー

2013年10月22日 ドゥーカ ディ サラパルータ社 来社

ドゥーカ ディ サラパルータとの記念撮影
シチリアワインの代名詞「コルヴォ」の造り手、ドゥーカ ディ サラパルータ社。そして、シチリアを代表するお酒「マルサラ」の第一人者、フローリオ社。2003年にはこの2つのメーカーが統合してシチリア随一の巨大ワイングループが誕生しました。 シチリアワインを知るならやっぱりこの2大メーカーは外せません。

シチリアで最も古いワイナリー

ドゥーカ ディ サラパルータは1824年に設立された、シチリアで最も古いワイナリーになります。一方フローリオは1833年にマルサラメーカーとして誕生しました。マルサラはイギリス人のジョンウッドハウスがシェリーの代わりのお酒を探していたときにマルサラ酒を発見してイギリスに広めたわけですが、フローリオ社はイタリア人による最初のマルサラメーカーになります。
 

コルヴォシリーズはイタリア国内のデイリーワインの中でも常に売上のトップクラス

ドゥーカ ディ サラパルータは1960年代にはシチリア州の運営になりました。その結果、財源が拡大して設備投資が進み、品質が向上すると同時に生産量も増えました。その後、2001年にイルヴァサロンノグループの一員になってさらなる投資が進み、高い品質を維持し続けています。たとえば、コルヴォロッソは同価格帯の赤ワインではイタリアで2番目に高い売り上げを誇ります。そしてコルヴォグリチネは白の第2位、コルヴォビアンコは白の3位です。ワインコンクールなどで賞を取るワインももちろん素晴らしいですが、消費者に高い支持を受け続けることができるというのは高品質の証だと思います。
 

シチリアの大地に結びつくワインがコンセプトの「ドゥーカ ディ サラパルータライン」

「コルヴォシリーズはデイリーワインとして長く親しまれていますが、レストラン向けの上級ラインとして造っているのが「ドゥーカ ディ サラパルータライン」です。2002年以降、シチリア島のブドウ栽培とワイン醸造の歴史において特に有名な3つの土地を購入して、それぞれの土地にあったワイン造りに力を入れています。
シチリア地図
?まずはネロダーヴォラに最適な土地である「スオールマルケーサ」。夏は非常に暑くて冬は温暖で短い気候で、ネロダーヴォラにとって理想的です。この土地からはネロダーヴォラ100%のパッソデッレムーレが造られます。

?続いてシチリア西部の「リシニョーロ」。冬は温暖で湿気があり、春は乾燥し、風が強い夏は気温差が大きいのが特徴です。風通しが良いので白ブドウ向きでグリッロ100%のカドスを造っています。

?そしてシチリア東部、エトナ山の北側にある「ヴァヤシンディ」。標高が600~700mの土地で昼夜の寒暖差が激しく、そのため北ヨーロッパのような気候になります。ある意味シチリアらしくない、エレガントなワインができます。ネレッロマスカレーゼ100%のラヴィコがここで造られます。 

通常のワインとは真逆の造り方で造るマルサラ。酸化しきっているので100年平気でもつ

マルサラは酸化させて造ります。熟成中、酸素に触れさせることが必要なので樽は密閉せず、満タンにすることもありません。

発酵の途中でアルコールあるいは煮詰めた果汁(モストコット)そして甘みを調整するミステッラを加えて発酵を止めます。アルコールだけ加えたものを「ヴェルジネ」と呼びます。
マルサラは木樽でいかに長く寝かせるかで価値が変わります。ボトリングするときにはもう十分酸化しているので、瓶詰したらこれ以上酸化はしません。100年ぐらいは平気でもちます。

ちなみに、フローリオ社はイタリアのマルサラ市場で50%のシェアを誇ります。2番目に多いのがペッレグリーノ社で12%です。残りは小さなマルサラメーカーになります。

マルサラの製法
ここから試飲をしました。
 

グリッロのフローラルなイメージと樽発酵によるコクのバランスが素晴らしい

カドス グリッロ 2011 ドゥーカ ディ サラパルータ
 
花や果実のニュアンスと、丸みを感じるコクの両方を感じさせる味わいになっています。旧樽でアルコール発酵をおこなったあと、セメントタンクで春まで熟成させて、ボトリングしています。
先ほども言いましたが、ここはとても風が強い場所なので、グリッロに最適なんです。

試飲コメント
花や果実などのブドウ由来のアロマが心地いい。樽を使ってはいるけどバニラっぽさはなく、説明通りのまろやかなコクがフルーティーさととけあってとても飲みやすい。


カドス グリッロ 2011 ドゥーカ ディ サラパルータ
 

樽のニュアンスが大好きな人必見!樽発酵、樽熟成で造る伝統的スタイルの白

ビアンカ ディ ヴァルグァルネーラ 2010 ドゥーカ ディ サラパルータ  
インツォリア100%の白です。ワイナリーでも古くから造っている伝統的なスタイルのワインになります。バリックで発酵、その後8か月間樽でシュールリーさせます。樽がしっかり効いているスタイルの白なので、現代風ではないかもしれませんが、ワイナリーの伝統でもあるのでこのスタイルを踏襲しています。

試飲コメント
バターやバニラ、クリーミーなアロマ。過熟させた果実のニュアンス。味わいの要素のバランスがしっかりしているので飲み心地が良く、力強く飲みごたえのある白が欲しい時にオススメ。


ビアンカ ディ ヴァルグァルネーラ 2010 ドゥーカ ディ サラパルータ
 

でしゃばらず、かといってしっかりとした芯のある極旨ネロダーヴォラ

パッソ デッレ ムーレ 2010 ドゥーカ ディ サラパルータ
 
他のネロダーヴォラに比べてやわらかくてエレガントなスタイルを目指しました。畑の条件がとても良いこと、そして醸造はマセラシオンを短くすることで過度な凝縮感を出さないようにしています。その結果、酸が強すぎず、控えめな凝縮感と程よいボディのネロダーヴォラになっています。

試飲コメント
フレッシュな果実のアロマ、やわらかな飲み心地。とてもバランスが良くて上品。骨格がしっかりとあるので物足りなさもなく、秀逸。


パッソ デッレ ムーレ 2010 ドゥーカ ディ サラパルータ
 

これぞ元祖ネロダーヴォラ100%!

ドゥーカ エンリコ 2007 ドゥーカ ディ サラパルータ  
1984年に初リリースされた、シチリアで初めてネロダーヴォラ100%で造った赤です。これを飲めばなぜこのブドウがネロダーヴォラ(ネロ、とは黒という意味)と呼ばれているかわかると思います。昔はボルドーやトスカーナワインの色付け用にブレンドされていたぐらいです。
ネロダーヴォラのポテンシャルに気付いたピエモンテ出身の醸造家ジャコーザ氏が提案し、100%ネロダーヴォラのドゥーカエンリコが誕生しました。
1984年当時は今よりもマセラシオンの時間が長く、長熟タイプになっています。今のワインももちろん長期熟成は出来ますが、当初のものに比べるとやや飲みごろの時期は短くなっているかもしれません。

試飲コメント
濃密感がすごい。タンニンも酸もしっかりある印象。まろやかな飲み心地なので重すぎない。


ドゥーカ エンリコ 2007 ドゥーカ ディ サラパルータ
 

一家に1本!シェア50%を誇るフローリオのマルサラ


マルサラ スペリオーレ セッコ 2009 フローリオ
 
マルサラ スペリオーレ ドルチェ 2009 フローリオ
 
タルガ マルサラ スペリオーレ リゼルヴァ セミセッコ(500ml) 2002 フローリオ
マルサラ スペリオーレ セッコ 2009 フローリオ マルサラ スペリオーレ ドルチェ 2009 フローリオ   タルガ マルサラ スペリオーレ リゼルヴァ セミセッコ(500ml) 2002 フローリオ
ベーシックラインのスペリオーレセッコです。法律上、スペリオーレは24ヶ月以上の熟成が必要ですが、これは30ヶ月熟成です。冷たく冷やして食前酒としてもいいですし、ブルーチーズや燻製した魚などとも合います。

スペリオーレドルチェはアルコールの添加量を増やして甘くしています。食後酒としてもいいですし、セミフレッドなどのデザートに添えてもいいです。肉料理などにもよく使われています。

そしてスペリオーレリゼルヴァのタルガマルサラ。これは7年以上木樽で熟成させています。タルガというのはシチリアの歴史的なカーレース(タルガ フローリオ クラシック)の名前から付けています。

 

パンテッレリア島のジビッボ(モスカート)で造るリキュール

モルシ ディ ルーチェ 2008 フローリオ  
パッシートで有名なパンテッレリア島で造る酒精強化ワインです。アプリコットやはちみつなどの華やかでエレガントな香りとバランスのとれた甘さが特徴です。柑橘系のニュアンスと樽の風味を感じる心地よい味わいで、極上のデザートワインとしてオススメします。
モルシ ディ ルーチェ 2008 フローリオ
 

インタビューを終えて

コルヴォを知ったのはいつだったか、もう思い出せないほど昔なのですが、それぐらいロングセラーを続けるのはやっぱりすごいと改めて感じました。「品質をしっかり管理している、と言うワイナリーは多いけど、全てに万全で、清潔さを保ち、完璧に徹底的にするにはかなりの設備が必要です。それを実践できているのがドゥーカディサラパルータです。」というアントネッラさん。コルヴォの圧倒的な支持がその自信の裏付けなのだと思います。

そしてマルサラ。シェア50%というのも驚きましたが、それ以上にコストパフォーマンスがとってもいいことに感動。イタリアの家庭では食前や食後、またおやつ代わりにちょっとマルサラ、という感じで一家に1本あるのは当たり前なのだそう。お料理にも使ったりとまさに万能のお酒。もっと気軽にマルサラを楽しんでもらえたらと感じました。

ドゥーカ ディ サラパルータとの記念撮影

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