創業1467年!ピエモンテ最古のワイナリー!「テヌータカレッタ」

2018/10/04
  突撃インタビュー
 
2018年9月26日 テヌータ カレッタ社 ジョヴァンニ ミネッティ氏

創業1467年!ピエモンテ最古のワイナリー!誰もが羨む銘醸クリュバローロ「カンヌビ」の最大所有者!伝統的優美さが際立つ重鎮「テヌータカレッタ」

テヌータ カレッタ社 ジョヴァンニ ミネッティ氏と
1467年(日本では室町時代:応仁元年)に設立したピエモンテ最古の歴史を誇る「テヌータ カレッタ」。ワイナリーはロエロ地区、ピオベージ ダルバで約550年間、同じ場所でワイン造りを続ける、イタリア屈指の名門ワイナリーです。創業時から例外的に全てのブドウが領主に献上された高品質を誇る区画「ポーディオ」を所有、今も変わらず素晴らしいブドウが産まれています。バローロ最高峰の呼び声高いクリュ「カンヌビ」においては最大面積(2.63ヘクタール)を所有し、スタンダードラインのバルベーラ、ドルチェットにおいても自社畑のブドウのみを使用、一切買いブドウは使わない、全ての価格レンジのワインにおいて、妥協のない確固たる栽培&醸造ポリシーが貫かれています。化学肥料を使わない健全なブドウの豊かな風味が活きた「テヌータカレッタ」のワインからは、力強くも優美で滑らかな調和のとれた味わいがあります。テヌータカレッタ社の最高経営責任者でバローロ、バルバレスコ協会で会長職、副会長職の経験を持つ実力派、ジョヴァンニ ミネッティ氏にお話を聞きました。

バローロ、バルバレスコ協会で会長、副会長職を歴任したピエモンテきっての実力者「ジョヴァンニ ミネッティ」

バローロ、バルバレスコ協会で会長、副会長職を歴任したピエモンテきっての実力者「ジョヴァンニ ミネッティ」
1996年以降、毎年のように日本に来ています。私はピエモンテで生まれました。祖父の代からピエモンテに住み、現在もアルバに住むピエモンテ育ちです。大学時代はピエモンテのトリノで農学を学び博士号を取り、農学関連の本も2冊ほど書きました。その後バローロ地区の「フォンタナフレッダ社」で17年間販売ディレクターをしていまして、その間バローロ、バルバレスコ協会で2001~2007年まで会長職、2010年まで3年間副会長職に就きました。私はテヌータ カレッタ社にてきて5年目となります。

フォンタナフレッダフォンタナフレッダ社のCEOロベルト ブルーノ氏も2年前の秋に(2016年10月)にトスカニーに来てくれました。
はい、ロベルト ブルーノ氏は良く知っていますよ。私がフォンタナフレッダ社にいた当時は彼はイタリア国内販売のマネージャーをしていましたね。また「ボルゴーニョ社」の現オーナーであるアンドレア ファリネッティ氏の父、オスカー ファリネッティ氏とは同じ年です。高校で机を並べて一緒に勉強していましたよ。いまでも家族付き合いの仲です。

1467年創業。ピエモンテ最古の歴史を誇るワイナリー

畑大
1467年創業。ピエモンテ最古の歴史を誇るワイナリー
それではワイナリーについてお話しましょう。テヌータ カレッタは1467年にタナロ川の北に位置する、ロエロ地区のピオベージ ダルバで設立されました。カレッタの名前はケルト語の”CAR”(石)に由来しており、敷地内に大きな石膏があることから名づけられました。

貴婦人カレータ昨年2017年でワイナリーは550周年を迎えました。イタリアでも最も古いワイナリーの一つ、ピエモンテにおいては間違いなく最も古い歴史を誇る会社に挙げられています。ワイナリーは1467年以降、ずっとこの地でワイン造りを続けています。1811~1931年の間にワイナリーの所有者であったロエロ地区のダミアーノ伯爵が住んでいた邸宅を現在もカンティーナとして利用しています。

アルバの貴婦人カレータ コスタンツィから名づけられた
近年の調査でダミアーノ伯爵の記録に“領主カレータ コスタンツィ”というアルバの貴婦人が、ピオページ ダルバの土地の購入者として1353年の書類に記載されていることが判明しました。その他の文献からもこの地が最初の所有者であるカレータ貴婦人の名前に由来していることが明らかになりました。

古地図創業当時から例外的に全てのブドウが領主に献上された高品質を誇る畑
1467年、11月28日にモンテアクート地区の公証人によって作成された小作人への譲渡契約の書面において、カレッタ農園としてのワイン造りが行われていた事が記されています。この文書の中では「全てのブドウの半分を領主に献上する事になっていたが、このポディオ(ポディウム セッラエ)の丘陵の畑だけは例外的に全てのブドウが領主に献上された」と記されています。つまり550年前から「いかにこの畑のブドウの質が抜きんでていたか」という事が言えると思います。

1985年にミローリオ家が所有し、更なる高品質ワインを造るべく技術改革を行う
1811年にロエロ地区のダミアーノ伯爵がワイナリーを所有、1985年にアルバ最大手の繊維業を展開する、ミローリオ家が所有し現在に至ります。カレッタの素晴らしい歴史に着目し購入したミローリオ家は更なる高品質ワインを造るべく直ちに必要な投資を行い、伝統を守りつつも先進技術を最大限に取り入れ、技術改革を行いました。

 

銘醸クリュ「バローロ カンヌビ」で最大のシェアを誇る

カンヌビの畑バローロ地区の中心部にある銘醸クリュ「バローロ カンヌビ」で最大のシェアを誇る
ジョヴァンニ ミネッティ氏所有する畑は全部で約70ヘクタール(ピエベージ ダルバに35ヘクタール)で2014年に『ユネスコ世界遺産』に指定されたワイン生産地であるランゲ、ロエロ地区とモンフェッラート地区に広がります。

またバローロ地区の中心部にあるバローロ村で最も銘醸地で、近年(畑の価格に)非常に高値が付き、世界中から注目を集めるクリュ「バローロ カンヌビ」で最大のシェアを誇る2.63ヘクタール(カンヌビは約20ヘクタール)の畑を所有しています。

地図自社畑のブドウのみを使用し、一切買いブドウは使わないこだわり
テヌータ カレッタ社は年間総生産量は約60万本で、自社畑のブドウのみを使用しています。一切買いブドウは使いません。バルベーラダルバやドルチェットダルバにおいても自社畑のぶどうのみです。私達は「ワインは息をしている食物である」というポリシーを守り続けています。

タナロ川の南側が「バローロ」、「バルバレスコ」が産まれるランゲ地区、北側が重要な白ワイン「ロエロ アルネイス」、赤ワイン「ロエロ ロッソ」が産まれるロエロ地区となります。私達が畑を所有しているのは地図上の赤いエリアです。

Q.バローロの畑はいつから所有していますか?

レストランワイナリーを引き継いだ1985年には既にバローロを所有していました。1992年にトレイゾ地区にあるカッシーナボルディーニを新たに購入しました。テヌータ カレッタはロエロとランゲという地に深く結びついたワイナリーで、現在敷地内にはワイナリーでだけでなく、美食を提供するレストラン、ホテル、ワインショップを運営しています。

ミシュラン1つ星、バローロカンヌビの畑を一望できるリストランテを経営
ロエロではミシュラン一つ星レストラン「21.9」(シェフ:フラヴィオ コスタ氏)の現代的料理を提供するリストランテを、またランゲでは「クリュ バローロ カンヌビ」の丘の最頂部にある伝統的ピエモンテ料理が楽しめる宿泊施設のあるレストラン「ラ ロカンダ イン カンヌビ」を運営しています。偉大なクリュ「バローロ カンヌビ」を一望できるワイン畑に囲まれた眺望で人気を博しています。とはいえ、私達の最大の目的は「ワインを造り販売する事」にはなんら変わりはありません。

私達にとって非常に大切な白ワイン「ロエロアルネイス」

畑畑を健康に保ちブドウの品質を「第一」に考える
畑の話をしましょう。栽培に関してはビオロジックの認定を取得していませんが、サステナブル(持続可能な循環型農法)農法を採用しています。畑では化学肥料等は一切使わず、土地の生きる微生物の活動も重要と考えています。畑を健康に保ちブドウの品質を「第一」に考え、ひいては消費者が飲まれるワインが「健全」なものでなくてはならないと考えています。

「大切な要素が果皮に詰まっています」
栽培においてはブドウをプロテクト(保護する)事が重要で、「完熟させる事」、「ブドウを健康に保つ事」2つの要素を最も重視しています。ブドウの一粒一粒が健康であることは、「果皮が完璧な状態である事」と言えます。果皮から得られる香り、ネッビオーロの場合でしたら果皮由来のタンニンも重要となり大切な要素が果皮に詰まっています。ブドウ栽培には細心の注意を払い(果皮に)カビや発生したり、黴菌に汚染されているブドウはワインには使いません。

ワイナリー私達にとって非常に大切な白ワイン「ロエロアルネイス」
私達が造る主なワインについてですが、最も多く生産し最も多く販売している、私達にとって非常に大切な白ワイン、ロエロアルネイス「カイエガ」と、単一畑のブドウで造る2つの赤ワイン、ドルチェットダルバ「イル パラッツォ」、バルベーラダルバ「ブリック クエルチャ」があります。ピエモンテにとって大切なワインである「モスカートダスティ」は非常位に馴染みやすい完熟したブドウの豊かな風味があり、ワインを飲み始めた方が多く触れる「ワインへの第一歩となるような存在」だと思います。

良い年だけ造る「バローロ カンヌビ リゼルヴァ」は僅か1260本程度しかボトリングをしません。毎年ラベルデザインにテーマを持たせていて、デザインが変わります。オーナーのミローリオ家が繊維業を営んでいる事もあり、毎年異なる様々なデザインの生地が選ばれます。コレクション性もあり、自分達のしかないオリジナルのラベルを持つ特別なワインが楽しめると思います。リゼルヴァは2010、2011年を近年販売しました。

イタリアワインの先駆者「林 茂氏」による「テヌータ カレッタ」について

ボトルイタリアワインの先駆者「林 茂氏」による「テヌータ カレッタ」について
ここからは試飲をしながら、ミネッティ氏のワイン造りのこだわりと、日本におけるイタリアワインの先駆者的存在「林茂」氏によるワインの解説も加えてお話を聞きました。

林 茂 氏
1954年静岡生まれ。
大手酒類会社入社後、イタリア駐在員として13年研鑽を積み、
1995年日本人として初めてイタリアソムリエ協会(AIS)認定ソムリエ資格を取得。
トリノに本社を置くイータリージャパン代表取締役社長を歴任し、
現在はコンサルティング会社SOLOITALIA代表取締役。林茂氏
日本におけるイタリアワインの先駆者的存在。
イタリアワイン関連の称号も多数受賞、
2016年にトリュフとワインのアルバ名誉騎士団に選出される。
イタリアワインに関する著書も多数あり、
最新の著書は、『国家が破綻しても人生は楽しい?』(万来舎刊)

『イタリアワインの教科書』(イカロス出版)がある。

果実と酸の完璧なバランス「ロエロアルネイス」
カイエガ ロエロ アルネイス2017
ロエロアルネイスの畑はロエロ地区で標高150~200メートルの23ヘクタールです。私達が最も多く生産し、最も多く販売している、私達にとって非常に大切なワインがこの「ロエロアルネイス カイエガ」です。1467年に記録が残る歴史的な畑「ポディオ」からこのワインは造られています。アルネイスの特徴を非常に良く表したワインだと思います。白桃や西洋梨、トロピカルフルーツのパイナップルのニュアンス、フローラルで野菜の香りも同時に感じられます。味わいは、素晴らしい酸、ミネラルが口中を綺麗にし、決して飲み疲れするようなワインではありません。果実と酸の完璧なバランスを楽しめると思います。

私達のロエロアルネイスは世界中の多くのお客様に支持されている白ワインです。「カイエガ」という名前の由来ですが、海に面したリグーリア州の最も有名な避暑地「ポルトフィーノ」に別荘を所有していまして、岩が突き出た泳げるビーチを「カジェーガ」と呼んでいた事から海を連想する名前としてカジェーガからもじって「カイエガ」と名付けました。ラベルに描かれた王冠はロエロ伯爵をオマージュしたものです。

試飲コメント:林 茂氏の解説
大切な事は、アルネイスと一口に言ってもロエロアルネイスDOCG、ランゲアルネイスDOCに分かれている事です。テヌータ カレッタが造るロエロアルネイスはDOCGです。ランゲ地区にランゲアルネイスDOCがありますが、2つは土壌が違います。ロエロアルネイスは石灰質、砂地土壌で1ヘクタール当たりの収量も落としているので、豊かなミネラルとアロマ、そして最後に少し苦味を感じるのが特徴です。このバランスの良さが飲み飽きさせないロエロアルネイスの味わいに繋がっています。

そして、このロエロアルネイス色々な料理と合わせる事が出来るワインです。和食とも合いますね。(和食とワインの場合)ワイン自体の構成が弱いと醤油とか、煮物の甘酸っぱさに負けてしまったりしますが、このアルネイスは何にでも合わせやすく、アペリティフでも楽します。アルコール度数は13.5%ありますが、アルコールの高さを感じさせない個性が感じられます。

カイエガ ロエロ アルネイス2017
綺麗な酸味が魅力的な心地よい果実感!高品質単一畑「ドルチェット」
イル パラッツォ ドルチェット ダルバ2016
ランゲ、ロエロにおいて、ドルチェット種はまるで「家族」のような存在です。それだけ親しまれ、日常的に飲まれている品種です。ランチでもディナーでも「ドルチェットから始めるよ」と言うくらい親しまれています。同じピエモンテでもエリアの違いでちょっとしたこだわりの差があって(笑)、アスティであれば「バルベーラ」、アルバであれば「ドルチェット」が優先的に選ばれますね。

私たちが造るドルチェット「イル パラッツォ」はアルバの南に位置する「マドンナ ディ コモ」地区にある「イル パラッツォ」という3ヘクタールの区画から造られるドルチェットです。いわゆる単一畑のブドウのみを使った「セレクション」的な位置づけのドルチェットです。フローラルな香りの中にスパイシーな香りが感じられます。

ステンレスタンクのみで醸造しているので、飲むと綺麗な酸味が感じられるかと思います。タンニンもあるのですが、そこまでキツくはなく、飲み心地の良さがあります。余韻にアーモンドを思わせるほろ苦さがあり、食事を通して楽しめるドルチェットですね。

程良いバランスのストラクチャーを持ったドルチェットです。ピエモンテではアンティパスト(前菜)からお肉料理を食べる文化があります。塩コショウで味付けした生肉のタルタルやサラミなど非常に相性が良いと思います。

試飲コメント:林茂氏の解説
一般的なバローロの造り手であれば、バローロ地区内でネッビオーロを植えるには向かない(例えば北向きの畑)畑などにバルベーラとかドルチェットを植える生産者が多くて、どうしてもバローロが優先的になりがちです。バルベーラ、ドルチェットは二の次、三の次の存在になりがちですが、テヌータ カレッタはドルチェットを単一クリュにして、そこだけで造っています。そのような生産者はあまりないと思いますし、ドルチェットという品種個性をしっかりと考えて造っていると思います。

イル パラッツォ ドルチェット ダルバ2016
甘やかな香りと樽熟成によるバランスの良い味わい!単一畑「バルベーラ」
ブリック クエルチャ バルベーラ ダルバ スペリオーレ2013
カンティーナの敷地内にある単一畑「ブリック クエルチャ」のバルベーラを使用しています。2013年はとても良い年でした。「ブリック クエルチャ」少なくとも1年間の樽熟成(年により多少異なりますが)をします。

熟したサクランボ、アマレーナチェリーの甘やかさが香りから感じられます。酸がしっかりと感じられるバルベーラでブドウ自体のタンニンが強い訳ではないので、樽熟成による樽由来のタンニン質を得る事で、バランスの良い完成された味わいがあります。そして塩っぽいミネラル感も味わいに感じられると思います。空いたグラスの残り香からもオレンジの皮のようなニュアンスも感じられます。

試飲コメント:林茂氏の解説
「ブリック クエルチャ」は非常に新しいタイプのバルベーラだと思います。トノー樽で熟成します。もともとバルベーラというブドウは、北イタリアではとても酸っぱくて、30年以上前は発泡性にしていた歴史があります。油分のあるサラミなどを食べるには発泡性のバルベーラが油分を拭ってくれるので、ちょうど良かったのではないか、と思います。現在はまた酸が感じられるバルベーラの造りに変わってきていると思います。

ブリック クエルチャ バルベーラ ダルバ スペリオーレ2013
力強くも柔らかな味わい!一番歴史のある畑「ポーディオ」のネッビオーロ、バルベーラのブレンド
ポーディオ ポディウム セッラエ ランゲ ネッビオーロ2016
1467年の文献の記載にもある一番歴史のある畑「ポーディオ」の区画のネッビオーロ85%、バルベーラ15%のブレンドから成るワインです。ピエモンテでは伝統的に単一品種で造るロエロアルネイス、バルベーラダルバ、ドルチェットダルバ、バローロ等があります。

ポーディオは今お話したようなワインと違い、いわゆる「新しい伝統性」を表したワインです。伝統というのは、その当時の革新的な仕事で良い結果をもたらしたものが後世に受け継がれていくものだと。つまり元々始まりはイノヴェーション(革新)だったが素晴らしいものが伝統として残っていった」そういう意味です。私達のランゲネッビオーロ「ポーディオ」はネッビオーロ85%、バルベーラ15%のブレンドから成ります。つまり単一品種で造る「伝統」ではなく、2つの品種で造る新しいやり方で、今から10~15年前から始めた造り方です。

ネッビオーロだけではなく、バルベーラがブレンドされる事でボディに柔らかさが加わり、完成されたスタイルになっています。香りも2種の品種特徴がミックスされたような印象があります。力強さもありますが柔らかい味わいでトゲトゲしたタンニンがありません。「飲む事に苦しまない」というか、心地よく飲めるワインだと思います。

試飲コメント:林茂氏の解説
「ポーディオ」は緻密に計算された造りです。ネッビオーロダルバのようにアルバのバローロを造っているエリアの土壌は石灰質粘土土壌ですから、そこから産まれる「がっつりとしたネッビオーロ」とバルベーラをブレンドしても「ポーディオ」のエレガントな味わいは産まれません。ロエロ地区の砂地で石灰岩土壌、白ワインに適した土壌で造るネッビオーロはとても柔らかい味わいとなりますので、バルベーラとブレンドする事で「ポーディオ」は完成します。とても計算されていて、土着品種を使いながらインターナショナルな印象もあります。「よく造り上げたワイン」だと思います。

ポーディオ ポディウム セッラエ ランゲ ネッビオーロ2016
飲み続けられるエレガンス!バローロ2013年
カッシーナ フェッレーロ バローロ2013
クリュ「バローロカンヌビ」とラモッラ村にあるネッビオーロのブレンドです。ラモッラの畑は2014ヴィンテージまで使っていました。現在はラモッラのブドウは使っていません。2013年は良い年でタンニン質がとても綺麗です。口を綺麗にしてくれるので脂のノッた魚料理、チーズでも良いでしょう。食事が進む味わいとなっています。「素晴らしい人生が楽しめるような味わい」とでも言いましょうか(笑)長期熟成の出来るバローロですが、私達が目指しているのは直ぐに楽しめる飲みやすさだったり、綺麗な香りがあり飲み続けられるような味わいのエレガントなスタイルのバローロです。

試飲コメント:林茂氏の解説
カンヌビのネッビオーロに砂地土壌のラモッラ村のネッビオーロがブレンドされているので、柔らかさのあるバローロです。元々バローロは伝統的に複数の畑ブドウをブレンドして造っています。「バローロ クラシコ」とラベルに書かれているものは伝統的なブレンドのスタイルによるものです。現在では「バローロ クラシコ」という表記はあまり使われなくなってきています。エレガントなスタイルの味わいです。

カッシーナ フェッレーロ バローロ2013
力強くもバランスも取れた余韻が続く満ち足りた味わいクリュ バローロ カンヌビ
カンヌビ バローロ2011
カンヌビは3つのエリアに畑を所有しています。カンヌビの丘の頂点に私達が運営するレストラン「ラ ロカンダ イン カンヌビ」から下るようにして畑が広がっています。ラモッラ、セッラルンガも綺麗に眺める事が出来ます。2011年は実に偉大な年です。年々温暖化の影響でブドウ(ネッビオーロ)にとって「暑い」というか、熟しすぎる傾向にあるのですが、2011年に関しては、そこまで暑くはなりませんでした。

「カンヌビ」は力強さもありますがバランスも取れていて、ずっと余韻が続くような満ち足りた味わいがあります。今飲んでも十分に美味しいですが、更なる長期熟成で味わいが期待できます。開けたての状態なので、グラスの中で空気に触れさせていく事で味わいも変わっていくと思います。時間が経つとベルガモットのような柑橘系の香りが出てきました。エレガントさも感じられます。

試飲コメント:林茂氏の解説
10~30年位かけて良くなっていくワインだと思います。2009、2010年位から暑い年が続いています(2014年は別として)2011年は非常に良く出来ていますね。石油っぽい印象から、段々とコンセートレーションされていくとバラ、ドライフラワーの香りが出てきます。2014年にボトリングしていますので、瓶熟は4年程です。テヌータ カレッタのネッビオーロの殆どが500リットルのトノー樽に5~7ヶ月位入れてから、伝統的な大樽に移しています。新しい造りと伝統的な造りの「間」をとる事で、バランスを取っています。「カンヌビ」から産まれるバローロはバランスのとれた味わいがあります。まだ若いヴィンテージで果実感がプライマリーな印象です。30年は熟成出来ますね。

カンヌビ バローロ2011

最高経営責任者ジョヴァンニ ミネッティ氏の丁寧な説明と日本における「イタリアワインの先駆者」の林 茂氏の解説で550年続くピエモンテ最古のワイナリー「テヌータカレッタ」の素晴らしい伝統、醸造のこだわりを知る事できたとても良い機会でした。

林氏の解説で印象的だったのが「大切な事は、アルネイスと一口に言ってもロエロアルネイスDOCG、ランゲアルネイスDOCに分かれている事です」と。バローロ地区ばかりが目立ちがちなピエモンテにおいて、砂質土壌主体の豊かなミネラルを持つロエロ地区のアルネイスの飲み飽きのこないバランスのとれた魅力、幅広く料理と楽しめる懐の深さを再認識しました。

近年、数多ある「クリュバローロ」の中でも最も高値で取引されるクリュの一つ「カンヌビ」でトップシェアを誇るテヌータカレッタ社。ミネッティ氏はインタビューの最後で「カンヌビというワインは今産まれた子供がいたら、30年後にも楽しめるワインだと思います。「カンヌビ」が他のワインと違うのは長い間楽しめる事です。話は変わりますが、私の子供の誕生日に何をあげたらいいか考えていたのですが、息子から「ワインの試飲をやってみたい」と。何を試飲したいのかと聞いたら、産まれた1985~2015年までの一年毎にバローロを30本飲みたいと言ってきましたので、プライベートセラーから選んでもらい30年分試飲をさせたこともあります」と。息子さんの誕生祝いのお話も聞かせてくれました。「30年分のバローロで楽しむ誕生日」は他に聞いた事がなかったので、驚きました。ピエモンテ最古の歴史を誇るワイナリー「テヌータカレッタ」の最高峰カンヌビ。ミネッティ氏のように、とっておきの大切なひと時に開けてみたいバローロです。

テヌータ カレッタ社 ジョヴァンニ ミネッティ氏とトスカニースタッフ
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