「エレガントブルネッロ最高峰!」チャッチピッコロミニダラゴナ

突撃インタビュー
2017年11月2日 チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ社 ニコレッタ ナフィさん

エレガントブルネッロ最高峰!『ジェームズサックリング』100点満点で大注目!「チャッチピッコロミニダラゴナ」

チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ社 ニコレッタ ナフィさんと
上級キュヴェ「ピアンロッソ リゼルヴァ 2010年」で『ジェームズサックリング』で100点満点を叩き出し、世界中からオファーが殺到するブルネッロ、「チャッチピッコロミニダラゴナ」。モンタルチーノエリアで歴史的生産者がひしめく南東部エリア、カステルヌオーヴォ デッラ バーテで伝統的な大樽熟成醸造による高貴なエレガンスに満ちたワインを産み出す生産者です。ブドウを一粒一粒、手で厳選し醸されるブルネッロの豊かな果実香、テロワールを反映した調和のとれた味わいは胸に染み入るような清らかさと優しさに包まれています。下位キュヴェのIGTロッソですら圧倒的な完成度を誇り、世界中のソムリエ、ワイン愛好家達が「ブルネッロ最高峰の一人」と常に称賛する素晴らしいカンティーナです。伝統を重んじながらも、モンタルチーノで初めて国際品種を栽培し「モンタルチーノのテロワールの表現者」としてエリアの新たな可能性を1970年代から取り組む等、情熱溢れる生産者でもあります。チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ社のアジア輸出担当のニコレッタ ナフィさんにお話を聞きました。

ピッコロミニ家とチャッチ家の婚姻により新たに産まれた「チャッチ ピッコロミニ」

地図モンタルチーノ中心地から南へ10キロ程進んだカステルヌオーヴォ デッラ バーテ
チャッチ ピッコロミニ ダラゴナにはとても長い歴史があります。15世紀、後のピオエネア ピッコロミニ ローマ法王2世が近く住んでいた歴史があります。この地はモンタルチーノ中心地から南へ10キロ程進んだカステルヌオーヴォ デッラ バーテで、ピオエネア ローマ法王2世は法王になった後、ローマに移り住みました。ピオエネア ローマ法王2世が住まわれていた住居は後に修道院として利用されてきました。

ピッコロミニ家とチャッチ家の婚姻により新たに産まれた「チャッチ ピッコロミニ」
1920年、アルベルト ピッコロミニがこのエリアの土地を相続し、ブドウとオリーブを栽培し、ワインとオリーブオイルを造り始めます。1925年、アルベルトが当時のローマ法王の姪っ子にあたるエッダ チャッチと恋に落ちたのですが、チャッチ家があまり小さな農家だった為に、ピッコロミニ家から大反発を受ける事になりました。アルベルトは家族の反対を押し切り、エッダ チャッチと結婚し、所有している荘園を二人の名前を取り「チャッチ ピッコロミニ」と名付けました。その名前に最後にアルベルトが訪れた大好きなスペインの街「アラゴナ」加えました。あくまでチャッチ家とピッコロミニ家とは違うという事を示す為に造りだした名前なのです。

自転車レース「ジロデイタリア」チャンピオン、パオロ ビアンキーニがワイナリーを引き継ぐ

ビアンキーニ家族
畑、邸宅の全てをジュゼッペ ビアンキーニ氏に相続
結婚してワインを造っていく事を決めていたのですが、5年後にアルベルトが亡くなってしまい、妻のエッダが一人残されてしまいました。当時50歳のエッダには自分一人でワインを造る知識やテクニックが無い為に、畑とワイン造りの全てを、長らく農民として仕事をしていたジュゼッペ ビアンキーニ氏に相続する事にしました。300ヘクタールの荘園とモンタルチーノ中心部と所有するエリアに建てられた65もの邸宅をもビアンキーニ氏に譲る事にしました。

ここで興味深い話があるのですが、ジュゼッペがエッダから全てを相続し終えたのが1985年の2月8日、エッダが亡くなったのも1985年2月8日、後にジュゼッペが亡くなったのも2004年の2月8日だったのです。偶然なのかもしれませんがとても強い結びつきでジュゼッペとチャッチピッコロミニは繋がれていたという事が言えます。2月8日は私たちにとって、とても大切な日となっています。

自転車展示自転車レースジロ デ イタリアのチャンピオン、パオロ ビアンキーニがワイナリーを引き継ぐ
2004年、当主ジュゼッペの死後、チャッチ ピッコロミニ ダラゴナはジュゼッペの息子であるパオロ ビアンキーニが引き継ぐ事になりました。彼らビアンキーニ家もとても歴史のある家系なのですが、今もチャッチピッコロミニダラゴナの名前を変えずに、伝統と歴史を守りワイン造りを受け継いでいます。

パオロ ビアンキーニは元々プロの自転車選手で、ワイナリーを引き継ぐ為にそのキャリアを2004年にやめてしまったのです。過去にはジロ デ イタリアにも出場した程の名選手で、80年代にはチャンピオンにまで上り詰めた素晴らしい選手です。自転車の世界で名を馳せたパオロにとって、キャリアをリタイアし、ワイナリーを選ぶことはきっと難しい選択だったことと思います。

2014自転車ラベルジロ デ イタリア限定ラベルもリリース
今でもパオロはワイン造りと同様に自転車への情熱もあり、毎年自転車に関わるイベントを行ったり、Tシャツを造ったりとか、限定でボトルのエチケットを自転車に関わるデザインを造ったりしています。ワイナリー内の建物には一棟丸ごと自転車が飾られた納屋があり、ジロ デ イタリアを走った自転車が飾られています。

ブルネッロ2005
2010年にリリースしたブルネッロはジロ デ イタリアで優勝したチームのピンク色のシャツになぞらい、ラベルデザインは勿論、外箱までピンク色のブルネッロ2005年を限定リリースするほどです。ワイナリーにとってみたら、かなり挑戦的な選択でしたね(笑)。

チャッチ ピッコロミニ ダラゴナが当初からやっている事を引き継ぐ事が大切
パオロの考え方は「何か新しい事をするというよりは、チャッチ ピッコロミニ ダラゴナが当初からやっている事を引き継ぐ事が大切で、それを目標としている」という事です。

大ベテランエノロゴ「パオロ バガジーニ」
父のジュゼッペが亡くなりパオロがワイナリーを引き継ぐのですが、自転車にのめり込んでいたパオロはワイン造りをしたことがありませんでした。当初は畑仕事から本当にワイン造りのスタートから貪欲に学びました。パオロの妹ルチアはワイナリーでオフィスワークをしていて、兄弟でワイナリーを支えています。パオロの3人の息子もカンティーナの仕事を手伝い始めています。エノロゴはパオロ バガジーニ氏で父ジュゼッペがワイン造りを始めた時からチャッチピッコロミニダラゴナで働いてくれています。もう80歳をこえる大ベテランですよ。

良年しか造らない単一畑キュヴェ「ピアンロッソ」

ピアンロッソ良年しか造らない単一畑キュヴェ「ピアンロッソ」
最初にカンティーナとして使っていた建物には地下15メートルには熟成庫があります。そこでは良年のみしか造らないピアンロッソリゼルヴァのみを熟成しています。(ブルネッロ)リゼルヴァは5年以上の樽熟成が規定されていますが、このカンティーナで素晴らしい熟成を行う事が出来ます。ピアンロッソは単一畑で、私たちが所有する畑の中で一番古いものとなります。ピアンロッソは素晴らしい年のみボトリングします。それ以外の年はノーマルのブルネッロ用のブドウに使われます。

「赤い土の土壌」ピアンロッソ
ピアンロッソの名の通り、畑は「赤い土の土壌」となっています。オルチャ川に面した一番近い場所にある畑です。過去にボトリングしたのは2001、2004、2006、2007、2010、2012年をボトリングしています。次は2015年を予定しています。2016年も良い年だったのですが、2015年が良すぎたのであえてボトリングしませんでした。

ピアンロッソ2サンジョヴェーゼの生育に非常に適した環境
その他のワインは2004年に新たに建てたカンティーナで熟成を行っています。こちらのカンティーナでは伝統的なスロヴェニア産の大樽も、バリック樽もあります。サンジョヴェーゼに対してはバリックは使わず、大樽のみを使います。私たち所有している畑は計50ヘクタールになります。粘土に石、砂がミックスされた土壌です。ワイナリーのあるモンタルチーノの南東部はおよそ標高150メートルです。モンタルチーノ中心部になると標高600メートルにもなる場所もあります。南東部の境界線部にはオルチャ川が流れています。オルチャ川の良い影響を受けて私たちのワインは造られています。畑の近くに川が流れているので湿度、昼夜の寒暖差も十分にあります。サンジョヴェーゼの生育に非常に適した環境であり、メルローやカベルネソーヴィニョンといった国際品種にも適した場所であると言えます。チャッチ ピッコロミニ ダラゴナは約280あるブルネッロ生産者の中で35番目の大きさで、面積では中堅ワイナリーと言ったところでしょうか。

同じモンタルチーノといっても場所によって気候は異なる
同じモンタルチーノといっても場所によって気候は異なります。私が住んでいるのはモンタルチーノ北部で標高600メートルの場所にあります。朝起きたらジャケットを着て南東部にあるカンティーナに向かうのですが、南東部のカンティーナに着いた時には既に5度も温度差があるので、上着は脱いでしまう程です。

歴史的生産者が多くブドウが自然と良い状態へ向かっていくという素晴らしいテロワール

カンティーナ外Q. 南東部カステルヌオーヴォ デッラ バーテは後のローマ法王が住まわれていたエリアということですがモンタルチーノの中でも古いエリアですか?

歴史的生産者が多くブドウが自然と良い状態へ向かっていくという素晴らしいテロワール
このエリアはブルネッロの歴史的生産者が多いエリアです。北部行くと比較的新しい生産者が多いです。南東部はサンジョヴェーゼを植えるのに適した環境があるので、皆さんこのエリアの畑を買いたがっているのですが、もうほとんど新しい畑が無いので、新規生産者はモンタルチーノ北部の方に畑を求めに行きます。サンジョヴェーゼ栽培に適しているということは、畑への処置やケアが少なくて済むという事も言えます。サンジョヴェーゼは畑の標高が高すぎると、(ブドウに)キチンと手をかけてあげないと育ちにくいという事も起きます。そうした事もあり、南東部に畑を求める生産者が多いのではないでしょうか。ブドウ栽培自体、手のかかるものですが、私達の畑のある場所では、ブドウが自然と良い状態へ向かっていくという素晴らしいテロワールに恵まれています。

畑Q.カンティーナも畑も、全てカステル ヌオーヴォ デッラ バーテにあるのですか?

昔から続くこのテリトリーの味わいをワインに反映
はい、すべてカステル ヌオーヴォ デッラ バーテに集約されています。所有する畑、カンティーナが近くに全て集約されているブルネッロの生産者はあまりいません。以前に北部のモンタルチーノに畑を買う話が出たのですが、私達は好みませんでした。何故なら、昔から続くこのテリトリーの味わいをワインに反映する事が大切であると考えていたので、同じブルネッロエリアと言っても異なるエリアでブドウ栽培をしようとは考えていなかったからです。出来上がるワインの香り、骨格、味わいというものを全て同じく造っていきたいと思っています。カンティーナから降りていくと直ぐピアンロッソの畑があり、その周辺がチャッチ ピッコロミニ ダラゴナの畑となっています。ブドウ畑の近くにはオリーブ畑もあり、ワイン同様、大切なものとしてオリーブオイルも造っています。

カンティーナで一粒一粒、手作業でブドウを選別する
ワイナリーで生産される全てのワインを合計すると約20万本程です。その全てのワインの根底にあるのが、「全て手作業にこだわる」ということです。収穫は勿論の事、ブドウの選別を一粒一粒、手でセレクションする事が非常に大切だと思っています。収穫時期は1カ月間に渡って40名のスタッフと働くわけですが、私達のカンティーナでは昔からずっと、男性が手作業で収穫したブドウを、女性がカンティーナの中で一粒一粒手作業で選別するスタイルでやっています。家族でもそうですが、細やかな作業は女性の方がきっと真面目でしょうから。向いていると思います(笑)。

例年の約40%減ながら素晴らしい成果を収めた2012年

カンティーナ内Q.IGTロッソ、ロッソ、ブルネッロに分かれる基準は何ですか?

ブルネッロのなれるようなパーフェクトなブドウをロッソ、IGTに廻して造った2010年
収獲の時に粒の状態を確認します。3つ籠をもって、ブルネッロ、ロッソ、IGTに分けていきます。カンティーナでも厳選してブドウをセレクションしていきます。もし素晴らしいヴィンテージで、良質なブドウばかり採れた時ですが、ブルネッロには収量制限の取り決めがあるので、自然とロッソ、IGTにも良質のブドウが廻っていく事になります。2010年は正にそのような素晴らしい作柄の年でした。ブルネッロのなれるようなパーフェクトなブドウをロッソ、IGTに廻して造った年でした。今試飲している2015ヴィンテージのIGTがすごく美味しいので、これから先リリースされる2015ヴィンテージのブルネッロ、現在発売されているロッソ2015も非常に期待が持てると言えるでしょう。

Q.暑かった2012年の収量は例年に比べどれくらいですか?

例年の約40%減だけれども素晴らしい成果を収めました
例年の約40%落ちてしまいました。ただ皆様は素晴らしい成果を収めたヴィンテージと知ってるので、需要に対して供給量がもの凄く少ないという事です。イタリア国内でいつも私たちのワインを2万本買って下さる酒屋さんに2012ヴィンテージは6000本しか納品できませんでした。リクエストがあるという事はすごく嬉しいことなのですが・・・来年2018年には2013年のブルネッロ、2012年のリゼルヴァ(4000本のみ生産)をリリースする予定です。今から楽しみしていて下さいね。

ブルネッロと同じ畑のブドウを使用した目を見張る優雅さ!優しく包み込むようなエレガンスに満ちた極上IGTロッソ
ロッソ トスカーナ2015
80%がサンジョヴェーゼで20%はカベルネソーヴィニョン、メルロー、シラーです。カベルネ、メルロー、シラーの割合は年によって変わりますが、80:20の割合は変わりません。トスカーナ ロッソはカンティーナで粒毎にセレクションした時の第3のサンジョヴェーゼ主体で造られたワインです。私たちが所有するブドウの樹齢はほぼ同じで30~35年です。現在ではトスカーナロッソは若木を使って造るワインではありません。ブルネッロと同じ畑のブドウを使用したワインです。アルコール醗酵、マロラクティック醗酵はステンレスタンクで約20日間、20年間使用しているスロヴェニア産の65ヘクトリットルの大樽で3ヶ月間熟成しています。樽の香りがワインも付き過ぎないようにしています。こちらのワインのコンセプトは「毎日飲むワイン、多くの料理に合わせるワイン」「デリケートだけれどもフルーツ感も楽しめるワイン」という事に趣を置いて造っています。

試飲コメント:チェリーやサクランボ、プルーンが混じる心地よく熟した果実香にハーブやミネラルの涼し気なニュアンスがキレイに重なります。厚みがありながらもしなやかで滑らかな舌触りでタンニンも非常に細やか。果実味、酸味、渋味のバランスが非常に良く、開けたてから楽しめます。上質なバランスを壊さないように静かにグラスに注ぐと、3000円級のロッソにも負けないデリケートなタッチの優美さ、滑らかさが楽しめます。黙って飲んだら1000円台とは思えない味わいの豊かさがあります。ワイナリーも「お家で飲むワインで迷ったらこれです!」と勧める程で一番デリケートかつ親しみやすいワインです。

ロッソ トスカーナ2015
ブルネッロを彷彿させる優雅な骨格と調和の取れたスタイル成功を収めた2015年極上ロッソ
ロッソ ディ モンタルチーノ2015
ロッソ ディ モンタルチーノは9ヶ月間大樽熟成後、1年間瓶熟成経てリリースされます。2015年のロッソディモンタルチーノです。色を見ますと、ブルネッロに近い豊かな色調が見て取れます。2015ヴィンテージが暑い年で、豊かな色調に反映されています。香りも複雑さがありますが、チャッチ ピッコロミニ ダラゴナでは立ち上るフルーツのアロマを重要視しています。2015年は素晴らしい年だったのですが、暑さがあったので、「凝縮したフルーツの香りとグラスを伝うワインの粘性」から見て取れ、アルコール度数も平年より高く14.5%で、骨格や肉付きの良さが特徴となります。もうひとつ2015ヴィンテージの特徴でお伝えしたい事は「タンニンの柔らかさ」です。今日開けたものでも、タンニンがこれだけ柔らかくなっている事が特徴となりますが、フレッシュな酸をしっかりと表現されているのが私達のロッソです。ブルネッロのような偉大さはありませんが、そう呼べる程の十分な雰囲気を纏ったロッソを私たちは「ベビーブルネッロ」と呼んでいます。勿論熟成も可能です。
(ブルネッロと言われても遜色ない豊かな香りと味わいがありました)

試飲コメント:エッジにグラデーションが入るルビーの色調です。チェリーや、スグリ、スミレの花のブルネッロを彷彿させる香りがあります。飲むと、非常にエレガントで滑らかな飲み口があり、調和の取れた美しさを感じます。チャッチ ピッコロミニ ダラゴナらしい、果実の豊かさと酸味の美しさがしっかりと感じられます。スマートなボディながらも味わいも豊かで、ブルネッロと言っても遜色の無い味わいが広がります。

ロッソ ディ モンタルチーノ2015
傑出したバランスと美しさを誇るチャッチピッコロミニのブルネッロ
ブルネッロ ディ モンタルチーノ2012
私達にとって2012ヴィンテージは、過去20年で一番素晴らしいヴィンテージとなりました。クオリティは素晴らしいのですが、例年に比べ収量はかなり減ってしまいました。それは、収穫時期に気温が暑くなりすぎてブドウが焦げてしまったからです。粒選りで焼けてしまったブドウ、乾いてしまったブドウを捨てたことにより収量はとてもすくなくなりました。香りからも暑い年の特徴が出てきます。複雑味、香り、強さもありますが、しっかりとバランスが取れています。勿論少し若いですが、今からでも楽しめる程の完成されたハーモニーがあります。
3年間大樽で熟成、2年間大樽で熟成後リリースします。私たちのエノロゴは「2012ヴィンテージのブルネッロの香りは理想とするマックスに到達しているが、口に含むと、あと数ヶ月置いてから開けた方が良いような印象がある」と言っています。

試飲コメント:濃密で複雑。凝縮された味わいの中にある心地よい旨味と酸味。コストパフォーマンスに優れた最高峰の個性派ブルネッロ ディ モンタルチーノです。3年間スラヴォニア産の大樽で熟成。濃密な味わいの中に旨味と酸味がしっかりと感じられ、程よくとけこんだタンニンとともに、最高のバランスを造っています。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ2012
偉大な余韻、洗練されたボディ、フィネス、美しさを全て備えた良年のみ生産希少ブルネッロ
ブルネッロ ディ モンタルチーノ ピアンロッソ2012
2012年はもう一つのブルネッロ「ピアンロッソ」を造る事にしました。ブルネッロ クラシコ(ノーマル)と違う所は単一畑である事と、熟成期間が違います。ピアンロッソは大樽熟成4年間、瓶熟1年間となっています。トータルの熟成期間はノーマルと同じですので、市場へのリリースも同じタイミングとなります。約1万本しか造りません。非常にポテンシャルが高いワインで、おススメとしてはリリースしてから早くても3~4年待ってから開けるのが良いかと思います。ピアンロッソにもチャッチピッコロミニダラゴナに共通するフルーツの香りが感じられますが、リコリスやスパイスの香りが特徴的です。現時点でもやや柔らかいタンニンの質、香りの複雑さが感じられます。あと5年程待つと、香りも爆発的に広がるでしょう。今回2012ヴィンテージは、ブルネッロ、ピアンロッソ共にアルコール度数15%となりました。この数値はブルネッロの規定の最大値です。ただ2012ヴィンテージは暑くてバランスも取れた素晴らしいヴィンテージだったので、そのヴィンテージを反映するように造っています。ですので、私達はアルコール度数を保つような調整は行いません。

試飲コメント:複雑で凝縮された味わいの芯にある美しいミネラルと酸。香りからも複雑性がしっかりと感じられ、堂々たる風格。既にバランスが良く、現時点でも楽しめますが、出来ればあと5年は寝かせたいワイン。強さとエレガンスの調和。相反する要素が見事に溶け合う素晴らしいヴィンテージです。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ ピアンロッソ2012
エレガンスブルネッロ「チャッチピッコロミニ」のテロワールから産まれた優美なカベルネとメルローのブレンド「アテオ」
サンタンティモ ロッソ アテオ2014
「アテオ」の意味をご存知でしょうか?「無神論者」と言う意味があります。変わった名前ですよね。これにはちゃんと意味があります。このワインはカベルネソーヴィニョン、メルローと半分ずつのブレンドで、サンジョヴェーゼは使っていません。モンタルチーノでブルネッロを造る私たちにとって、サンジョヴェーゼを「神」と位置づけています。「アテオ」はサンジョヴェーゼを使っていないからという事から付けられたネーミングです。畑はブルネッロと同じ場所にあるのですが、国際品種を使っているので、ブルネッロとは名乗れません。その代わり、DOCサンタンティモでリリースする事が出来ます。サンタンティモを名乗るには、モンタルチーノ内で造られたブドウであることが規定されています。「アテオ」のファーストヴィンテージは1989年ですが、私達は1970年代からカベルネソーヴィニョンとメルローを栽培、その後にシラーの栽培を始めました。チャッチ ピッコロミニ ダラゴナはモンタルチーノエリアで初めて国際品種を植えた生産者です。私たちは伝統を重んじクラシックなサンジョヴェーゼを造っていますが、それと同時に国際品種も昔から造っています。「サンジョヴェーゼという「神」には触れないから、新しい試みをしますよ」という意味合いが「アテオ」にはあります。

試飲コメント:豊かなルビーレッドの色調です。赤や黒のベリーにハーブやミネラルが綺麗に溶け込んだ洗練された清らかさがあります。ボルゲリで造られるような濃密なボディの赤ではなく、エレガンスとミネラル、軽やかさが主張する、モンタルチーノのテロワールがしっかりと感じられる味わいが魅力的です。チャッチピッコロミニらしい綺麗な酸があるので、様々な料理と合わせやすいです。

サンタンティモ ロッソ アテオ2014
熟成しても楽しめるエレガントシラー
ファヴィウス2014
(参考商品)ファヴィウスはDOCサンタンティモでリリースされるシラー100%のワインです。ファヴィウスとはピオエネア ピッコロミニ ローマ法王2世が住み、後に修道院として使用された時に活躍していた素晴らしい修道士の名前ファヴィウスから付けられています。モンタルチーノでシラー種のブドウは少し変わっています。あまり造っている人がいないブドウですが、パオロの父、ジュゼッペがシラーというブドウが大好きだったので栽培する事にしましたが、栽培方法を決めかねていたので、まずボルドー大学を訪ね、トスカーナシラーについて大学と共に研究を重ね栽培を続けていきました。栽培しているシラーはフランス、ローヌ地区のシラー種のクローンです。シラー種はローヌでは川が近いエリアに植えられているブドウだったので、オルチャ川に近い湿気を含む私たちの畑はシラー栽培に適した環境にあることに気づきました。1年バリック熟成後、1年瓶内熟成を経てリリースします。毎年1万本しか造っていません。既にバランスの良いシラーですが、やはり熟成させて楽しめるワインだと思います。私たちのワインでディナーを行うときはファヴィウスは食事の最後に提供します。勿論普段の料理とも合わせられますが、ブラックチョコレートとのマリアージュで楽しみます。その時にファヴィウスは2003ヴィンテージで熟成感が出ていて、エレガントさがあり、食事の最後にも楽しめるワインです。

試飲コメント:濃密さと滑らかな舌触り。分厚い果実感がありますが、酸とミネラルがボディを支えているので、野暮ったさがなく、丸みがあり、エレガント。確りしたお肉料理と合わせたい。熟成したものはビターチョコレートやカカオを使った焼き菓子とも楽しみたい。

ファヴィウス2014
インタビューを終えて
チャッチピッコロミニダラゴナの精妙で優雅な香りが印象的でした。IGTロッソ2015年は優しく包み込むような素晴らしい味わいがあり、1000円台とは思えない品の良さとがあり、正直驚きました。イタリアンレストラン等で丁寧に注がれる高級グラスワインと何ら遜色ない出来映えでした。ブドウを一粒一粒セレクションして造られるワインは下位キュヴェであっても見事なこだわりが貫かれています。普段のみに抜群のワインです。夕食でお肉料理と是非合わせてみたい魅力的なワインです。

ロッソ2015の味わいはまるでブルネッロ。完成度が高くエレガンスに満ちています。今飲むなら、ブルネッロ2012よりもロッソ2015に軍配が上がりそうです。ブルネッロは流石の風格。秘めたる複雑な要素があり、開いた時の素晴らしさは現時点からでも想像できる程で、ゆっくりと寝かせて特別な時に飲みたいですね。

最後にブルネッロ協会の規定について聞いたら、ブドウ栽培、ワイン醸造は勿論、ボトルの持ち方、決まった位置でキャップシールを切る事、ワインの注ぎ方までブルネッロ協会が定めた模範的サービス方法が細かく記されているそう。「その規定を全て数えたら恐らく1000は超えますよ」というから驚きです。「公式なブルネッロの試飲会では必ず行っていますが、ワイナリーに訪れた方にサービスする時等、そこまでやらない生産者の方が多いですね」と教えてくれました。ワインに関わる全ての行為にブルネッロの歴史とブランドの強さを感じさせるエピソードでした。

果実の豊かさと上品な酸味が癖になりそうなエレガンスと旨みに満ちたチャッチ ピッコロミニダラゴナ。多くの方に是非おススメしたいワインです。

チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ社 ニコレッタ ナフィさんとトスカニースタッフ
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