卓越したバルベーラを産み出すDOCGニッツァの新星「ヴィッラジャーダ」

2017/12/15
突撃インタビュー
2017年11月15日 ヴィッラ ジャーダ社 アンドレア ファッチオ氏

DOCG昇格で大注目!「ニッツァ モンフェラート」で卓越した高品質バルベーラを産み出す新星「ヴィッラジャーダ」

ヴィッラ ジャーダ社 アンドレア ファッチオ氏と
ネッビオーロと並びピエモンテでポピュラーなブドウ品種と言えば「バルベーラ」。昔から飛び抜けて秀逸なバルベーラを産み出す、知る人ぞ知るエリアがありました。それはアスティ南部、東西僅か10キロ程に伸びる小さな「ニッツァ モンフェラート」地区。2014ヴィンテージからDOCG「バルベーラ ダスティ スペリオーレ ニッツァ」としての販売が認められ、名実ともに「卓越した高品質バルベーラ」を産み出す類まれなエリアとして世界的に認知され始めています。ニッツァ モンフェラートに畑を所有する「ヴィッラジャーダ」は200年以上の歴史を持つ生産者。若き5代目当主アンドレア ファッチオ氏(43歳)は、有機栽培とこれまでになかった単一畑バルベーラでのワイン造りを行う等、「新しい世代による新しいプロジェクト」でかつてない高品質なバルベーラの造り手として『スローワイン』でも高く評価を受けています。「ニッツァモンフェラート」を代表する生産者、ヴィッラジャーダのアンドレアファッチオ氏にお話を聞きました。

1780年から家族経営でブドウ栽培を続けるワイナリー

1780年から家族経営でブドウ栽培を続けるワイナリー
私達はピエモンテ州、ニッツァモンフェラートに25ヘクタールの畑を所有しています。ピエモンテは土地の形からしても、伝統的に小規模のワイナリーが多いエリアです。平均して約10ヘクタール程の家族経営の小さな生産者がひしめき合うワイン産地です。私たちのワイナリーは中規模のワイナリーと言ったところでしょうか。ヴィッラジャーダは1780年から家族経営でブドウ栽培を行っている200年以上の歴史を持つワイナリーです。

祖父1934年に祖父が畑を引き継ぐ
家族経営のワイナリーで、私で今5代目になります。大家族だった曾祖父時代にワイン造りが始まりました。その当時は瓶詰をせず、出来上がったワインを樽で売っていました。その後1934年に親族から私の祖父が畑を引き継ぎました。祖父は畑を引き継いだ当初、ワインを造らず出来たブドウを他の生産者に売っていました。その後生産の半分ほどをバルクワインとして、個人や地元のレストラン等に売っていました。

ワイン造りにおける新たな「知識、技術」が加わる

1988年まで祖父が畑を管理していましたが、私が21歳になった1991年、自分の考えを基に収穫から自社でボトリングまで初めて行いました。私は非常に幸運でした。私がどうしてもやりたかった「これまでになかったワイン造り」を家族が応援してくれたからです。当時私はトリノ大学に通い醸造学を学んでいました。トリノ大学は有名な醸造家を輩出している大学で、より近代的な醸造法を学ぶことが出来ました。ワイン造りにおける「情熱と伝統」は勿論大切です。それに加えて、「知識、技術」が学べたことが何よりの財産となりました。

バルベーラに「単一畑」の概念を持ち込む

バルベーラバルベーラに「単一畑」の概念を持ち込む
1990年代に受け継いだ時の畑は12ヘクタール程でしたが、現在では総面積で25ヘクタールになりました。生産量は約17万本で、他社からブドウを買わずに自社畑のみのブドウを使用しています。私達が土着品種の栽培で大切にしている事は「単一畑」で栽培を行う事です。私の祖父の時代は、畑の違うバルベーラを全て混ぜて醸造、醸造後に良いタンクのモノを選ぶ作業を行っていましたが、私は「単一畑」の考えを持ち込みました。畑の栽培から選別をしていくやり方に変えました。特定の畑で採れたブドウのみでワインを造りますが、ワインの醸造法は各々のキュヴェが異なっても共通点があります。そうすることで私達の土地のテロワールを最大限表現する事が出来ます。そうした考えから産まれたのが「クリュ」と呼ばれるシリーズのワインです。

ニッツァ優れたテロワールを持つ「ニッツァ」

私が始めた1990年代当時、このアスティエリアで有名なワイナリーが10社程ありました。その頃から日常的のワインだった「バルベーラ」を高品質なワインへと向上させた造り手が現れました。1980年代の終わり頃から「バルベーラ ルネッサンス」と呼ばれる復興活動が新たに起こり、ハイクオリティなバルベーラワインが幾つも世にリリースされて行きました。バルベーラはピエモンテ州内で比較的色々な畑で栽培をしていた品種なのですが、畑の斜面や土壌、日照量等をしっかりと研究して選ばれたエリアこそが私達が畑を持つ「ニッツァ」のエリアでした。

日常的ものからバローロにも引けをとらない濃厚なスタイルまで。単一品種で多様な味わいを魅せる「バルベーラ」

バルベーラの面白さというのは、畑による違いも勿論ですが、日常的に楽しむ気軽なものからバローロ、バルバレスコにも引けをとらない濃厚なスタイルまで単一品種で様々な味わいの可能性を秘めている事にあると思います。生産者によっても色々なスタイルがありますから、世界中のブドウ品種を見ても、一つのエリアでこれだけ多様な変化を魅せているブドウ品種は非常に珍しいのではないかと思います。ネッビオーロは主張がしっかりある品種で高貴さがあります。バルベーラは土地や風土、生産者、醸造よりその味わいの個性を魅せていきますので面白いブドウだと思います。

バローロ、バルバレスコと同じくDOCG に認定されたニッツァのバルベーラ

地図バローロ、バルバレスコと同じくDOCG に認定されたニッツァのバルベーラ

バローロは1964年にDOCに認められ、DOCGになりました。ニッツァのバルベーラの素晴らしさが認められDOCGとなったのが2014年。バローロから50年の差はありますが、ニッツァのバルベーラがバローロと同じくDOCGに認められたことは嬉しく思います。

Q.ニッツァの面積はどのくらいの広さですか?

アンドレアファッチオ氏説明ニッツァは15の小さな村から成り、東西に10キロにわたる小さなエリアです。「ニッツァ モンフェラート」が町の名前になります。バローロと同じように土地の名前がワインの名前になっています。小さなエリアの「ニッツァ」ですが、所在するワイナリーは50社にも及びます。エリアの総生産量は100万本にもなります。「ピエモンテのワイン」と言うと、やはりバローロが注目されますが、ピエモンテの素晴らしさに一つとして「ニッツァ」も評価を受けています。私たちのワイナリーはカネッリ地区にあります。畑は豊かな粘土質土壌で標高320メートル、全て丘の上にあります。畑からみる美しいパノラマ風景も良いですよ。丘の上にあるので1月には雪も降ります。実は畑にウェブカメラを付けているので今でも畑の様子を見る事が出来ます。ご覧頂いている畑はトップキュヴェ「デディカート」です。今はイタリアは夜中時間なので、今はまだ暗くてよく見えないですが数時間後には日が昇るでしょう。ここには樹齢70年のバルベーラが栽培されています。

バルベーラの素晴らしい特徴を見事なレベルで開花させることが出来るエリア「ニッツァ」

「バルベーラの父と呼ばれる生産者は4人います」

バルベーラの父と尊敬される5人の生産者がいます。まず、高品質バルベーラを打ち出し、ガンベロロッソ最優秀醸造家にも選ばれた「ヴィンキオ セッラ」のエノロゴ、ジュリアーノ ノエ氏、小樽バリックでバルベーラを熟成させた「ブライダ」のジャコモボローニャ氏、バローロと並ぶ位の国際的評価を勝ち得たバルベーラを造りだしたミケーレ キャルロ氏、エノロゴであり科学者、イタリア全土にわたる80を超えるワイナリーが彼の指導のもと、テロワールを感じさせるワインを造っているドナート ラナーティ氏、ラナーティ氏の指導の下、私は9年間働きました。いわばバルベーラ造りの師匠のような存在です。「良いバルベーラを造るにはどういった条件が必要か」という事を教えてくれました。すみません、今気づいたのですが、バルベーラの父と呼ばれる人は今申し上げた4人のみでした。

Q.(ひょっとして、あなたが5人目の「バルベーラの父」と呼ばれているのではないですか?)
?アンドレアファッチオ氏談笑まさか!4人に比べたら私は息子みたいなものだよ(笑)。ジュリアーノさんはもう80歳の大ベテランだからね!それに僕は(43歳)そんなにお爺ちゃんではないですよ(笑)。つまりですね、、こうした色んな方々の活躍があって、ニッツァというエリアが注目されているのです。ピエモンテの至る所で栽培されているバルベーラは、ある一つの場所においてその素晴らしい特徴を見事なレベルで開花させることが出来るのです。それが私達が力を注ぐ「ニッツァ」なのです。

化学肥料や農薬を使わないサスティナブル農法

オーナーと畑化学肥料や農薬を使わないサスティナブル農法
栽培においては畑はサスティナブル(持続可能な)農法を採用しています。化学肥料や農薬は使っていません。今年は有機認証団体のvegan(ヴィーガン)の認定も受けました。このような認定は重要で消費者に対して非常に分かりやすいアプローチだと思っています。私達が畑でどのような取り組みをしているか分かって頂けるからです。「自然を活かした農業を行っているので、電気は全てソーラーシステムで賄う」

しかし認定される事が目的ではなく、畑が自然なバランスで維持されている事が重要です。化学肥料を使ったのは唯一2000ヴィンテージのみです。それ以来使っていません。今は化学肥料を使わなくてもナイトロジェンを含んだハーブを畑に撒く事で解決しています。ブドウ畑に花を植える事によって、蜂が集まるようになりました。蜂がいる事で花々も育ち、自然のバランスがとれ、その結果ブドウもより実をつけるようになりました。

カンティーナ自然を活かした農業を行っているので、電気は全てソーラーシステムで賄っています。それらを全て含めてサスティナブルなワイナリーとなっています。農法に関してはワインの仕事をしながら10数年かけて学んできました。大学では醸造に関するベーシックな事を学び、残りは現場で決断していきました。

ピエモンテで産まれた『スローフード』協会
スローフード今回は『スローフード』協会主催の『スローワイン』イベントに参加する為、日本に来ました。参加したワイナリーはイタリアの北から南、各州から約50社に上ります。『スローフード』協会の動きは、私達のような小さな生産者にとって重要な助けとなっています。『スローフード』協会は元々ピエモンテ州で産まれました。私達ピエモンテで生きる者にとっては非常に大切な協会です。

Q.ピエモンテでは(スローフード、スローワインの)活動は盛んですか?世界各国でもイベントがあるのですか?

「世界各地に『スローフード協会』の支部があります」

スローフード協会が出来てから30年になります。元々ピエモンテのアルバで出来た協会です。現在は従業員が200人規模を擁す大きな協会になっています。ピエモンテだけでも100以上の生産者が参加しています。勿論、ピエモンテが活動の中心ではありますが、今ではイタリア全土で活動が盛んです。生産者から働きかける事は無く、協会から生産者の活動を助ける活動が主となっています。

「伝統を守り、職人が造る産物を大切に保護していく事」を目的に行う

世界各地に『スローフード』協会の支部があり(日本にもあります)様々な活動が行われています。近年は『スローSAKE』も発足しました。協会のフィロソフィーは「伝統を守り、職人が造る産物を大切に保護していく事」にあり、日本酒も同じように職人の小さな蔵を大切にしようと活動しています。

17万人が集う世界最大のチーズイベントも開催

『スローフード』協会はワインだけではなく、チーズや食材の活動もあります。『スローチーズ』のイベントが今年の9月に行われましたが、17万人がトリノに集まりました。恐らく、世界で一番大規模なチーズイベントになったのではないかと思います。イタリアには北から南まで各州に伝統があって、モノ造りの職人がその伝統を守っています。その活動をサポートする事がスローフード協会の活動なのです。

豊かなアロマと際立つミネラリーな旨み!土着品種コルテーゼと国際品種ソーヴィニョンの絶妙ブレンドの秀逸白
スリ ビアンコ2015
樹齢40年のコルテーゼは酸味を残した段階で早く収穫するようにしています。そのコルテーゼの収穫からだいたい2~3週間待ってからソーヴィニョンが完熟を迎えた時に収穫を行います。完熟していますから、当然酸は落ちます。コルテーゼをブレンドする事でバランスを取ります。
スリ ビアンコは1997~1998年あたりからリリースしています。フレッシュさを楽しむワインですが、少しだけ熟成させた方が美味しいと考えていますので、あえて2015ヴィンテージを販売しています。一般的な白ワインであれば現在2016ヴィンテージが多いのではないでしょうか。

試飲コメント:畑のあるカネッリ地区の土壌は粘土質土壌となります。コルテーゼの際立つミネラリーな旨み、ミネラルの風味、綺麗な酸味があります。ソーヴィニョンの特徴は豊かなアロマと余韻に残る味わいです。品種の特徴を最大限に活かすためステンレスタンクのみで醸造しています。ワイン単体でも楽しめ、様々な料理と合わせるやすい万能型の秀逸な白です。サラダや魚料理、ピエモンテの白を和食に合わせるといった事も面白いと思います。

スリ ビアンコ2015
2000円台で買える群を抜く品質と味わいのイタリア自然派メルロー!大樽熟成の心地よい風味と
充実した果実感
ノーヴェ ノーヴェ モンフェッラート ロッソ2014
師と仰ぐドナート ラナーティ氏の影響を受けて、1995年に植樹したメルロー100%から成るワインです。1999年に初めてリリースしたのでワイン名をNOVENOVE(99)としました。当時3歳の息子に時に「どんなエチケットががいいかな?」と聞いたら、愛らしい楕円の丸を書いてくれました。それがラベルデザインで、それと同じく子供が文字を正しく書く為のガイドライン上に「NOVENOVE」と息子が書いたものを記載しています。息子はもう大学生になりましたが、今もこのラベルを使っています。

試飲コメント:フローラルで赤黒果実が優しく溶け合う豊かな香りがあります。充実した果実の厚みと滑らかさに驚かれます。2000円台で買えるイタリアンメルローとしては群を抜く品質、味わいがあります。果実の強さはありますが、タンニン、酸とのバランスが取れていて、様々な料理と幅広く楽しむ事が出来る、使い勝手の良いハイコストパフォーマンスワインです。サラミやピッツァ、パスタ等のイタリアンは勿論、ハンバーグ、ビーフシチュー、ステーキ等にも合わせられる「優等生」的な安定感があります。

ノーヴェ ノーヴェ モンフェッラート ロッソ2014
ヴィッラ ジャーダの
ハイコスパ秀逸バルベーラ!しっかりとしたボディとバランスの取れた魅力的な飲み心地
スリ バルベーラ ダスティ2015
スリという意味は太陽があたる場所をという意味があります。南向きの非常に良い斜面の畑です。私の祖父は良く「良いワインが出来る場所を知るにはブドウを見る事も大事だが、スリ(太陽があたる場所)を探す事が重要だ」と常々言っていました。スリのバルベーラの特徴は円やかで丸みがあって、酸味のバランスが取れている事です。ステンレスタンクのみで醸造をします。マセラシオンは10日間です。バルベーラ特有の丸みがあって甘味のある質の良いタンニン分をしっかりと果皮から抽出します。バルベーラがピエモンテの他のワインに比べて飲みやすく親しみやすさがあるのは、タンニンの質に特徴があるからだと思います。

試飲コメント:チェリーや赤い果実の香りにほんのりと感じられるスパイスの香り。香りのタッチは穏やかで粗野で無い綺麗な印象です。飲むと、純度の高い果実感、バルベーラらしい甘味のあるタンニンが心地よい円やかさを形成しています。厚みのありながら、重々しくなく飲み心地良いバランスの取れています。スタンダードクラスながら品種個性の良い特徴がギュッと詰まった非常に魅力的なワインです。是非一度試して頂きたい秀逸な出来映えのバルベーラです。

スリ バルベーラ ダスティ2015
骨太で豊かなボディ!単一畑秀逸バルベーラ「ラ クエルチャ」
ラ クエルチャ バルベーラ ダスティ スペリオーレ2013
ラ クエルチャは私達が所有する3ヘクタールの単一畑の名前です。丘の頂上に位置する畑です。私が1991年に初めて単一畑で造ったワインがラ クエルチャです。2週間程マセラシオンを行います。2000リットルの伝統的大樽で熟成しています。2017年は雨が殆ど降らず(6ヶ月間で2日程)とても暑い年で、夏に44度まで上がった時がありました。ピエモンテでこれほど暑い年はあまり経験がありません。ブドウの水分が足らず、収量も減ってしまいました。ブドウの色も黒みが強いでした。残ったブドウは黒みが強いものばかりで、底から造られたワインのアルコール度数も15度になってしまいました。

試飲コメント:プルーンやブラックベリーの力強く凝縮した香りに甘美なスパイス、レザーのニュアンスが溶け合っています。飲むと複雑で厚みのあるストラクチャーの力強さが感じられます。骨太で豊かなボディに丸みのあるタンニンが溶け合う旨みに満ちた味わいがあり、単一畑バルベーラの素晴らしいポテンシャルを感じる魅力的な一本です。

ラ クエルチャ バルベーラ ダスティ スペリオーレ2013
バルベーラを知る上で外せない「ニッツァ モンフェラート」
地区の秀逸単一畑!しなやかで優美な味わい
ブリッコ ダーニ バルベーラ ダスティ スペリオーレ ニッツァ2013
ブリッコ ダーニは日照条件の良い南向きの2ヘクタール程の単一畑です。「ダーニ」はニッツァ地区にあるクリュの名前で、バルベーラ栽培に優れた土地となります。しっかりとした香りとボディを感じるワインです。マセラシオンも3週間以上と長く行っています。12~14カ月間500リットルのトノー樽で熟成しています。ブドウの平均樹齢は40~50年の古樹のバルベーラのブドウを使っています。

試飲コメント:熟したプラムやブラックベリーの甘美な果実香にスパイス、レザー、ハーブのニュアンスが綺麗に重なります。飲むと、充実した果実感に伸びやかな酸味、丸みのあるタンニンが寄り添う優美さとしなやかさが魅力的です。バランスがとれているので幅広く料理と楽しめます。バルベーラの品種個性でもある伸びやかな酸味と丸みのある果実味がしっかりと感じられる出来映えとなっています。素晴らしいバルベーラを産み出す「ニッツァ モンフェラート」地区。バルベーラを知る上で、是非お試し頂きたいエリアです。

ブリッコ ダーニ バルベーラ ダスティ スペリオーレ ニッツァ2013
20%のバルベーラをアパッシメント!濃密かつエレガンスに満ちたヴィッラジャーダ極少単一畑「デディカート」
デディカート バルベーラ ダスティ スペリオーレ ニッツァ2013
1へクタール程しかない「ニッツァモンフェラート」地区の単一畑になります。ブドウの平均樹齢は70年と一番古いバルベーラを使用しています。1本のブドウ樹から僅か1キロのブドウしか生産されません。使用するブドウの20%以上のブドウを樹になったままでアパッシメントを行い、通常の収穫より、1~2週間程遅れて収獲します。アパッシメントしたブドウも一緒に醸造する事でより力強さが感じられるワインとなります。18~20カ月間300リットルの大き目のバリック樽で熟成を行います。より豊かな果実味と複雑性が産まれます。バルベーラの面白さというのは、畑による違いも勿論ですが、日常的に楽しめる軽やかなスタイルから濃厚なスタイルまで単一品種で様々な味わいの可能性を秘めている事にあると思います。生産者によっても色々なスタイルがありますから、世界中のブドウ品種を見ても、一つのエリアでこれだけ多様な変化を魅せているブドウ品種は限られていると思います。

試飲コメント:濃厚なルビーレッドの色調です。アパッシメント(陰干しブドウ)ブドウが全体の20%の使用されているので、プルーンやリキュール漬けのチェリー、レザー、コーヒー、ブラックチョコレート等、濃密で力強い果実の深い香りが抜栓直後から際立っています。濃密な果実感はありますが、ボディに走る綺麗な酸がしっかりと感じられるので、アルコールの高さを感じつつも、ベタ付いた感じはなく、スムーズに流れます。煮込み料理やジビエ等のお肉料理に相性が良いです。

デディカート バルベーラ ダスティ スペリオーレ ニッツァ2013
インタビューを終えて
ヴィッラジャーダのバルベーラ ダスティを飲んで、単一品種でありながら、その豊かな表現力とポテンシャルの高さ。嬉しくて思わず頬も上がるバランスの良さ。気難しさがなく、間口の広い優しい飲み口、丸みがあり美味しく、心地よい酸味が様々なお料理と楽しめる秀逸なバルベーラだと思いました。アンドレア氏は日本に来たら「焼き鳥とバルベーラ」を楽しむのが大のお気に入りだそう。

厳しい有機認定基準を持つヴィーガン(vegan)は、「ワインラベルにゼラチン質の糊を使っていないか」という事まで確認が及んだとアンドレア氏は話してくれました。有機先進国イタリアではブドウ畑だけではなく関連して使用する原材料にも厳しい基準がある事を知りました。

畑の話で興味深かったのが、「バラが病気にかかりやすい為、ブドウ畑に植えて、畑の健康状態のセンサー代わり見極める生産者は昔からいますが、現在ではバラが病気になる2日前に教えてくれるアプリが登場しました」との事。気候や温度、湿度から予測判断するものだそうですが、凄いテクノロジーに驚きました。アンドレア氏曰く、「マクドナルドを探すアプリもありますが(笑)、こうしたワイン生産者向けのアプリもあるんですよ」とユーモアたっぷりに話してくれました。

バルベーラ選びで迷ったら、ヴィッラジャーダが造る「ニッツァモンフェラート」エリアの素晴らしいバルベーラを是非一度お試し下さい!

ヴィッラ ジャーダ社 アンドレア ファッチオ氏とトスカニースタッフ
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