伝統と革新の融合でランブルスコを牽引するイタリア屈指の造り手「カンティーナ チェーチ」突撃インタビュー

2021/05/19
  突撃インタビュー
 
2021年4月22日 マヌエレ マラビーニ氏 Mr. Manuele Marabini

伝統と革新の融合でランブルスコを牽引するイタリア屈指の造り手「カンティーナ チェーチ」突撃インタビュー

チェーチ家
カンティーナ チェーチは、4世代に渡り地元パルマで伝統と革新を軸に、時代の最先端を行く世界有数のランブルスコ生産者です。全てはオーナーの祖父であるオテッロ氏の営むトラットリアで出したランブルスコから始まり、現在は世界のトップワイナリーの一つとして認識されるまでになりました。フラッグシップワインであるオテッロ ネロ ディ ランブルスコは、『ドゥエミラ ヴィーニ』において9年連続5グラッポリを受賞した初めてのランブルスコワインになるなど、数々の受賞歴を持っています。今回は、カンティーナ チェーチの輸出マネージャーを務めるマヌエレ マラビーニ氏にオンラインでお話を伺いました。

地元に根付くトラットリアから、世界有数のトップワイナリーに

オテッロ氏のトラットリアオテッロ チェーチ氏は、パルマ北部のバッサ パルメンセでトラットリアを営んでいました。1938年にオテッロ氏は、地元の農家から購入したブドウで造るランブルスコの生産に専念することを決意し、カンティーナ チェーチを設立。オテッロ氏の息子であるブルーノ氏とジョバンニ氏は、1960年代に会社を拡大させ、ワイナリーとして確固たるアイデンティティを確立させます。現在は、孫と曾孫も参画し、家族経営ワイナリーとしてさらに拡大を続けています。

カンティーナチェーチのボトルカンティーナ チェーチは、ワインの品質や伝統を大切にしながら、斬新でアイキャッチングなボトルを使い、革新的なルックスを提供しています。フラッグシップワインであるオテッロ ネロ ディ ランブルスコは珍しい四角いボトル、デカンタロッソは斜めに置いても安定するボトルデザイン。90年代にワイナリーの急成長のきっかけとなったジュゼッペ ヴェルディとテッレ ヴェルディアーネに至っては、商標登録を取得するなど、業界に先駆けたワイン造りに取り組んできました。

オスカーデルヴィーノその結果、カンティーナ チェーチは2012年と2015年に『オスカー デル ヴィーノ』を受賞し「カンティーナ チェーチは、イタリアにおけるランブルスコの歴史を塗り替える革新的なワイナリーである」と評価されました。その他にも『ビベンダ』最高賞5グラッポリ、『ジェームズサックリング』で毎年高得点を取るなど、様々な評価誌で高評価を得ています。

パルマ近郊の最高約300メートルの丘陵地で栽培される、数々の高品質ランブルスコを生み出すパルマの土着品種マエストリ種

エミリア ロマーニャ州を代表するランブルスコ種は、ソルバーラ、グラスパロッサ、サラミーノ、ディ モデナなど、数多くの種類が存在し、多くのランブルスコは州全体で栽培されています。その中でマエストリ種は、パルマとレッジョエミリアの限定されたエリアのみで栽培されている非常に希少な品種です。

カンティーナ チェーチのマエストリ種は、平地の多いエミリア ロマーニャ州では珍しく標高が最高300メートルの丘陵地帯で栽培されています。それによりティレニア海の風が届き、ミネラル感が生まれてリッチな味わいが与えられます。マエストリ種はランブルスコの中でもっとも色調が濃く、果実味がありふくよかな味わいです。赤いベリー、チェリー、ブルーベリー、スミレ、セージなどのハーブの香りを持ちます。カンティーナチェーチの畑

 
濃厚な果実味とやわらかな発泡感!創業者名を冠したチェーチの最高峰ランブルスコ!
オテッロ ネロ ディ ランブルスコ 1813NV
ランブルスコ マエストリ100%のランブルスコ。ワイン名「オテッロ」は偶然にもヴェルディの作品名であり、カンティーナ チェーチの創業者の名前でもあります。美しく輝く、スミレがかった濃紫色。ベリーやチェリーなどの赤系果実とほのかにライラックやムスクの香り。フレッシュな泡と濃厚な果実味が綺麗に溶け込んだ柔らかな味わいで、余韻に爽やかな酸味とタンニンが続く高品質な辛口ランブルスコです。パルミジャーノ レッジャーノ、プロシュート ディ パルマ、フォアグラ、青カビチーズと共に。特にメキシコ料理やアジア料理などの辛さが、オテッロが持つ残糖値30グラムの糖分とマッチします。

試飲コメント:紫がかったパープルレッド。赤いベリー、チェリー、ライラックのアロマにムスクのアクセント。ミディアムボディの辛口。スムースでヴェルヴェットのような舌触りで心地よい。

オテッロ ネロ ディ ランブルスコ 1813NV
最上級品「オテッロ」と比べてガス圧は約2倍!残糖は約3分の1!1960年代の醸造方法を再現した辛口上級ランブルスコ
ブルーノ ランブルスコNV
ブルーノラベル80周年を迎えるにあたり、家族の歴史をたどるなかで、1960年代に生産していたランブルスコの醸造過程を記した記録が見つかりました。現オーナーのマリア パオラはこの醸造方法を復活させることを決め、当時の伝統を生かしたランブルスコを表現しています。

ブルーノ ランブルスコは2回に分けて収穫を手摘みによって行います。1回目は早めに、2回目は完熟した状態で摘み、それぞれ別々にプレスされます。それにより、果実感よりもハーブのニュアンスが香りに現れ、酸とミネラルがより高くなります。ブレンド比率は年によって変えています。ブルーノランブルスコの特徴は高めのガス圧と低い残糖値。オテッロに比べ、ガス圧が倍で残糖値はオテッロよりもかなり低めの11グラム。

伝統的なサラミや茹で肉の他に、カタルーニャ風ロブスターや、エビのひよこ豆クリームソースパスタ、BBQ、焼き鳥などと相性がいいです。

試飲コメント:マラスカチェリー、いちご、ラズベリーなどの赤い果実の香りにゼラニウム、バラ、スミレなどの花の香りが伴う香り。フレッシュで温かみのある風味は、ミネラル感と心地よい酸味が特徴。繊細でとてもバランスのとれたワイン。しっかりとした発泡感があります。

ブルーノ ランブルスコNV
インタビューを終えて

ランブルスコを代表するカンティーナ チェーチにお話をお伺いして、まず感じたことは「イタリア国内にとどまらず、国外にも多く目を向けている」ということです。ラベルデザインを自由にカスタマイズできる「TO YOU」や、中田英寿氏がプロデュースを手掛けた「Bacio」が日本に上陸するなど、世界中の人が親しみを持てるような仕掛けがなされています。

ワインと相性の良い食べ物として「焼き鳥、メキシコ料理、スパイシーなアジア料理」を挙げており、枠にとらわれない革新的なワイナリーとして、イタリアワインを牽引する姿を垣間見ることができました。

カンティーナ チェーチは「チェーチのランブルスコは、仲間と過ごす時のお供に最適です」と話します。ぜひ笑顔や幸せをもたらすワインとして、ご家族やご友人、お仲間とご一緒にお楽しみください。

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