2013年2月27日 コルデロ ディ モンテツェモロ社 アルベルト コルデロ ディ モンテツェモロ氏来社

 
突撃インタビュー

2013年2月27日 コルデロ ディ モンテツェモロ社 アルベルト コルデロ ディ モンテツェモロ氏来社

コルデロ ディ モンテツェモロとの記念撮影
ピエモンテで1290年からワイン造りをしてきたというコルデロ ディ モンテツェモロ。その19代目に当たるアルベルト氏がトスカニーに来られました。ピエモンテでは珍しい貴族で、しかもあのフェラーリとも親戚関係というハイソなお家柄ということでどんな人が来られるのかとドキドキしながら待っていたところ、とってもラフな雰囲気で人懐っこそうなアルベルトさんが現れました。
畑はカンティーナの周囲にかたまって所有。何世代にもわたる貴族だからこそ条件の良い土地を固まって所有。
アルベルトさん:今日はありがとうございます。まずワイナリーの歴史から簡単にご説明します。(と言ってiPadでワイナリーの紹介を始める)

私たちはピエモンテの南のラモッラに何世代にもわたって所有してきました。モンファレットという名前の丘にあって、約28haの土地がひとかたまりになっています。

トスカニー:ピエモンテは細かい区画に分かれて所有している人が多いですよね?やっぱり貴族というお家柄だからですか?

アルベルトさん:そうですね。私たちは1340年からこの土地を守り続けてきました。現在のカンティーナはその時に建てられたものをそのまま使っています。記録によれば当時からブドウ以外にも農作物を作っていたようです。

トスカニー:ところで、フェラーリ社とも関係があるとお聞きしたのですが。

アルベルトさん:ええ、父の従兄弟がフェラーリ社長のルカ コルデロ ディ モンテツェモロです。

 

標高の高いモンファレットの一番高い場所にあるクリュ「ブリッコ ガッテーラ」とカスティリオーネファレットの「ヴィッレーロ」でタイプの異なる2つのバローロを生産

ブドウ畑 アルベルトさん:私たちは2つの場所に畑を持っています。ひとつは、ラモッラの偉大なクリュにも指定されている「ガッテーラ」。ここの約90%を私たちが所有しています。標高300mの一番高いところにある1haの畑が「ブリッコ ガッテーラ」で、この単一畑のバローロが「バローロ ブリッコ ガッテーラ」。ワイナリーを代表するバローロです。

そしてもうひとつが1959年にカスティリオーネ ファレットに購入したクリュ「ヴィッレーロ」。ラモッラとカスティリオーネは隣同士の村ですが、土壌の特徴は全く異なります。

モンファレットは粘土質で砂も多い。マグネシウムも多く含まれています。そして女性的なデリケートで柔らかい印象のバローロになります。一方、カスティリオーネファレットは石灰質で鉄分が多い土壌です。ワインは筋肉質で香りも強い、リッチな仕上がりになります。ブドウは果皮が厚く、タンニンが口の中でねっとりと広がる感じがあります。

トスカニー:ところで、アルベルトさんはワイナリーでは何をされているのですか?

アルベルトさん:私はエノロゴですよ(笑)アルバ醸造学校の出身です。

トスカニー:えーそうだったんですか。

アルベルトさん:私たちのクラスは凄く優秀で(笑)。有名生産者の子供たちがたくさんいました。ガヤとか、スカヴィーノとか。実はクラスメイトが私のワイナリーの醸造担当です。

トスカニー:そうなんですね。すごい同期(笑)。皆さんが集まったらそれこそビッグワインが勢ぞろいですね。

 
ここから試飲が始まりました

シャルドネで造る本格的瓶内二次発酵のスプマンテ

モンテツェモロ ブリュット NV  
アルベルトさん:ランゲ地区の一番高い標高の畑のシャルドネを購入して造っています。シャルドネエリオーロに使ったバリックで1年間熟成させます。そして瓶内二次発酵して3年間寝かせます。酸がしっかりあって、後味に心地よい苦みもあります。パイナップルのような風味も感じられます。

トスカニー:広がりのある味わいですね。しっかりとした泡も印象的です。


モンテツェモロ ブリュット

タナロ川の北と南のアルネイスをブレンド。特徴の違う2地区をブレンドした印象的な味わい。

ランゲ アルネイス 2011  
アルベルトさん:この2011ヴィンテージはすごく強い仕上がりになりました。ステンレスタンクだけで造っています。アルネイスはタナロ川の北側のロエロ地区のものが多いのですが、私たちのアルネイスはタナロ川の南側のラモッラの畑のものと、北側のロエロに借りている畑のものとをブレンドしています。北側のアルネイスは砂地なので繊細な味わいになり、南側はふくよかでリッチな味わいになります。それをブレンドしてバランスのとれたワインに仕上げています。

トスカニー:一般的に飲まれているアルネイスはシャープで繊細なイメージがありますが、これは違いますね。

アルベルトさん:2011は特にカモミールの香りが強く、白桃やメロンなど果実感があります。そしてミネラルも強いです。ロエロ地区だけのアルネイスではないのでロエロDOCGではなく、ランゲアルネイスDOCのカテゴリーです。


ランゲ アルネイス
 

長期熟成型のシャルドネを目指して造ったエリオーロ

ランゲ シャルドネ エリオーロ 2010  
アルベルトさん:これはモンファレットの一番低い畑に1985年に植樹したシャルドネです。ブルゴーニュのような、月日を重ねるほどに美味しくなるシャルドネが造りたくて始めました。
8~9ヶ月間樽熟成をし、ボトリングしてさらに寝かせます。収穫から2年後以降に初めてリリースします。ヘーゼルナッツやドライバナナのニュアンスがあります。

トスカニー:樽の風味が度が過ぎてなくて丁度いいですね。フレッシュな酸とのバランスも素晴らしいです。

アルベルトさん:ええ、人気も高くてリリースしてすぐに売り切れてしまいます。長期熟成に向くように造っているのですが、実際、1990,91,97を飲みましたが、今飲んでも本当に美味しいですよ。

ランゲ シャルドネ エリオーロ
 

ピエモンテーゼにとって一番身近なワイン「ドルチェット」とフレッシュな味わいの「バルベーラ

ドルチェット
ダルバ 2011
バルベーラ
ダルバ 2011

ドルチェットダルバ

バルベーラ ダルバ
   
アルベルトさん:ドルチェットはバローロと同じぐらい歴史のあるワインです。イタリア国内でとても人気があって、伝統的に日常で飲まれています。生産量の80%はイタリア国内で飲まれています。

トスカニー:すごくフレッシュでフルーティーです。

アルベルトさん:ドルチェットは若いうちから飲めることが大切です。寝かせて飲んでいただくことはあまり考えていません。ブルーベリーやブラックベリーのニュアンスがあって、そしてスパイシーさもある。タンニンも結構しっかりとあります。リリースされるとすぐに消費されてしまいますが、実は7~8年ぐらいは熟成してよくなってくるんです。

そして、バルベーラはこれと、もう一つスペリオーレの2種類造っています。このバルベーラはフルーティーでフレッシュなスタイルにしたいので、やさしいタンニンになるようにそれに合った樽を選びます。

 

ピノネロを使った最後のヴィンテージ「クルデ2001」

ランゲ ロッソ クルデ 2001
 
アルベルトさん:バルベーラとネッビオーロにピノネロをブレンドして造ったワインです。この2001を最後にピノネロの栽培をやめたのでこれがピノネロを使った最後のヴィンテージになります。

トスカニー:どうしてピノネロをやめたのですか?

アルベルトさん:ピノネロを植えていた畑は小さくて管理が大変だったんです。それでやめました。

トスカニー:熟成させた香りがきれいでとてもエレガントなワインですね。タンニンの渋みも感じますが、それ以上になめらかさがあります。とても美味しいです。

アルベルトさん:はい、この2001はとてもいいヴィンテージです。今、とても飲み頃ですね。

ランゲ ロッソ クルデ
 

ガッテーラの畑のネッビオーロだけで造るデリケートなバローロ


バローロ モンファレット 2008
 
アルベルトさん:私たちは3つのバローロを造っています。このモンファレットとブリッコガッテーラ、そしてエンリコ?。このモンファレットが一番歴史があって、人気もあります。ラモッラのガッテーラの特徴的がよく出ていて、女性的でデリケートなスタイルです。

トスカニー:凝縮されたタンニンで、心地よく甘いですね。2008のバローロはどういう特徴があるのですか?

アルベルトさん:とてもいいヴィンテージでした。収穫時期の気候もベストでした。時間の経過とともに味わいの変化が楽しめると思います。この4月にリリースする2009も良くて、モダンでリッチなスタイルになっています。


バローロ モンファレット
 

標高の一番高い区画「ブリッコ ガッテーラ」

バローロ ブリッコ ガッテーラ 2008  
アルベルトさん:ガッテーラの一番いい畑のバローロです。私も大好きなバローロです。凝縮された中にエレガントさがあって、今飲んでも十分美味しいと思います。でも、時間がたてばもっと良くなりますよ。

トスカニー:先ほどのバローロモンファレットに比べてとても香りが華やかで凝縮感があります。

アルベルトさん:2007、2008、2009はどれも良い年でしたが特に2008は良かったですね。2007と2009はバローロを体験するのが初めて、という方にオススメで、バローロをよく知っている人にはこの2008を飲んでいただきたいですね。


バローロ ブリッコ ガッティナーラ
 

筋肉質で力強く、華やかなバローロ「エンリコ?」

バローロ エンリコ VI 2008  
アルベルトさん:見て下さい、先ほどのモンファレットとガッテーラに比べて色が濃いですよね。畑のあるカスティリオーネのブドウは果皮が厚くなるからなんです。
香りも複雑で華やかです。ユーカリやブラックベリーやプラムやスミレなど、凝縮された香りです。タンニンもしっかりしています。

トスカニー:あまりの美味しさに圧倒されてしまいました。

アルベルトさん:ありがとうございます。


バローロ エンリコ 6
 

インタビューを終えて

泡も、白も、赤も本当に素晴らしいワインばかりで、ピエモンテの奥の深さを改めて感じることができました。バローロは畑のある場所で特徴が変わると言いますが、今回はその違いが典型的なラモッラ村とカスティリオーネファレット村の2つのバローロを飲み比べることができ、どちらもそれぞれの魅力があってますますバローロが好きになりました。いつも飲めるワインではないですが、特別な時には是非このバローロを開けたいと思います。

コルデロ ディ モンテツェモロとの記念撮影

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