『ルカガルディーニ』グレーヴェインキャンティ部門第1位！

キャンティクラシコの実力派生産者「フォントディ」がラーモレ村の海抜600mの段丘の上に広がる美しいブドウ畑のサンジョヴェーゼ100％で造る新たなワイン「キャンティ クラシコ フィレッタ ディ ラモーレ」。2019年は『ルカガルディーニ』で96点を獲得し、グレーヴェインキャンティ部門においてナンバーワンの評価を得ています！

『ルカガルディーニ』96点（2019ヴィンテージ）

「パンツァーノのコンカ ドーロ（黄金の盆地）の海抜600メートル、有機栽培、フィレッタ地区の特別なブドウ畑から。小さな黒い果実、スグリ、ブルーベリーの香り。下草のタッチ、甘草のフィニッシュ。口当たりはフレッシュで、塩味の効いたタンニンがある。印象的なエキスと歯ごたえ。深い」

2015年が2019年8月27日の『ワインリポート』で取り上げられています！

『ワインリポート』（2019年8月27日）より抜粋

～フォントディの新たな挑戦、キアンティ　クラッシコ　フィレッタ　ディ　ラーモレ2015～

上から下までどれを飲んでも鉄板のフォントディ。20年前に比べると、上位のフラッチャネッロなどは高くなったが、それでもブルゴーニュよりはるかにお手頃だ。デイリーで愛飲するのはスタンダードのキアンティ　クラッシコ。すぐ楽しめ、深みがあり、熟成もする。デイリーレンジに新たな仲間が加わった。キアンティ　クラッシコ　フィレッタ　ディ　ラーモレである。

フォントディの畑は主に、パンツァーノ イン キアンティのコンカドーロ（黄金の盆地）に広がっているが、フィレッタ　ディ　ラーモレは、東に離れた小さなラモーレから生まれる。忘れられたような小さな村に、アルベレッロ（ブッシュヴァイン）仕立てを含む1970年代からの古木が生き延びている。

ジョヴァンニ　マネッティは長年、独自のテロワールを有するここの畑からワインを造りたいと願ってきた。標高は620m。パンツァーノより高く、ハングタイムが長い。砂地土壌の西南西向き。いとこの所有するフィレッタという畑で、伝統的なアルベレッロ仕立てによってサンジョヴェーゼを栽培している。ワインはセメントタンクで発酵され、フランス製カスクで15か月間、熟成される。2014ヴィンテージにデビューした。

「フォントディ　キアンティ　クラッシコ　フィレッタ ディ ラーモレ　2015」（Fontodi Chianti Classico Filetta di Lamole 2015）はピノ ノワールのように淡いルビー、フレッシュな野イチゴ、ラズベリー、アーシーで、メントール、タバコのタッチ。冷涼さを印象づけつる酸が躍動している。温かいヴィンテージのもたらすく熟した果実に支えられ、エレガントなバランスを保っている。ブルゴーニュのようにシルキーなテクスチャーを備えるミディアムボディ。リニアなフィニッシュ。サンジョヴェーゼ100%。アルコール度は13.5%。3000円台で手に入るお買い得。90点。

キアンティは2015も2016も成功した。フォントディのキアンティ クラシコは複数区画のブレンドだが、フィレッタ　ディ　ラーモレは単一畑。マネッティは間違いなくキアンティ　クラッシコのリーダーだ。オーガニックに取り組み、ディーノはアンフォラで仕込み、新たな畑を開拓している。挑戦を止めない造り手の、水準の高いデイリーワインだ。

フォントディの新たなワインにイギリスワイン誌の権威『デカンター』誌も高く評価しています！

フォントディは、キャンティクラシコ地区の中心、パンツァーノ イン キャンティにあり、1968年からマネッティ家が所有。この土地への強い愛着と品質にかける際立つ情熱により、丹念な畑でのブドウ栽培を行い、パンツァーノ地域のサンジョヴェーゼに精通し、その潜在性を引き出しています。パンツァーノは円形劇場の形をしているため「コンカドーロ（黄金の盆地）」と呼ばれています。暖かく乾燥した素晴らしいミクロクリマのお陰で、伝統的な高級ワイン栽培地として何世紀にも渡って名声を馳せてきました。

オーナーのマネッティ家は、昔からサンジョヴェーゼ100％でも美味しいキャンティがつくれるはずと考え、サンジョヴェーゼ100％の卓越したキャンティを密かに生産していましたが、当時これを公表すれば法律違反でキャンティとして認められなくなってしまうため、製法を秘密にしていました。やがて彼らに追随する者が現れ、サンジョヴェーゼ100％のキャンティが公然と出回るようになり、1996年、ついに法律が改正されサンジョヴェーゼ100％のワインもキャンティとして認められるようになりました。「フォントディのつくるワインがイタリア最良のワインであることは明白だ。私はサンジョヴェーゼを信じている。カベルネやメルロは世界中どこでだって造れるが、サンジョヴェーゼは特別なんだ。それはトスカーナのためだけのものだから。」 （ワインスペクテーター1999年11月号 ジョヴァンニ・マネッティ氏）

フォントディの畑はコンカドーロ（黄金の盆地）と呼ばれる場所の一等地にあり、130haにわたってオーガニックの認証を受けています。化学的なものは一切使用せず、土地の潜在力を引き出し、余分なものを外からできるだけ加えない栽培とカンティーナではブドウ自体の自然な統合を最も大切にした醸造を行っています。サンジョヴェーゼ100％キャンティの先駆者と呼ばれるフォントディは、フラッグシップ「フラッチャネッロ」で大成功をおさめました。現在は初代オーナー（ドミジアーノとディノマネッティ兄弟）の親族で従兄弟同士のマルコとジョヴァンニが共同運営し、「ミスターサンジョヴェーゼ」こと、醸造家フランコ ベルナベイ氏とともにトップ生産者としての地位を守り続けています。