ドイツ生れの女性醸造家が造る南フランスの赤

南のヴァントゥーはアヴィニヨン市の東ツール ド フランスの山岳ステージで知られるモン ヴァントゥの麓に広がるワイン産地です。オーナーのコリナ ファタベル氏はドイツ生れの女性醸造家。彼女は数々の困難を乗り越え一代でワイナリーを立ち上げた立志伝中の人です。

ワイン業界のプロ達が虜に！

飲むと一瞬で分かるエレガントさ、滑らかで喉元を通り過ぎる時のナチュラル感と体中に染みわたる旨味。1日目は少し表情が硬かったのですが2日目は熟した果実と香の広がりが素晴らしく綺麗な旨味と複雑味がぐっと顔を出しいつまでも飲んでいられるような錯覚さえ起こします。ワイン業界のプロがはまるのも頷けます。

南フランスの標高の生かした造り

ワインはグルナッシュ65%、シラー20%、ムールヴェードル15%。果実味が豊かで高いアルコール、甘さが強いワインになることが多いのですがル マルティネルのワインは標高の高さを生かして豊かな果実味を支える酸味とエレガントで葡萄の旨味を見事なまでに引き出しています。

コリナ ファタベル氏はドイツ生まれの女性醸造家

ドイツ生まれのコリナ ファラベル氏は幼いころからワインに親しみ興味を抱いていたそうです。彼女は高校卒業後ワイン造りを学び始めドイツのファルツ地方の様々な醸造所でインターンとして働きました。その後ナーエのプリンツ ザルム醸造所で修業したそうです。

あの南フランスの大御所で働いた輝かしい経歴

彼女はドイツで6年間働いた後南ローヌのシューズ ラ ルースの大学を卒業後は南フランスの大御所、ドメーヌ リショーで醸造経験を積みました。その頃から自分のワイナリーを持ちたいと思うようになったそうです。

自分の畑を見つける

各地を周り葡萄畑を探し続けた結果2001年にダンテル ド モンミライユに素晴らしいブドウの区画を見つけラ マルティネルの歴史が始まることになります。

醸造所もないゼロからのスタート

ワインを造るための幾つかの畑を見つけ購入しましたが醸造所も道具も何もない状況から始めたワイナリーでした。彼女はボーム ド ヴニーズに仮の醸造所を見つけ畑の手入れを始めました。設立当初から彼女は有機栽培に拘り最初は一人ですべての畑仕事をこなしていましたが始まりは厳しかったそうです。2002年は収穫直前の大雨が降り2003年は雹の害で収穫が出来ませんでした。それでも素晴らしいブドウを作るために畑仕事に没頭しついに2009年にカーヴを建設！2012年には最終的にエコセールの認定を得るまでに成長したのです。