ブルネッロ協会設立当時メンバーの歴史的ワイナリーの希少リゼルヴァ

カナリッキオ ディ ソープラはモンタルチーノ村でいち早くワイン造りを始めたワイナリーの一つで、ワイナリーは村の北部にあるカナリッキオ地区にあります。北部にはヴァルディカヴァやカパンナ、シロ パチェンティ等、著名なワイナリーがひしめき合っています。カナリッキオ ディ ソープラは1967年に設立されたブルネッロ協会発足当時からの設立メンバーで現在は3代目でブルネッロ協会副会長を2期務めたフランチェスコ氏がテロワールを反映したワイン造りを行っています。非常に数が少ないリゼルヴァです。2016年は『ルカガルディーニ』で100点を獲得しています！

最良年のみ造られる限定品

所有する畑は約15ha、100％自社畑のブドウを使用。ブルネッロ ディ モンタルチーノには、カナリッキオ ディ ソープラとラ ゴーデ ディ モントゾリ、土壌の違うふたつのクリュで育ったサンジョヴェーゼを使用。150年前に偉大なワイン、ブルネッロを生み出したモンタルチーノの歴史と土地、テロワールを見事に表現した1本となっています。最良年のみ造られる限定品です。鮮やかでほのかにブラックチェリー、クローヴ、ヴァイオレット、プラム、メントール、タバコそして少々ダークチョコレートの香り。がっしりとした骨格で、大変優雅で、洗練されたタンニン、複雑さがあります。長期熟成が期待できるワインです。

ワインガイド評価

『ルカ ガルディーニ』100点（2016ヴィンテージ）

リゼルヴァのリッチさと複雑さは長年にわたってこのカテゴリーのトップだ。ヴィーニャ ヴェッキア メルカターレとヴィーニャ カサッチャから造られる。28日間果皮浸漬した後、スラボニアン・オークで42ヶ月間熟成。ラズベリージャムの香り。タジャスカのオリーブの塩味、ルバーブの香りに包まれたフィニッシュ。飲むとヨード化したタンニンがあり、持続性のあるフルーティーな風味のある味わいが広がる。（2021年10月）

ブルネッロ ディ モンタルチーノ協会創設に大きく寄与した造り手

カナリッキオ ソープラは1962年、トスカーナ州モンタルチーノの北部、ヴァル・ドルチャ（オルチャ渓谷）の中央に、この土地を愛するプリーモ・パチェンティにより設立されました。最初のボトリングは1966年でブルネッロ ディ モンタルチーノ協会創設に大きく寄与した造り手であり、ただ一社、当時のエチケットを使うことを許された稀有な存在です。

ビオンディ サンティも手掛けるパオロ・ヴァガッジーニ氏が参画

1990年代に入ると息子ピエル ルイージ リパッチョリが父の志を受け継ぎ、品質を目覚ましく向上させ、2001年からは第三世代シモネッタ、マルコ、フランチェスコ リパッチョリも加わり、ワイナリーは現在も進化を遂げています。また、コンサルタントとしてビオンディ サンティも手掛ける、サンジョヴェーゼのエキスパート、パオロ・ヴァガッジーニ氏が参加しています。

畑はカナリッキオに13ヘクタールとモントソーリに6ヘクタール所有しています。カナリッキオは標高300メートルの畑で粘土質を多く含み、モントソーリは石が多く混ざるガレストロ土壌でテロワールが異なります。造るワインは100％自社畑のブドウを使用。個性の違う2つの畑がブレンドされ、ワインとなります。ステンレスタンクで醸造し、伝統的大樽で3年間熟成といたってクラシカルな造りです。古くからの習慣に敬意を払いつつも、常に新しいアイデアと技術を取り入れ、長きに渡るモンタルチーノの歴史の中でも、最も由緒があり、古くからのワイン愛好家に人気がある最も重要な生産者のひとつとして注目されています。その実力は、『ガンベロロッソ』をはじめ、『ワインスペクテーター』、『ワインエンスージアスト』、『ワインアドヴォケイト』など世界中から賞賛されています。