フリウリの地に1106年から続く、最も古い家系を持つ名門ワイナリーアテムスの「ピノ グリージョ」です。アテムス社は白ワインのスペシャリスト。特にピノ グリージョとソーヴィニヨン ブランの専門家として名を馳せています。このワインは樹齢20年のピノ グリージョを使用。ステンレスタンクとバリックで発酵と熟成を行っています。熟したトロピカルフルーツ、サンザシやアカシアの花の香り。滑らかな質感でフレシュさと芳醇さを備えた奥深い味わいです！

ステンレスタンク85%、バリック15%にて4ヶ月熟成

畑はコッリオの丘陵地帯とイソンツォ沖積平野の間にあります。平均標高60mの一部、海底が50年かけて隆起した始新世の砂岩から成る、粘土に富んだ湿った土壌や小石に富んだ深い土壌も。樹齢20年のピノ グリージョを使用。8月下旬から9月上旬に手摘みで収穫。ブドウは優しく圧搾、モストを24-48時間かけてデカンテーション。15-18度でステンレスタンクとバリック（10％）の新樽を使い15日発酵。低温に保ち、マロラクティック発酵を避けています。その後ステンレスタンク85%、バリック15%にて4ヶ月熟成しています。

フレシュさと芳醇さを持ち合わせた奥深いワイン

外観はやや銅色を帯びた麦わら色。熟したトロピカルフルーツの香りが鼻孔をくすぐります。続いて、サンザシやアカシアの花と、熟したリンゴや洋ナシの香りが現れます。いきいきとした酸が、ワインを全体的にバランスよく引き締めます。ヴェルヴェットのようなストラクチャー。ヘーゼルナッツとタイムの素晴らしい余韻が残ります。スキンコンタクトなしの現代的な醸造方法で造られ、フレシュさと芳醇さを持ち合わせた奥深いワインです。白身肉のロースト、ラム、グリルした肉、肉詰めしたお料理と良く合います。

ヴィンテージ情報

2022年の冬は雨が少なく乾燥していました。気温は特に低くなく、4月前半まで徐々に上昇。そしてアテムスの畑のピノ グリージョが発芽。遅めの剪定により、芽吹きを10日ほど遅らせることができました。もう何年も採用している技術です。春は穏やかな気温と好天に恵まれ、植生が絶え間なく成長。ピノ グリージョは過去2年のヴィンテージより確実に早い、5月25日頃に満開。6月と7月は暑い夏を和らげる恵みの雨が降り、そのおかげで植物は、過度の水分不均衡に陥ることなく8月を迎えることが出来ました。

イタリアの北東部、オーストリアとスロベニアに隣接する国境の州フリウリ ヴェネツィア ジュリア。アテムスは、このフリウリの地に1106年から続く最も古い家系を持つ、州を代表する名門ワイナリーです。

1506年の古文書の記録によると、今日「ルチニコ」として知られるゴリツィア、コルモンス、ルチニス地方で農作物の代金をワインで支払った証明があり、1764年には、土着品種のレフォスコとリボッラからワインを造ったという記録が残っています。1964年にはドグラス・アテムス伯爵がコッリオ地区にワイン組合を設立。低収量・高品質のワイン造りを提唱し、フリウリのワイン産業発展に大きく貢献しました。

2000年からはトスカーナの名門フレスコバルディの資本提携を受け、更に高い品質を目指しています。現在はゴリツィア県の県都ゴリツィアの西に79haの敷地を持ち、42haのゆるやかな傾斜のある段々になったブドウ畑から年間約40万本のワインを生産しています。

『光、天候、ポンカ土壌』この3つの要素がアテムスのワインの特長。ワイン畑は海に程近いところに位置し、太陽光の反射と昼夜の寒暖差のおかげでブドウは理想的に成熟します。また、「ポンカ」と呼ばれる泥灰土と砂石が混じった柔らかな土壌はブドウの生育に良い影響を与えています。