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2012年9月22日 コッレベレート | ||
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キャンティクラシコ地区の中心、ラッダインキャンティの造り手「コッレベレート」は、フィレンツェでルイヴィトンなど有名ブランドのアクセサリーを手がけるロレンツォさんとフランカさん夫妻が農園を1980年に購入して始めたワイナリー。今回、訪問したいことを伝えると、ワイナリー責任者のベルナルドさんから「それは嬉しい!ちょうどその日は収穫祭をするからぜひ出席してください。」という返事。収穫祭ってどんなの?と思いながらのワイナリー訪問となりました。 | ||
ラッダインキャンティの南向き斜面を所有 |
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![]() トスカニー:それは楽しみです。ところで、どこからどこまでがコッレベレートの畑ですか?
ラッダインキャンティには1000年代に造られた修道院がありますが、現在はキャンティクラシコ協会が入っています。当時の修道院は周辺の村の人たちにワイン造りをさせて、彼らに生活の基盤を与えていたんです。このあたりは標高も高く、条件が良かったのでブドウを育てるのに最適だったんですね。3500~4000年前の発酵所の遺跡も見つかっています。 |
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畑ごとにタンクを分け、最後のボトリングまで別々に醸造 |
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![]() トスカニー:畑ごとにすべて分けているのですか? ベルナルドさん:はい。(ほかの部屋に移動して)今、ここでは発酵後のワインのバトナージュを行っています。キャンティクラシコリゼルヴァとイルチェンノ(ピノネロ100%)、イルトッコ(メルローとサンジョヴェーゼ)はバトナージュは手でやっています。その後、サンジョヴェーゼは2年目か3年目の樽に、イルチェンノとイルトッコは新樽で熟成させます。この2つはできるだけワインに負担をかけないようにするために、ボトリングのタンクへ移す際、ポンプを使わずに重力だけで移しています。 トスカニー:すごいですね。
このあと、まだ発酵段階のイルチェンノを試飲。 ベルナルドさん:収穫したブドウが到着したみたいなので、上に行きましょう。選別する様子をご説明します。 |
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収穫したブドウを一粒一粒を丁寧に選別 |
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![]() トスカニー:この段階でここまできれいにするんですね。
トスカニー:一粒一粒見ていくんですね!ここまで細かい選別をしているとは知りませんでした。本当に選りすぐりのブドウだけを使っているんですね。 ベルナルドさん:ところで、コッレベレートの建物は1200年ごろの記録にも残っています。もともとは教会が所有し、その後が何人もの手に渡り、1980年に今のロレンツォとフランカが購入しました。畑はずっとあったので、コッレベレートとしての初リリースは1981年のキャンティクラシコになります。1983年にサンジョヴェーゼ100%でイルトッコを造りました。ご存知のように当時はサンジョヴェーゼ100%でキャンティクラシコを造ってはいけなかったので規格外でした。イルチェンノは1990年に造り始めました。 建物の外に出てみると、今夜の収穫祭の準備が着々と進んでいました。
ベルナルドさん:ロレンツォとフランカの知人が多いので、モード関係者が多いかな。あと、インポーターの人たちも何人かいます。 トスカニー:すごいセッティングですね。このテントは仮設? ベルナルドさん:もちろん仮設です。今日は出席者が多いからケータリングで、このテントも彼らがセッティングしています。 仮設とはいえ、テントにはシャンデリア、そして真っ白いテーブルクロスの上にはキャンドルや花、ワイングラスが所狭しと並べられ、とても豪華な雰囲気です。19時ごろからアペリティーヴォのスプマンテ(コッレベレートはスプマンテも造っています)が配られ、出席者が集まってきました。イタリアらしくパーティーが始まったのは21時を回っていました。パーティーの演出やホストのロレンツォさんとフランカさんの出席者一人ひとりへの気配りも素晴らしく、夢のような時間をすごさせていただきました。 ![]() |
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■インタビューを終えて | ||
キャンティクラシコの指定地区は、歴史的に、伝統的に昔からキャンティを造ってきたエリアだけに限定されていますが、その中でもラッダインキャンティは最も早くからキャンティが造られてきた土地。ブドウ栽培に適した条件の良い場所だったと言葉にするのは簡単ですが、実際にその風景を見てみると、標高が高く、なだらかな斜面に広がる美しい畑が連なっている様子は、キャンティクラシコの中でも際立って美しい場所であることを実感します。
コッレベレートのワインのレベルの高さは、ラッダインキャンティの素晴らしい畑と、一粒一粒にいたるまで徹底した品質管理のたまものだと実感しました。モダンではなく、キャンティクラシコの伝統を尊重した造りから生み出される洗練された味わいを多くのお客様に楽しんでいただきたいと思います。 |
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2012年9月22日 コッレベレート
2012/09/22