キャンティ・クラシコ最高の生産者が手掛ける単一畑キュヴェ。標高480mに位置する畑カズッチャのサンジョヴェーゼとメルロをブレンドしています。重厚ながらもシルキーな口当たりと驚くほど柔らかいタンニンが際立ち、並外れた熟成ポテンシャルを備えています。優良年に少数だけ生産される稀少なワイン。『ジェームズサックリング』98点、『ワインアドヴォケイト』95+点、『アントニオガッローニ』95点+、『ワインスペクテーター』95点とワインガイド各誌で軒並み高得点を獲得しています！(2015ヴィンテージ)

優良年のみ生産される「カズッチャ」

標高約250 600mのキャンティ クラシコ地区の中でも、430 520ｍと比較的高い位置にあるアマの畑では、 標高や陽当たりなど様々な条件から、多様なテロワールが存在しています。また、 世界的に名高い畑である「カズッチャ」「ベラヴィスタ」を所有しており、 優良なヴィンテージにのみ単一畑のキュヴェを生産しています。

キャンティクラシコ内で初めてメルローをブレンド

小石が少なく粘土質が多く占める土壌で造られる「カズッチャ」の畑にはサンジョヴェーゼとメルローが植えられています。ファーストヴィンテージである1985年はキャンティクラシコ内でサンジョヴェーゼとメルローを初めてブレンドし大絶賛を浴びました。

総生産本数僅か7000本

例年総生産本数は7000本と極めて少なく、ファンにはたまらない一本といえます。今飲んでも十分に楽しめる「カズッチャ」ですが、向こう20年近い熟成のポテンシャルを持っています。熟成を迎えた時のアマの味わいは官能的で深く、目を見張るものがあります。この機会に是非一度お試し下さい。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』98点（2015ヴィンテージ）

ワイルドヒヤシンス、ブルーベリー、バラの花びら、ユリ、ジャスミン、お香、ブラックプラム、ダークチョコレートのクレイジーなアロマ。土とキノコのニュアンスも。複雑さは桁外れ。味わいは、崖から突き落とすほどのエッジの効いた酸が圧倒的。継ぎ目のないタンニンと美しく長いフィニッシュ。その美しさとフィネスに間違いはない。2021年にはもっと良くなるが、すでに美味しい（2018年12月）

『ワインアドヴォケイト』95+点（2015ヴィンテージ）

カステッロ ディ アマの他のトップ グラン セレツィオーネの表現と比較すると、カズッチャ2015は、熟したフルーツ、スパイス、砕石が厚い筆致で描かれる。このワインは他のワインと比べると深みがないかもしれないが、それはほんのわずかな差に過ぎない。特にこの暖かく活気に満ちたヴィンテージにおいて、大胆さ、しなやかさ、豊かさが表現されている。ダークフルーツのフレーバーとしっかりとした骨格のあるタンニンでフィニッシュする。飲み頃2018-2035年（2018年10月）

キャンティ クラシコの頂点を極めた、イタリアワイン界の名門

イタリアが世界に誇る有名産地、キャンティ クラシコ。一昔前イメージが良くない不遇の時代があったキャンティ地区で造られるワインの地位を見事復活させたのがカステッロ ディ アマです。現在ワイナリーを指揮するのは、マルコ パランティ氏。彼は長年キャンティ クラシコ協会の会長を務め、『ガンベロロッソ』の年間最優秀ワインメーカー2003を受賞した人物。上質なキャンティ クラシコを造り続け、今もなお躍進を続ける世界最高レベルの造り手です。

キャンティ クラシコの地位を向上させた世界最高レベルの生産者

彼らが世界から注目を集めたのはトスカーナ初のメルロー100％で仕立てたキュヴェ「ラッパリータ」です。1985年にファーストヴィンテージをリリース後、各評価誌で高評価を獲得。1987年ヴィンテージでは、ミスターメルローと名高いミシェル ロラン氏が審査員で参加したプロの試飲会にて、ペトリュス、ルパンなどのワインを抑え1位に輝き、一躍その名を世界に知らしめました。

最高のワイン造りのために躍進を続け、クリュの概念を追求

マルコ氏が「キャンティ クラシコの地位を復活させた」と言われる理由。それは、キャンティが「早く飲める安ワイン」という存在だった時代に、「長期熟成しても美味しく飲めるキャンティ クラシコを造ること」と目標を掲げ、品質を高めるために収量制限をし、畑の特徴を活かすためブルゴーニュ的な「クリュ」ごとに収穫、醸造する方法を取り入れたことにあります。

彼が目指したのは、「キャンティ クラシコ」のワインを造るのではなく、あくまで「カステッロ ディ アマ」のワインを造ること。キャンティ クラシコの名に頼らず、自身の名に恥じない品質のワインを造るという不断の努力により、ワインの品質は劇的に向上しました。

アマのワインを紐解く重要な要素「テロワールを表現する哲学」

カステッロ ディ アマは、「標高およそ500メートル」「白い石灰岩土壌」「複数の渓谷がもたらす多様なテロワール」を有したエリア。マルコ氏はこのような恵まれた自身の畑を長年研究した結果、「クリュ」ごとの醸造を実践。「ワインを造る技術は良く知らなければならないが、良いワインを造るためには技術が勝ってはいけない」「ワインの後ろに自分がいて、テロワール、ブドウ、気候を表現していきたい」というマルコ氏の哲学を裏付ける重要なポイントと言えるでしょう。