マセラシオンしたトレッビアーノで造る「アヒル」の白ワインでおなじみの自然派カルロ タンガネッリ、白だけでなく赤「クジャク」も素晴らしい出来栄え！シラーを造ればコルトーナ シラーを名乗れる土地にありながら、あえてトスカーナの土着品種サンジョヴェーゼにこだわって土地を表現したワインを造り出しています。

果実の熟した風味と複雑性の高い印象の赤ワイン

エチケットに可愛らしいクジャクがあしらわれたこの「エラ」は、メルローとサンジョヴェーゼのブレンド。メルローは古いバリック、サンジョヴェーゼは大樽で1年以上熟成させます。ブラックベリーとブラックオリーブやハーブのニュアンスがあり、甘いボリューム感をたっぷりと感じます。大樽熟成による深く落ち着いた香りが充満しまろやかに変化していきます。柔らかく満ち溢れた果実味、舌触りは滑らかで、ミントやユーカリのニュアンスがあり清涼感を感じさせますが、木樽由来の果実味豊かな落ち着きのある味わいで、果実の熟した風味と相まって複雑性の高い印象の赤ワインです。

メルローの柔らかさとまるみ、サンジョヴェーゼの力強さと硬さの融合

2023年3月、オーナーのマルコ タンガネッリ氏にお話を聞きました。「エラはメルローを主体に、サンジョヴェーゼをブレンドして造っています。この土地は春が来るのが遅いため、芽吹くのが遅く、早熟なメルローに向いているんです。メルローはフレンチバリックで熟成させています。バニラ香とまるみがメルローのタンニンに調和します。サンジョヴェーゼはスロヴェニア産の大樽で熟成させています。サンジョヴェーゼの力強さや硬さをメルローがカバーしていますね。エラとは、ギリシャ神話の愛の神様。彼女のシンボルがクジャクです。メルローがいろいろな品種を愛してくれるように、エラが愛の神様なので名付けて、ワイナリーの敷地内にいたクジャクをエチケットに書きました。」

「エラ」の名前の由来

メルローがいろいろな品種を愛してくれるように、愛の神様であるギリシャ神話の女神エラにちなんで名づけられました。そして、クジャクは女神エラのシンボルでもあることから、ワイナリーに住み着いていたクジャクがエチケットに描かれています。

まるでクジャクの羽根の色のように多くの味わいの要素を持ったワイン

果実のボリュームに隠れたしっかりとしたタンニン、鉄っぽさも感じる豊富なミネラル感。旨みたっぷりのふくよかでジューシーな味わいから複雑に味が変化していく、まるでクジャクの羽根の色のように多くの味わいの要素を持った奥行きのあるワイン。造り手の実力を感じる是非多くの方に飲んでいただきたい1本です。

キャンティとモンテプルチアーノに挟まれた、トスカーナ農法の伝統が豊かに息づく中世の街、カスティリオン フィオレンティーナにある小さな蔵です。ビオロジックを実践し、アンジョリーノ・マウレ氏率いる「Vin Natur」にも参加する意欲溢れる造り手。

ワインはもちろんですがオリーブオイルや蜂蜜造りもビオロジックで行っています。この地で生まれ育った当主のマルコは、イタリア人とは思えないほどおだやかでやさしい性格ですが、ワイン造りには積極的で多くの生産者から常に学びなから進化しています。自然酵母100%で発酵しているので、熟成に関しても無理な手を加えずに時間をかけてゆっくり熟成させます。