鬼才フランケッティ氏念願の全クリュが融合された偉大な逸品「フランケッティ ヴェンテンナーレ」

トスカーナで世界を驚かせた「テヌータ ディ トリノーロ」を造り出した鬼才アンドレア フランケッティ氏。そのフランケッティ氏がシチリアで手掛ける「パッソピッシャーロ」の20周年を記念する超限定の特別マグナムボトルが入荷しました！1500本のみ生産された超限定品です！

深いルビー色。香りは複雑ではっきりと明瞭に表現されています。赤い果実のヒントがスパイシーさ、花、ハーブのトーンと組み合わさっています。しっかりとしたボディがあり、しなやかな果実と優れた直線性を備えた逸品。口中を包み込む味わいで長い余韻が特徴です。

パッソピッシャーロの集大成。各コントラーダの厳選ブドウで造られる一度限りの特別ワイン

故アンドレア フランケッティ氏は、20年の業績を祝して1550本限定、一度限りの特別ワインを生み出しました。

「この壮大な地球、過ぎ去った年、そして私たちを待っている未来へのオマージュとして、パッソピッシャーロのすべてのコントラーダからのネレッロ マスカレーゼのキュヴェを造りたかったのです」と語ります。

それを体現するように、各区画（Chiappemacine、Porcaria、Guardiola、Sciaranuova、Rampante、Malpasso、Favazza、Santo Spirito、Arcuira）から丁寧にセレクトされたネレッロ マスカレーゼをブレンド。まさにパッソピッシャーロの集大成となるワインです。シャラヌオヴァの魅惑的なスパイシーさ、グアルディオラのしっかりとしたストラクチャー、ランパンテの繊細な花の香り、ポルカリアのジューシーな赤系ベリーフルーツ、そしてキアッペマチーネの刺激的な植物の香りが組み合わさり、パッソピッシャーロの各コントラーダの個性が極限まで引き出されています。

素晴らしい品質の年、2019ヴィンテージについて

2019年は成熟が遅く、このヴィンテージは4月から5月にかけて寒さが続いた春でした。5月6日から7日には霜が降りました。この持続的な寒さは5月末まで途切れることなく続き、開花が大幅に遅れ、6月中旬まで続きました。6月はようやく徐々に気温が上昇し。その後、摂氏40度近くでピークに達する、信じられないほどの高温になり始めました。

これは9月末まで続き、ブドウの樹は寒い春によって失われた時間の一部を回復することができました。10月に入ると、第1四半期の月と同時に発生した日周期の劇的な期間のおかげで、赤い果実のフェノールの熟度が大幅に向上しました。このヴィンテージは、アルコール度数が高すぎないワインを生み出し、新鮮な果実と直線的な酸味の優れたバランスを保ちます。素晴らしい品質の年です。

トスカーナの鬼才フランケッティ氏が挑んだシチリアエトナのテロワール

トスカーナの無名のテロワールから世界を驚かせるワイン「テヌータ ディ トリノーロ」を造り出した鬼才アンドレア フランケッティ氏が次に挑んだのがシチリア北西部に位置するエトナの火山性のテロワールです。シチリアを訪れていたフランケッティ氏はエトナ山の美しい景色に魅せられます。「美しい景色が素晴らしいテロワール」と考えるフランケッティ氏はいまだに火山活動を続けるエトナ山の北斜面中腹に広がるテラス式の畑を2000年に購入します。5000年以上にさかのぼることができるブドウ栽培の歴史を持つエトナ山でのワイン造りをスタートさせます。

樹齢100年を超える貴重な古木が広がる畑

火山灰と溶岩が風化し粉末化した土壌はミネラルを豊富に含み、しっかりと根ざしたブドウ樹は、地中深くから養分を十分に取り込み、シチリアの豊かな日照とエトナ山頂3000mから吹き下ろす冷たい風により、ブドウの実はゆっくりと成長を遂げます。そこには樹齢100年を超えるという、貴重な古木のネレッロマスカレーゼ種が広がっています。

ブルゴーニュに負けず劣らず畑の個性を表現出来るクリュエトナ「コントラーダ」

日差しは暑いですが、8月でさえ午後は肌寒く感じるほどの特殊な気候を有するこの地で、豊かなアロマとアントシアニン、酸が育まれます。収穫はシチリアとは思えないほど遅い11月でじっくりと時間をかけて育った果実には、エトナのテロワールが凝縮しています。そして2008年には新たに4つのワインが加わることになります。「キアッペマチーネ」「ポルカリア」「シャラヌオーヴァ」「ランパンテ」と、畑の名前（Cru）が入ったコントラーダシリーズです。フランケッティ氏は、「この地はブルゴーニュに負けず劣らずの畑の個性を表現できるエリアである」と確信していたので、標高やテロワールで違う個性を持つ畑を単一畑としてワインに反映させています。