ブルネッロの雄リジーニで醸造長を務めるフィリッポ パオレッティ氏がマレンマで手掛けるポッジョ マンドルロがサンジョヴェーゼ100％で造る「ラ クエールチェ」です。堅固なストラクチャーと豊満で滑らかな果実のモダンスタイルの両方を兼ね備えた稀有なサンジョヴェーゼです！

標高400mという高標高！マレンマでも内陸のため気温差が激しい恵まれたテロワール

畑はマレンマの東端、アミアータ山麓の標高400mのセッジャーノにあります。土壌はアミアータ山の噴火に伴う溶岩流が起源で溶岩流が止まった場所に当たります。また、マレンマでも内陸に位置するために寒暖差が大きいのも特徴です。

タンニン、果実、旨味、ミネラル、酸などの味わいの全ての要素に樽感が綺麗に溶け込む

2001年～2002年に植樹したサンジョヴェーゼ手摘みで収穫。ステンレスタンクで18～21日間マセラシオン後、大樽で3年、ステンレスタンクで2年間熟成させます。

紫色がかったしっかりとしたルビー色。赤系果実や好ましい花のアロマが木樽のニュアンスと完全に一体となって広がります。緻密でなめらかなタンニンが味わい全体のバランスを生み出し、飲み心地の良さを演出。タンニン、果実、旨味、ミネラル、酸などの味わいの全ての要素に樽感が綺麗に溶け込みます。サンジョヴェーゼの堅固さと、豊満で滑らかな果実味と綺麗なバニラのニュアンスというモダンさの両方が備わった素晴らしい味わいをぜひお楽しみください。

ポッジョ マンドルロは、モンタルチーノから南へ12km、マレンマの東端のセッジャーノに構えるワイナリーです。ロベルト、フェリーチェ、ジュゼッペ、ファビオの4人の親友が、この地のテロワールのポテンシャルを信じ、ワインを造りたいと2001年に決意。自分たちの愛する地域の可能性を信じ発足したプロジェクトになります。

ワイン造りにフィリッポ パオレッティ氏を迎えています。彼はブルネッロ ディ モンタルチーノの重鎮、リジーニで醸造を任され「サンジョヴェーゼの化身」として既に名を馳せている人物で、故ロレンツォ コリーノ師の薫陶を受けた最後の造り手でもあります。

38haの所有地のうち12haにサンジョヴェーゼ、メルロ、カベルネ フランを植樹。約1haはセッジャネーゼDOPのオリーブが植えられ、素晴らしいワイン同様、オリーブオイルも造る複合的な農園となっています。サンジョヴェーゼはブルネッロ ディ モンタルチーノ周辺特有のサンジョヴェーゼ グロッソが中心。メルロとカベルネ フランはフランスのサンテミリオンからのクローンを中心に栽培しています。

テロワールと標高の違い、複数のぶどうを使うことで非常にエレガントな複雑味と骨格を生み出している

アミアータ山麓の標高400mという高標高という非常に複雑なテロワールに恵まれ、上部エリアは火山灰や火山砂（火山噴出物が固まってできた凝灰岩）。イタリアでも数少ない火山性土壌。下部エリアは、粘土質の石灰質泥灰土メイン（メルロとカベル

ネ フランに最高の地質）。その優位性として1．アミアータ山の噴火に伴う溶岩流が起源。溶岩流が止まったセッジャーノ村の斜面に位置する。2．標高400mに位置し湿度が低い。3．ミクロクリマにより農園の周辺には多様で広大な森林が広がる。4．絶妙なぶどうの成熟：マレンマの東端で内陸のため気温差が激しい。アミアータ山の3つの役割（ティレニア海からの湿度高い風を遮断、山が壁となってぶどうに最適な雨を降らす、地中海の暑く湿気多い南風が最適な湿度の低い涼しい風へと転換）5．海からの微風が夏の暑さを和らげぶどうの成熟を助ける。