ブルネッロ ディ モンタルチーノの最南端地区サンタンジェロ イン コッレにて、伝統的スタイルで最高のブルネッロを生み出すアルジャーノ。この地域はブルネッロのアペラシオンで最も暑いエリアで、ワインは大らかでボリューム感のある味わいが特徴。最高樹齢50年のサンジョヴェーゼ グロッソを極度の低収穫。醸造後はスラヴォニア産の大樽で30ヶ月熟成しています。『ジェームズサックリング』94点、『ワインアドヴォケイト』93点を獲得しています。（2018Vintage）

完熟したブドウを大樽でゆっくりと熟成させリリース

アルジャーノの畑はモンタルチーノ地区の南部、標高300ｍに位置し、夏の適度な雨とマレンマから吹く温暖な風の影響を受け、ブドウが完熟するのに最適だと言われております。収穫は例年9月下旬から10月にかけて行なわれます。収穫量をブドウの樹１本あたりから約１kgと極端に低く抑えることによって、果皮に含まれる成分が凝縮してより良質のタンニンを得ることが可能となります。

醸造は約3週間温度管理されたステンレスタンク発酵の後、マロラクティック発酵を行います。その後、容量の違うスラヴォニア産の大樽でゆっくりと熟成させリリースされます。

凝縮感ある魅惑的なボディと滑らかなタンニン

深いルビーの色調でエレガントでパワフルな赤い果実の新鮮さと複雑かつバランスのとれた香りが感じられます。凝縮感がありながらも丸みを帯びたと魅惑的なボディと、絹のような滑らかなタンニンがあり、長く続く豊かな風味も感じられます。

スーパートスカン「ソレンゴ」と「スオーロ」を生産

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを400年もの間作り続けてきた非常に歴史ある生産者ですが、国際品種のブレンドによるイタリアのワイン法に囚われないIGTスーパートスカン『ソレンゴ』と『スオーロ』も非常に高品質なものとなっており、国際的に高い評価を獲得しております。

ジャコモタキスをコンサルタントに迎える最古参ワイナリー

モンタルチーノの南、オルチャ河渓谷にある、海抜300メートルの丘陵の頂上に位置するアルジャーノの歴史は非常に古く、アルジアーノの地名が、ローマ時代のヤヌスの祭壇と呼ばれたアラ ジャーニの可能性があり、あるいは、アルジア人と呼ばれる人々の居住地だったという説が歴史研究者達によって発表されています。そして、早くも16世紀には、ヴィラ ディ アルジャーノの周囲のブドウ畑の存在を確認できる文書が発見されている。19世紀の終わりにこの地所はガエターニ家によって買収され、1992年以降はノエミ マロ チンザノ伯爵夫人の下で、「サッシカイア」や「ソライア」、「ティニャネッロ」を手掛けたエノロジスト、ジャコモ タキス博士をコンサルタントに迎え着実に評価を上げています。

ブルネッロを始めスーパートスカン「ソレンゴ」「スオーロ」を持つ実力派ワイナリー

カンティーナは丘の上の台地にあり、約50ヘクタールがブドウ畑で、10ヘクタールがオリーブの木立で、耕作地と放牧地も数区画あります。畑は、標高300ｍに位置し、主に泥灰土質の石灰質土壌で粘土質が一部混じります。畑にはサンジョヴェーゼの他に、カベルネソーヴィニョン、メルロー、シラーといった国際品種が全体の約30%植えられていて、それらをメインにしたスーパートスカン「ソレンゴ」、もうひとつが平均樹齢40年以上のサンジョヴェーゼから産まれる凝縮感溢れる味わいの「スオーロ」が基幹ワインであるブルネッロと共に世界中から注目を浴びている実力派ワイナリーです。

DRCやルロワ、ガヤ、アンティノリの苗木業者と協力し高品質なワイン造りを目指す

畑の力を引き出すため、化学肥料を極力制限しています。薬剤を使わず病害に対抗するため、害虫に敵対する昆虫を畑に導入し、ビオディナミの調剤も試験的に使用しています。また、土中の微生物の働きにも注目しており、DRCやルロワ、ガヤ、アンティノリなどにブドウの苗木を供給するフランシュ コンテの苗木業者のギョームと協力し、菌根の研究も進めています。 収穫は手摘みで行なわれ、2000年以降に造られた最新技術を取り入れた現代的な醸造設備によって高品質なワイン造りにより磨きがかかっています。