アルジェンティエラ初のクリュワイン

ボルゲリ最南端＆最高標高に位置し、オルネッライアやサッシカイアと肩を並べる造り手「アルジェンティエラ」。彼らがカベルネ フラン100％で造る初のクリュワイン「ヴェンタリオ」です。「ヴェンタリオ」は、アルジェンティエラ初の単一畑で、現当主スタニスラウス氏がワイナリー取得の決め手となった畑。卓越した複雑性と骨格を持ちあわせ、バランスに優れたエレガントな味わいです。2018年ヴィンテージは『ジェームズサックリング』98点、『ワインアドヴォケイト』96点を獲得しています！

美しい斜面が特別なテロワールを生む「ヴェンタリオ」

ヴェンタリオ（イタリア語で扇子）は、その名の通り扇形をした1.5haの単一畑。土壌はほぼ粘土質ですが、南北に向かって斜面が異なるため、太陽光を多様な角度で受ける特別なテロワールを持っています。カベルネ フランに情熱を注ぐ当主のスタニスラウスの意向と、醸造家チームがカベルネ フランを単一で表現したいという願いから誕生したワインです。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』98点（2018ヴィンテージ）

ブラックカラント、スミレやスイカズラのような花々を伴う、ピュアなカベルネ フランの特徴を持つ非常にアロマティックなワイン。香りはとても繊細。ミディアムからフルボディーで、素晴らしいタンニンがあり、非常に長く正確。この地域の基準点となるカベルネ フラン。ボルゲリの丘の中腹、自然の木々に囲まれた1.5ヘクタールのカベルネ・フランの区画。3000本。今はとても印象的だが、2028年にはもっと良くなるだろう。

アルジェンティエラは、アパレルやホテル事業で成功を収めたフィンゲン・グループのオーナー、フラティニ氏とマルケージ・アンティノリの共同出資によって2000年に設立されました。ボルゲリ地区の最南端に位置し、最も海に近く、他のカンティーナと比べて標高の高い位置にあるという、ボルゲリの中でも固有の環境を持ちます。

醸造家はフェデリコ・ジレッリ氏。メディチ家の末裔である彼は、早くよりワイン造りに従事し、彼の母親が所有するカステロ・ディ・ボルゲリにも責任者として携わっています。また、ヴァランドローやパヴィ・マカンなどボルドー右岸を再興したフランス人、ステファン・ドゥルノンクール氏がコンサルタントを務めています。

標高約50m程度の平地が一般的なDOCボルゲリの中で、最も南に位置する森に囲まれたアルジェンティエラの畑は、地中海を望む標高150～200mの丘にあり、南から南西に広がる約80haを所有しています。長年の地質調査の結果選ばれたこの畑に、昼夜、地中海から吹き込む穏やかな風は、健全なブドウを育て、フィネスのあるワインを造ります。

そして、有機成分を多く含む石灰質、粘土質、泥灰質などの複雑な構成になっている土壌が、ワインにも一層の複雑味を与えます。森に囲まれたこの畑は、自然な温度調節、豊かな日照量、適度な降水量など、素晴らしく恵まれた環境です。フラッグシップワインの「アルジェンティエーラ ボルゲリ スペリオーレ2004」が、リリース2年目にしてトレビッキエリを獲得するなど、最も注目すべきカンティーナです。