ブルネッロ ディ モンタルチーノの老舗「バンフィ」のメトドクラシコ

高級銘柄ブルネッロ ディ モンタルチーノの老舗にして最大手ワイナリー「バンフィ」が造るスプマンテ メトドクラシコです。凝縮した華やかな香りに生き生きとした酸が特徴の味わいです。香り高く爽やかな余韻が持続します。

細かい泡とクリアな酸が魅力のメトドクラシコ

2024年10月、バンフィ社の宮島義明さんにお話を聞きました。

「バンフィ ブリュットは瓶内二次発酵を24ヶ月行って造るメトドクラシコです。バンフィピエモンテは1979年創業。1860年に創業したカンティーナ ブルッツォーネが前身で、1890年にはメトドクラシコ生産していた造り手です。私たちは、彼らのそのノウハウを引き継いでブリュットなどを生産しています。品種は、ピノ ネロ50％、シャルドネ40％、ピノ ビアンコ10％。ステンレスタンクで醸造させています。細かい泡とクリアな酸が魅力で、体に染み渡るような飲み心地があります。食事との相性も良く、イタリアの揚げ物や軽めのパスタ、リゾットと合います。食事なしでも爽快に飲める万能なワインです」

2024年10月にバンフィ ブリュットを試飲しました。やや濃い麦わら色。柑橘類のフレッシュでエレガントな香り。トースト香のニュアンス。口当たりはクリーミー。非常にフレッシュな酸に満たされ、柑橘の皮を感じる後味が現れます。白い果実や花の風味が酸とともに長く持続します。

ピノ ネロ、シャルドネ、ピノ ビアンコで造られており、3品種のフレッシュさが表現されています。理想的な食前酒として、またシーフードやオードブルなどと非常に良く合います。特に甲殻類のお料理との相性は抜群です。『ジェームズサックリング』で90点を獲得しています！

メトドクラシコ製法でシャンパーニュと同じように瓶内二次発酵させています。二次発酵後は澱とともに24ヶ月以上熟成させます。初ヴィンテージは1980年。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』90点（NVヴィンテージ）

ドライアップル、レモンの皮、生のアーモンド、パイ生地、白い花のアロマ。ミディアムからフルボディで、生き生きとした酸味がある。きめ細かい泡とフレッシュでエネルギッシュなフィニッシュ。今が飲み頃。

1978年創業、ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めた最大手「バンフィ」。創業者のイタリア系アメリカ人マリアーニ兄弟が、高品質なワインを生産する世界的規模のワイナリーを目指して誕生させました。ワインビジネスという概念が存在しなかった時代に、世界市場の開拓に成功。現在ではブルネッロ全体の約10％を生産するなど、モンタルチーノ随一の規模と品質を誇る造り手として君臨しています。モンタルチーノ以外にも、ボルゲリやキャンティ、ピエモンテでもワインを生産。モンタルチーノ内だけで2800ヘクタールの土地を所有しています。

土壌のタイプは58種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培しています。最高のブルネッロを造るためにミラノ大学、ピサ大学と共同で最適のサンジョヴェーゼクローンを選出。設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材の選定にいたるまで改良を続け品質向上を続けています。近年は、象徴的な畑「ポッジョ アッレ ムーラ」を筆頭に、単一畑シリーズによって畑の個性を表現する「テロワール重視」のスタイルへと進化。また、これまで主流だった小樽から中樽、大樽醸造に移行し、エレガンスを追求する造りにも注力しています。