「黄金の丘」を意味するバンフィ最高峰の畑「ポッジョ アローロ」

ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めたバンフィの最高峰「ポッジョ アローロ」。黄金の丘を意味する最高の畑ポッジョ アローロから卓越したヴィンテージのみ造られるリゼルヴァです。その熟成期間は5年以上。42か月もの樽熟成と18ヶ月以上の瓶内熟成によって造られる、力強さとエレガンスが見事に融合した最上のブルネッロです。『ジェームズサックリング』97点、『ワインアドヴォケイト』96+点を獲得しています。（2016ヴィンテージ）

クラシックスタイルが表現された最高峰クリュ ブルネッロ

2025年6月、エリアマネージャーのパオロ・ファッシーナ氏にお話を聞きました。

「ポッジョ アローロはクリュであり、優良年のみ造られる特別なワインです。10～15ヘクタールに広がる、樹齢は40～45年の畑。2017年、2018年は造られておらず、次の2019年は今年9月にリリース予定です。初ヴィンテージは1985年。クラシックなスタイルで、玄人好みの1本と言えるでしょう。現在でも十分に楽しめますが、本当の飲み頃にはまだ到達していない印象です。年間生産量は1万5000本で、裏にはナンバリングが施されています。」

2025年6月にポッジョ アローロ2016ヴィンテージを試飲しました。ガーネット色。赤い果実に加え、ドライフルーツやシナモンのようなスパイスの香りがあり、全体としてエレガントな印象です。豊かな果実やスパイスなどが際立つ力強い味わい。バニラのような後味が余韻に現れます。

世界のワイン収集家や愛好家に高い人気を得る典型的なブルネッロリゼルヴァ

1985年が初リリースで、良年だけ造られています。（1985、1988、1990、1993、1995、1997、1999、2004、2006、2007、2010、2012、2013、2015、2016）。モダンなスタイルの「ポッジョアッレムーラ」と比べ、典型的なブルネッロリゼルヴァとして世界のワイン収集家や愛好家に高い人気を得ています。

とっておきの1本として特別な時間に楽しみたい偉大なブルネッロ

やわらかな果実の甘みと、タバコやカカオなどスパイスのアロマ、複雑な熟成のブーケ。非常に華やかさがありながらそれを包みこむ雄大な骨格、たっぷりとした心地よい酸、甘くしなやかでこなれたタンニン、いつまでも続くような長く心地よい余韻。非常に力強く、エレガンスを兼ね備えた偉大なワイン。バンフィの宮島さんいわく「ボトル熟成によって、より個性が強く出る」とのこと。とっておきの1本として、特別な時間に是非召し上がってください。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』97点（2016ヴィンテージ）

花、ダークフルーツ、オレンジピールの芳香。フルボディで、しっかりと溶け込んだタンニンは噛み応えがあるが、洗練されており、焦点が定まっている。最後は筋肉質で引き締まってくる。2024年以降が良い。(2021年11月)

『ワインアドヴォケイト』96+点（2016ヴィンテージ）

象徴的なヴィンテージのカステッロ・バンフィの最高級ワインです。2016年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・ポッジョ・アッロは濃いルビー色かガーネット色の外観を示す。非の打ちどころがないほどバランスが取れており、アロマティックで力強い。ブーケは、野生のベリー類とチェリーの刻み込まれたアロマを示し、土、野生のバラ、グリルしたハーブのニュアンスもある。味わいは幅広く、余韻も長い（アルコール度数は15.5％）。15,976本がリリースされた。飲み頃2025-2045年（2022年2月）

1978年創業、ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めた最大手「バンフィ」。創業者のイタリア系アメリカ人マリアーニ兄弟が、高品質なワインを生産する世界的規模のワイナリーを目指して誕生させました。ワインビジネスという概念が存在しなかった時代に、世界市場の開拓に成功。現在ではブルネッロ全体の約10％を生産するなど、モンタルチーノ随一の規模と品質を誇る造り手として君臨しています。モンタルチーノ以外にも、ボルゲリやキャンティ、ピエモンテでもワインを生産。モンタルチーノ内だけで2800ヘクタールの土地を所有しています。

土壌のタイプは58種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培しています。最高のブルネッロを造るためにミラノ大学、ピサ大学と共同で最適のサンジョヴェーゼクローンを選出。設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材の選定にいたるまで改良を続け品質向上を続けています。近年は、象徴的な畑「ポッジョ アッレ ムーラ」を筆頭に、単一畑シリーズによって畑の個性を表現する「テロワール重視」のスタイルへと進化。また、これまで主流だった小樽から中樽、大樽醸造に移行し、エレガンスを追求する造りにも注力しています。