世界遺産の街サンジミニャーノで造られるスーパータスカン

名醸造家ジャコモ タキスとともにヴェルナッチャの近代化に多大な貢献を果たした、サンジミニャーノ屈指の造り手「ファルキーニ」。そのサンジミニャーノで造られるスーパータスカン「カンポーラ」2016年です。

カベルネソーヴィニヨン主体にメルローをブレンド。バリックで24ヶ月間熟成後、12ヶ月間以上の瓶内熟成をしてからリリースされます。ボルゲリ地区の濃密なスーパータスカンに比べ、非常に優雅なスタイルで滑らかな味わいです。2016年ヴィンテージは『ビベンダ2025』で最高賞5グラッポリ、『ワインアドヴォケイト』で92点を獲得しています。

全ての調和が取れた偉大な赤ワイン

ビャクシン、キナ、甘草、熟したプラムに低木類のニュアンスのある香り。味わいはやわらかく、非常に上品なタンニンがあり、アーモンドを思わせるフィニッシュがあります。優美でいつまでも続くような長い余韻、非常に調和のとれた偉大な赤ワインです。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』92点（2016ヴィンテージ）

ファルキーニ カンポーラ 2016は、冷涼で長い生育期間を経て収穫されたカベルネ・ソーヴィニヨン（5％のメルローを含む）で造られている。ワインは豊かな果実味を備え、グリルした肉やジビエ料理に合う力強いトスカーナの赤ワインらしいスタイルを表現している。果実にはクリーミーな質感があり、フレッシュなブルーベリーや熟したプラムのニュアンスが感じられる。クラシックなヴィンテージらしい見事な仕上がりであり、この年の生産本数は5,314本である。

ファルキーニは、世界遺産に登録されている塔の街として有名なトスカーナ中部に現存する美しい中世の都市サン ジミニャーノのチェントロから1kmほど北にあるカザーレに1964年設立されたワイナリー。この地区のカザーレという名前はその昔、かつて修道院だった古い名前に由来しています。

1976年に、設立者リッカルド ファルキーニ氏の友人でもある醸造家ジャコモ タキス氏のアドバイスを受け、古いカンティーナから近代的な醸造ができるモダンなカンティーナへと整備。この結果ファルキーニはサン ジミニャーノで最初に温度管理のできる醸造や熟成を可能にしたワイナリーとなり、ヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノの優れた生産者としてその名が知られるようになります。

1990年代に入ると「パレタイオ」や「カンポラ」といった、いわゆるスーパータスカンでもその名が知れ渡るようになりました。どのワインも毎年かなり高い評価、得点を国内外で獲得しています。個性的で、力強く滑らかなストラクチャー等からファルキーニ社の畑から瓶詰めまでの丁寧さが伺えます。