アンドリアーノ村独自の冷涼な気候と石灰岩土壌

1893年創設、アルトアディジェに拠点を構えるイタリア最古の協同組合「アンドリアーノ」。アルト アディジェの名門テルラーノと提携し、飛躍的な品質向上を遂げる協同組合です。アルト アディジェ南部アンドリアーノ村独自の冷涼な気候と石灰岩土壌が、ワインに独自の個性を与えています。

セレクションライン

フレッシュな酸と樽感が溶け合うシャルドネ リゼルヴァ

2025年11月、ジュリア スプリングス氏にお話を聞きました。

「アンドリアーノのセレクションライン、上級シャルドネです。ドーランとは、ドラート（黄金色）とアンドリアーノをかけた言葉で、アンドリアーノの金を意味します。500リットルの樽で2年間熟成。そのうち1年はトノーを使用します。2022年は非常に暑い年でしたが、石灰土壌由来のフレッシュさが表現されています。」

2025年11月に2022ヴィンテージを試飲しました。黄金色。熟した果実やバナナ、バター、樽の香りが重なります。口に含むとフレッシュな酸があり、樽由来の風味と美しく溶け合っています。香りの印象そのままの味わいで、余韻は長く、樽が過度に主張しない心地よさが持続します。

シャルドネの真の偉大さを表現！

厳選された高地区画の古樹で造る少量生産「セレクションライン」

シャルドネ リゼルヴァ「ドーラン」は、この地における究極系を表現したセレクションラインの白ワインです。畑の標高は、300～450メートル。トノー樽で発酵、マロラクティック発酵を行い、シュールリーで12ヶ月間熟成させます。ブレンド後、3ヶ月間ステンレスタンク熟成。

黄金色の意味を持つ「ドーラン」という名の通り、美しい黄金色をしています。緊張感とジューシーさを兼ね備え、アンドリアーノのテロワールの個性と、シャルドネの真の偉大さが表現されています。

名門テルラーノと協働で飛躍的に品質向上を遂げる歴史的協同組合

アンドリアーノは、アルト アディジェ州南部に位置する、1893年設立の協同組合ワイナリー。2008年より、同地域の名門テルラーノと提携し、醸造技術と品質の面で飛躍的に向上し、注目を集める造り手です。

東向き斜面が育む、繊細かつピュアな味わい

畑は東向き斜面にあり、日照時間が短く気温も比較的低いため、冷涼な気候がブドウの酸を保ち、香りを引き出すのに適しています。土壌は主に石灰岩とドロマイトから構成されており、ミネラル感に富んでいます。

特にピノ ノワールとシャルドネは、繊細で気品あふれるワインとして高い評価を得ています。まだテルラーノと比べて知名度は低いものの、生産量は限定的で、価格帯も抑えられており、品質に対してコストパフォーマンスの高いワインを生み出しています。