世界最古の原産地呼称「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」を復活させ、EU初の有機栽培限定DOCを目指す!さらに“トスカーナのペトリュス”「ガラトローナ」で世界的名声を得た偉大な造り手ペトローロ当主ルカ サンジュスト氏突撃インタビュー

2019/12/04
  突撃インタビュー
 
2019年11月20日 ルカ サンジュスト氏

世界最古の原産地呼称「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」を復活させ、EU初の有機栽培限定DOCを目指す!さらに“トスカーナのペトリュス”「ガラトローナ」で世界的名声を得た偉大な造り手ペトローロ当主ルカ サンジュスト氏突撃インタビュー

ルカ氏
1716年、トスカーナ大公コジモ3世が定めた世界最古の原産地呼称「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」に1948年に設立されたペトローロ。ここはエトルリアや古代ローマ時代からブドウ栽培が行われていた、真の歴史的銘醸地です。現当主ルカ サンジュスト氏はキャンティの中に取り込まれていたこのヴァル ダルノ ディ ソープラをDOCとして復活させ、現在はEU初の有機栽培限定DOC選定を目指して精力的に活動しています。さらに伝説のエノロゴ、ジュリオガンベッリの助言により植樹したメルローで造った「ガラトローナ」は、ルカ氏の修業先だったポムロールのシャトー レグリーズ クリネのオーナーから「もう私の助言は要らないね」と太鼓判を押され“トスカーナのペトリュス”として世界に知れわたりました。敷地の大部分が森という理想的な環境で有機栽培によって造られる3つの品種、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、メルロー。そして自身が“魔法のようだ”と語るアンフォラでの醸造、家付き酵母が豊富な設立当時のセラーを使い続ける強いこだわりなど、ワイン造りへの溢れる思いを語って頂きました。

エトルリア時代から続くワイン産地で世界最古の原産地呼称「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」をDOCに認定させた立役者「ペトローロ」

コジモ三世による世界最古の原産地呼称「BANDO」(公示)
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「ペトローロ」を語る上で絶対に欠かすことの出来ない産地「ヴァルダルノ ディ ソープラ」。「ペトローロ」の畑と醸造所がある地区です。1716年トスカーナ大公国のコジモ三世が産地の線引きを行い原産地呼称の制度の最初の例とも言える4ヶ所の指定地域と細部に渡る製法まで定めました。4ヶ所の指定地域とは「キャンティ」「ポミノ」「カルミニャーノ」「ヴァルダルノ ディ ソープラ」です。その時代に既に「ヴァルダルノ ディ ソープラ」は指定地域の中の一つに選ばれていました。制定後1834年、フィレンツェの農学者Giorgio Perrinが「ペトローロ」を所有しており彼はサンジョヴェーゼと特に「ペトローロ」が現在所有する畑「ボッジナ」がある場所を賞賛。当時フランス品種がいかにサンジョヴェーゼと組み合わされていたかを克明に記しています。ワイナリー名の「ペトローロ」はラテン語に由来し古代ローマ時代から実在する場所でその頃からワイン造りが行われていたことを示すものです。フラッグシップワイン「ガラトローナ」はエトルリア語に由来しています。

「ヴァルダルノ ディ ソープラ」と「キャンティ」
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トスカーナの州都フィレンツェとサン フランチェスコ教会のあるアレッツォの丁度中間辺りに広がる「ヴァルダルノ ディ ソープラ」はアペニン山脈とキャンティ クラシコの山に挟まれるように位置する産地です。2つの県の境界線にありキャンティエリアの南東にあります。1716年トスカーナ大公国のコジモ三世が定めた4つの指定地域に選ばれるほど高品質を認められていた産地にも関わらず19世紀から20世紀にかけて「ヴァルダルノ ディ ソープラ」のワインは最初「キャンティ」としてその後サブゾーンの「キャンティ コッリ アレティーニ」としてグループ化されてしまいました。この時から「ヴァルダルノ ディ ソープラ」の名は忘れ去られてしまいました。

2011年の「ヴァルダルノ ディ ソープラ」のDOC認定
そうした中「ペトローロ」を筆頭に小規模ワイナリーが立ちあがり「ヴァルダルノ ディ ソープラ」で高品質なワインが出来ることを示し続けました。そして2011年ついに「ヴァルダルノ ディ ソープラ」はDOC認定を受けたのです。

2013年協会長に就任、EU初の「有機栽培限定地区」を目指す
「ペトローロ」の現当主「ルカ」氏は2013年「ヴァルダルノ ディ ソープラ」の協会長に就任。現在でもほぼ「ヴァルダルノ ディ ソープラ」は有機栽培生産者が多数を占めていたこともあり、「ヴァルダルノ ディ ソープラ」の協会員の条件としてオーガニック認証を義務付けることを掲げ、EUでは初めてとなる、「有機栽培限定地区」制定を目指しています。

協会員にはフェラガモのモノ造りのスピリットとセンスを受け継ぐワイナリー「イル ボッロ」、「サッシカイア」「オルネッライア」「ティニャネロ」を抑えブラインド試飲最高評価第1位を獲得したトップキュヴェ「オレーノ」を造る「セッテポンティ」が名を連ねています。

「ペトローロ」を表現する3つのブドウ。サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、そしてメルロ。「ペトローロ」を表現するための有機栽培と祖父の代から使い続けるセラーに息づく家付き酵母

300haの敷地の殆どがモンテデルキャンティの森、32haの有機栽培の畑は理想的な生物多様性が保たれている
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「ペトローロ」が非常に大切にしている生物多様性と自然界とのバランス。複雑で多様な生態系が存在し人間界とのバランスを取る大切さを信念としています。モンテデルキャンティの森に囲まれた敷地には20年以上有機栽培を続けているオリーブ畑があり草も自然に生やしたまま、養蜂も行っています。この様々な共存により自然なバランスが保たれ葡萄畑もオリーブの木と同じように健康的に育ちます。300haの敷地の殆どがモンテデルキャンティの森、32haの有機栽培の畑は理想的な生物多様性が保たれているのです。この取り組みにより葡萄はポリフェノールの含有量が増えフレーバーが強くなりました。さらに「ペトローロ」では3年以上有機肥料、無機肥料に至っては10年間使用していません。「美しい場所でこそ美しいワインが造られる」という信念のもと、場所に現れている際立った雰囲気や土地特性「ゲニウス ロキ」の考えに共感した栽培を続けています。

「ペトローロ」を表現する3つのブドウ。サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、そしてメルロ。
ボッジナ

「ペトローロ」にとって重要な3つの葡萄の一つサンジョヴェーゼはルカ サンジュスト氏の祖父が1952年に植樹した一番古い畑「ボッジナ」畑に植えられています。総面積は約4ha、ここから約6千本の「ボッジナ」が生産されます。「ペトローロ」の最高品質の単一区画です。トレッビアーノは泥灰土や砂岩のある典型的なキャンティ土壌に植えられていて樹齢は40年を超えています。「ペトローロ」唯一の白ワイン「ボッジナ ビアンコ」はブルゴーニュの名ワイン商「ルシアン モワンヌ」との出会いがきっかけで誕生、カルロ フェリーニの指導の元トレッビアーノの可能性を追求した逸品です。そしてメルロは「ガラトローナ」畑に植えられています。1990年植樹、総面積3ha、「ペトローロ」が一番最初にメルロを植えた畑です。

フィレンツェ大学も認めた、「ペトローロ」のセラーは家付き酵母の宝庫
選粒
フィレンツェ大学も認める「ペトローロ」のセラーは家付き酵母の宝庫です。自然界との共存を哲学としそれを様々な形で実践してきたので当たり前とも言える環境です。だからこそ祖父の代に建てられたセラーを使い続けているのです。手で収穫された葡萄は潰れないよう小さな籠に入れてワイナリーに運び傷んだ粒や無駄な葉っぱを徹底的に取り除き自然酵母にこだわり自然な発酵を行いワインを造ります。

2本の樹から1本のワイン、だから高品質のワインを造ることが出来る
「ペトローロ」の畑には16万本の葡萄の樹が植えられています。年間生産量はたったの8万本!2本の樹から造られるワインはたったの1本です。この驚異的とも言える低収穫量が高品質なワインを産み出しているのです。葡萄が実ったままの量でワイン造りを行っていては絶対に高品質なワインは出来ません。フラッグシップのワインの品質をさらに高めるため使われなかった葡萄はカジュアルラインに使用します。

 

「ペトローロ」を世界的に有名にした「ガラトローナ」誕生には名コンサルタント「ジュリオ ガンベッリ」と「カステッロ ディ アマ」の存在があった

名コンサルタント「ジュリオ ガンベッリ」の提案で生まれた「ガラトローナ」

「ペトローロ」のフラッグシップ、メルロー100%「ガラトローナ」。このワインの成功によりワイナリーの名を世界に知らしめた世紀の傑作です。ルカ氏の祖父の親友、イタリアワインの名コンサルタント「ジュリオ ガンベッリ」がガレストロ(土壌砂利と粘土が混ざった土質)の下に一部粘土質の層があることがわかり、ここにメルロを植えてみたらどうだという提案をされ生れたのが「ガラトローナ」です。

「カステッロ ディ アマ」から譲り受けたメルロ
そのメルロを譲ってくれたのがオーナーの旧友「カステッロ ディ アマ」のオーナー、ロレンツァ セバスティ氏です。「カステッロ ディ アマ」は優雅で「フィネス」溢れる美しい「キャンティ クラシコ「ベッラヴィスタ」「カズッチャ」でこれまでのキャンティクラシコでは考えられないような素晴らしいキュヴェをリリース、以来世界中のワイン愛好家を唸らせる至極のサンジョヴェーゼとして高い評価を受けています。また1985年にリリースしたメルロー100%スーパートスカン「ラッパリータ」は飲む者を包み込む優雅で品格に満ちた唯一無二の味わい。シャトーペトリュスにブラインド試飲で勝利した「ラッパリータ」は「シャトーペトリュス」、「マッセート」と等と並び偉大なメルローとして世界中の愛好家から常に注目を集めています。その「ラッパリータ」の畑のメルロを譲り受け植樹したのです。

1997年大ブレイクした「ガラトローナ」
「ラッパリータ」の畑のメルロを譲り受け1994年初リリースされた「ガラトローナ」。1996年はイノシシに食べられ全滅しましたが1997年に世界的に高い評価を受け一躍その名を知られ大ブレイクしました。自然で持続可能な農法を実践していて2016年収穫から正式にオーガニック認証を取得しました。

重厚感と軽快さ、エレガンスに満ちた「ガラトローナ」
フラッグシップ「ガラトローナ」は横に力強く広がり重たさを感じる味わいではありません。重厚感と軽快さ、エレガンスに満ちていて縦に長く伸びる味わいです。鼻から抜けていく果実の風味が際立ち空気中に軽やかに核散していきます。果実のキメが細かく舌触りも驚くほど滑らか。ルカ氏がワイナリーに入る前の修業先だった、ボルドーのポムロール「シャトー レグリーズ クリネ」のオーナーであるドゥニ ドゥラントー氏は「もう私の助言は要らないね」と太鼓判を押しました。

「ペトローロ」で最も歴史のある畑「ボッジナ」で造る3つのワイン

アンフォラで熟成「ボッジナA」とフランス産樽熟成「ボッジナC」
アンフォラ
「ペトローロ」の最高品質の区画で最も歴史ある単一畑「ボッジナ」。1952年に初めて植えられたサンジョヴェーゼの畑です。「ペトローロ」はこの歴史あるサンジョヴェーゼをアンフォラとフランス産樽で熟成させた2種類のワイン「ボッジナA」「ボッジナC」をリリースしています。初期エトルリアの職人達がテラコッタ容器の作成と使う技術はトスカーナのインプルネータ村で何世紀にも渡り進化、洗練されてきた歴史があります。「ペトローロ」は最初トレンティーノ アルト アディジェのビオディナミの著名な造り手「Foradori」(フォラドリ)のエリザベッタとスペインまで行きアンフォラを購入していましたが現在は地元トスカーナのインプルネータ産のアンフォラを使っています。

定説を覆した「ボッジナB」
今までトスカーナで偉大な白は難しいと言われていた定説を覆したのが
トレッビアーノ100%「ボッジナB」です。泥灰土や砂岩のあるキャンティ地区の典型的な土壌に植えられ、天才エノロゴ「ルカ フェリーニ」やブルゴーニュの名ワイン商「ルシアン モワンヌ」との出会いによって産まれました。ルカ氏は「ボッジナB」が2010年チリ開催の世界ソムリエコンクールで優勝したイタリア人ソムリエ「ルカ ガルディーニ」氏からヴァレンティーニのワインと肩を並べる評価を受けたことを本当に嬉しそうでした。

「ペトローロ」の最高区画「ボッジナ」で収穫されたトレッビアーノ100%フランス産の樽で熟成24ヶ月かけて造られたスケール感溢れる「ボッジナ ビアンコ」
ポッジナ ビアンコ2016
1952年植樹「ペトローロ」の最高区画「ボッジナ」のトレッビアーノをフランス産の樽で澱と一緒に24ヶ月熟成させました。

試飲コメント:カスタードや香ばしく焼かれたトーストのような香りの中にトロピカルフルーツの香りが入り混じります。クリーミーで密度の高い辛口のボディです。口の中に入れた瞬間力強く広がる気品ある蜂蜜の香り。澱と一緒に熟成した厚みと旨味の凝縮感が素晴らしいです。厚みがありながらもフレッシュさを感じさせるスケールの大きさに感動しました。

ポッジナ ビアンコ2016
ペトローロの歴史的畑「ボッジナ」の若樹のサンジョヴェーゼ100%フレッシュさと凝縮感が調和したコストパフォーマンス抜群「イナルノ」
イナルノ ロッソ2012
「ペトローロ」のフラッグシップ「ボッジナ」に使われているサンジョヴェーゼは「イナルノ ロッソ」に使われているサンジョヴェーゼも実は同じ葡萄です。樹齢が若いサンジョヴェーゼが「イナルノ ロッソ」に使われます。

試飲コメント:フレッシュなチェリーの果実感とそれを引き締めるキレのある酸味が全体をしっかりと引き締めています。スパイスの風味もワインに奥行きと立体感を与えています。ジューシーながら凝縮感もありサンジョヴェーゼの質の高い酸味と滑らかな質感が見事に表現されています。「ペトローロ」のサンジョヴェーゼの質の高さを見せつけられる仕上がりになっています。

イナルノ ロッソ2012
ペトローロの歴史的畑「ボッジナ」の若樹のサンジョヴェーゼ100%フレッシュさと凝縮感が調和したコストパフォーマンス抜群「イナルノ」
イナルノ ロッソ2015
「ペトローロ」のフラッグシップ「ボッジナ」に使われているサンジョヴェーゼは「イナルノ ロッソ」に使われているサンジョヴェーゼも実は同じ葡萄です。樹齢が若いサンジョヴェーゼが「イナルノ ロッソ」に使われます。

試飲コメント:フレッシュで凝縮された赤い果実の風味と厚みのあるタンニンがあります。爽やかな酸味と舌触りが非常に滑らかで軽快な果実味が素晴らしいです。細部のバランスが良く旨味や葡萄本来の甘さも非常によくまとまっています。味わいと香りにメリハリがしっかりとあり飲んでいて思わず楽しくなるワインです。

イナルノ ロッソ2015
ペトローロ最上の単一畑「ボッジナ」のサンジョヴェーゼ100%をアンフォラで発酵熟成
品種の魅力を余すことなく表現した驚くほど滑らかなタンニンと繊細で優しい口当たり
ボッジナ アンフォラ2015
ボッジナ アンフォラ」に使われるサンジョヴェーゼは「ペトローロ」の最高区画「ボッジナ」に植えられています。ワイナリーの歴史的に非常に重要な畑で1952年に植樹されました。2006年から「ボッジナ」の生産のために中央の畝のサンジョヴェーゼが使われるようになりました。

試飲コメント:非常に滑らかな口当たりでタンニンは柔らかく攻撃的ではありません。しっかりと感じられる酸味とジューシーで軽やかながらしっかりと旨味が感じられます。ブラックチェリーやスミレの花のような柔らかく引き込まれそうな香りの中に軽やかなスパイス感が漂います。通常の樽熟成したサンジョヴェーゼと全く異なり香り、味わいの繊細さに驚きました。繊細なだけではなく旨味もしっかりと感じられます。驚くほど滑らかで繊細な味わいが病みつきになります。

ボッジナ アンフォラ2015
1952年植樹の単一畑「ボッジナ」の最上級サンジョヴェーゼ100%
バランスの取れた酸味とミネラル感、凝縮した果実が調和する気品溢れる味わい
ボッジナ2014
2011年DOC認定された「ヴァルダルノ ディ ソープラ」のトップワイナリー「ペトローロ」の中で1952年に植樹された最も古い畑のサンジョヴェーゼ100%で造られるワインが「ボッジナ」です。2006年から「ペトローロ」単一区画ワイン「ボッジナ」を造るために畑の中央の畝が使われています。

試飲コメント:サクランボやプラムを思わせるフレッシュな果実、スミレの花のようなフローラルな香り、上品なスパイスが入り混じり複雑な風味がグラスから溢れだします。驚くほど口当たりが滑らかで質感も艶やかです。タンニンが豊富にありながらもバランスの取れた酸味、上質なミネラル感と凝縮感のある果実味が素晴らしい!サンジョヴェーゼの密度が高く気品がある果実味をここまで引き出した「ペトローロ」に脱帽です。

ボッジナ2014
世界最古の原産地呼称「ヴァルダルノ ディ ソープラ」のテロワールを忠実に表現サンジョヴェーゼとカベルネ、メルローをブレンド、滑らかなタンニンと凝縮感ある果実が調和するペトローロの名刺ワイン「トリオーネ」
トリオーネ2014
ペトローロのオーナー、ルカ氏がトスカーナへの想いを込め最も力を入れて造る看板ワインが「トリオーネ」です。サンジョヴェーゼを主体にメルローとカベルネ ソーヴィニヨンをブレンドしています。

試飲コメント:「トリオーネ」はサンジョヴェーゼ80%、メルロー15%、カベルネ ソーヴィニヨン5%をブレンドしています。ルカ氏が単体ではなく食事と一緒に飲んで欲しいという強い想いもありバランスとフレッシュ感も追求しています。カシスやコーヒー、ヴァニラのような甘く香ばしい風味があり滑らかなタンニンがありながらフレッシュで凝縮度のある果実味がとても印象的です。これだけ凝縮度があるのに口当たりは驚くほどスムース!このバランスは本当に素晴らしいと思います。

トリオーネ2014
イタリア最高峰メルロー!トスカーナのペトリュースと評される「ガラトローナ」「ジェームスサックリング」で過去最高の99点を獲得した2015
ガラトローナ2015
1990年「ペトローロ」が最初に植えたメルローの畑が「ガラトローナ」です。総面積は3ha、最初の瓶詰め以来この畑から生産されています。名コンサルタント「ジュリオ ガンベッリ」がこの畑はガレストロ(砂利と粘土が混ざった土質)の下に粘土があるからメルローを植えたらどうだ、と助言から生まれたのがフラッグシップ「ガラトローナ」です。

試飲コメント:はっきりと分かるローズマリーの風味がグラスから力強く立ち昇ってきます。豊かなタンニン、凝縮した果実味、厚みがありながら綺麗な酸味が見事なまでに溶け合っています。これだけの凝縮感がありながら重たさを感じさせないバランスが本当に素晴らしいと思います。凝縮感とエレガンス、軽やかさが見事なバランスで調和し非常にフレッシュ。口に含んだ時の鼻から抜けていく香りにメルローの果実感がはっきりと感じられ余韻に酔いしれてしまいました。

ガラトローナ2015
インタビューを終えて

1994年に“トスカーナのペトリュス”と言われその名を世界にとどろかせたスーパートスカン「ガラトローナ」の生産者ペトローロのオウナー ルカ サンジュスト氏を迎えて
お話を聞くことができました。

「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」は紀元前のエトルリアの時代からワインが造られその名を知られた銘醸地。その場所に300ヘクタールの土地を所有し、250ヘクタールは森、
畑はわずか32ヘクタールという環境でのブドウ造りを行っています。広大な森に守られた、生物多様性が存在するこの場所によって、空気も良くいいブドウできることなど
熱心に語ってくださいました。

ルカさんには、ワイン造りを通して得たであろう「いいワインは美しい土地でしかできない」という確固たる信念があります。ブドウ畑の質はもちろん、それを取り巻く
森の重要性について改めて考えさせられたインタビューとなりました。

また、ペトローロは、高品質なワインを求め、2本の木からワイン1本が造られているという低収量。
高品質ワインの高騰が世界的にも進む中、高品質ワインを「買えないようなワインにしたくない」という思いで、ポッジナやガラトローナも私たちも楽しむことができる範囲の価格にしてくれています。

すべてのぶどうは同じように栽培されているので、比較的若い樹齢ではありますが、ベースの赤ワインイナルノなどもルカさんの哲学を感じることができるワインとなっています。
是非この機会にまだペトローロのワインを1本も知らないという方にはお試しいただきたいし、気軽に繰り返し飲んでいただきたい気軽でおいしいワインです。

また、「自分はビオロジコだ」と語っていられたのも印象的でした。「ずっと昔から農薬なんかつかっていないよ」とか、意識せずともワインは有機で造ってきた
という生産者がイタリアにはたくさんいらっしゃいますが、ルカさんのように、「自分はビオロジコだ」という誇りを持ち、実証可能な科学的手法で有機栽培を行っていく
という有機栽培に対して明確な考えのある生産者です。

美術史の博士号ももつルカさんですが、ボッジナ アンフォラにもその哲学をラベルに記されています。「ヴァル ダルノ ディ ソープラ」の森に守られたペトローロのワインをルカさんの
想いと一緒に味わっていただけたら幸いです。

集合
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