サンミケーレ アッピアーノ醸造長ハンステルツァー氏がリリースさせた「夢のワイン」

北イタリアのビアンキスタ（白ワインのスペシャリスト）として『ガンベロロッソ』でワイナリーオブザイヤーに輝くサンミケーレ アッピアーノ。1977年から40年近くエノロゴを務めるハンス テルツァー氏が満を持してリリースさせた「夢のワイン」がアッピウスです。

ヴィンテージの特性を最も良く表しているブレンドで造る為、セパージュ比率は毎年異なり、またヴィンテージ毎にボトルデザインまで異なる特別仕様となっています。ヴィンテージ毎に変わる重厚なボトル、アッピウスの偉大で深い味わいを表現しているかのような風格漂う木箱入りとなっています。イタリア最高峰の白ワインを是非一度味わってみて下さい。

すべての工程で最上の仕事が成されたエノロゴ「ハンス氏」の理想とする味わいが詰まった極上の白

「アッピウス」は2010年が初ヴィンテージ。サンミケーレ アッピアーノにとって最も重要なブドウ品種であるソーヴィニョン ブランにシャルドネ、ピノグリージョ、ピノビアンコをブレンドして造られます。ヴィンテージによって、ブレンド比率は異なります。2020年はシャルドネ60％、ピノグリージョ20％、ソーヴィニョンブラン10％、ピノビアンコ10％。低収量で完熟したブドウ、畑のきめ細やかな作業等、ブドウ栽培から醸造に至るまですべての工程で最上の仕事が成されたハンス氏の理想とする味わいが詰まった極上の白ワインです。

初ヴィンテージから10年！2020年ヴィンテージ

「2020ヴィンテージは、複雑な収穫の結果、非常に鋭いキュヴェが誕生した。アピウス2020は、強烈なシャルトルーズ色で驚かせ、豪華なアロマで魅了し、飲むたびに倍増するエレガンスと持続性で味わいを驚かせる。」とワイナリーはコメントしています。

4年の熟成を経てリリースされる途方もないポテンシャルを備えた白

畑はアッピアーノ地区の中で厳選された南東、南西向きの畑で石灰岩、砂利、氷堆石の土壌です。平均樹齢25～35年のブドウをグイヨ仕立てで栽培されます。収穫は9月の中旬から末にかけて厳選したブドウのみがセレクションされます。アルコール醗酵と一部のブドウをマロラクティック醗酵させ、バリックとトノー樽で澱と共に熟成させます。1年後にブレンド、さらに3年間のステンレスタンク熟成を経てリリースされる途方もないポテンシャルを備えたアッピアーノ最上の白ワインです。

その年造られたワインの中で、一番美味しいものをボトリングする、という考えで造られたアッピウス

2019年7月3日ハンステルツァー氏にお話しを聞きました。

「アッピウスは2010ヴィンテージが初リリースとなります。サンミケーレアッピアーノのトップラインである「サンクトヴァレンティン」が生まれてから約25年が経ち、さらに品質の高いものを造りたい、という気持で生まれました。その年造られたワインの中で、一番美味しいものをボトリングする、という考えで造っています。4品種（ソーヴィニョンブラン、シャルドネ、ピノグリージョ、ピノビアンコ）のブレンドで造っているわけは、単一品種にすると、どうしてもヴィンテージに左右されるからです。ブレンドにするとその年ごとに比率を変えることで高い品質を維持できます。もちろん、ヴィンテージを表現することも大切にしています。」

輝きのある麦わら色。深い香りがダイレクトに感じられます。第一アロマはハーブ類と花の香りを併せもち、白い果実やトロピカルフルーツのフルーティなアロマが続きます。口に含むとミネラル感がしっかりとした、みずみずしくもバランスのとれた味わいが広がり、ヘーゼルナッツ、燻製バニラのニュアンスも感じられ、長い余韻へと続きます。牡蠣や甲殻類、しっかりした味付けの魚料理、トリュフなどのキノコ類を使った料理、白身肉、ジビエなどと合わせて。白カビタイプのチーズや熟成チーズとも相性が良いです。

イタリア屈指の生産者協同組合

1907年アルト アディジェに設立、約340軒のブドウ栽培農家を抱える協同組合です。ブドウの品質や量に応じてその都度買い上げ価格を設定。大量に造って安く売る協同組合が多い中、サン ミケーレ アッピアーノ社は独自のシステムを構築し、国内だけではなく世界的にとても高い評価を獲得。他の追随を許さない驚愕の高品質ワインを生み出しています。

高品質ワインを生み出せる4つの理由

(1)専門分野を受講して才能があり志が高い生産者が多い。

(2)特製の異なる様々な場所に畑があり、適した畑に適した品種を栽培できる。

(3)量より質が高いブドウを高く買いあげるので組合員の士気が高い。

(4)所有する380haという広大な畑から高品質なブドウを選ぶことが出来る。

『ガンベロロッソ』ワイナリー オブ ザ イヤーに選出

1977年ハンス テルツアー氏が醸造長に就任して以降、様々な改革を断行。2000年代に入りイタリアワイン専門誌ガンベロロッソ誌で｢ワイナリー オブ ザ イヤー｣に選出。スウエーデン、ノルウエー、フィンランド、インド、中国など世界中に輸出される協同組合になりました。

サンクトヴァレンティンシリーズは圧巻の一言

サンミケーレアッピアーノ社の中でも「サンクトヴァレンティンシリーズ」は優良な畑から高品質のブドウだけを選んで造るフラッグシップでアルトアディジェを代表するワインとして国内外で称賛されています。

イタリア屈指のビアンキスタ（白ワイン醸造家）、ハンス テルツァー氏

1977年サン ミケーレ アッピアーノに入社。同社を世界的ワイナリーに育て上げた立志伝中の醸造長。品質に対する意識がほとんど無かった時代に、契約農家を回りブドウの質の大切さを訴え続け、意識改革を断行。1997年「世界の優れたエノロゴの10人」に選出。2000年には『ガンベロロッソ』で年間最優秀ワイナリーを生産者協同組合としての初受賞に導きました。

世界中のワインに造詣が深く、好きなワインはジョセフ・フェルプスのインシグニア、ペンフォールズのグランジ、シャトー レオヴィル ラスカーズ、アルマンルソーのシャンベルタンだそうです。