ソーヴィニョンのイメージを覆す異次元の凝縮感

フリウリを「イタリア屈指の白ワイン産地」として世界中に知らしめた北の巨匠、ヴィエ ディ ロマンス。その名を有名にしたのがこのピエーレ ソーヴィニョン。1984年初リリース、フリウリにクリュの概念を初めて取り入れ、また、ソーヴィニョン単一で造った、当時としては革命的な考えで造られた偉大な白ワインです。

完熟状態のソーヴィニヨンをステンレスタンクのみで仕上げた1本で、ミネラルの余韻、イタリアのソーヴィニヨンのイメージが覆える凝縮感。美しいミネラルと酸のスタイルに果実の凝縮感が見事に寄り添う、まさに異次元の出来映えの素晴らしいソーヴィニョンです！イタリアワインの主要ガイド2022年度版の総合得点白ワインランキングで第10位に選ばれた実績を持っています！（2019Vintage）

「1984年、クリュのワインとしてヴィエ ディ ロマンスで最初に産まれたワイン」

2019年3月、ヴィエ ディ ロマンス社当主、ジャン フランコ ガッロ氏にお話を聞きました。「ピエーレとは畑の名です。ソーヴィニョン ブラン100％で造るワインです。この畑の特徴としては他の畑に比べ年間平均気温が一番低い畑です。年間平均気温が約1.5度も低いです。色の濃い土壌で粘土質が多く深い地層です。上部の層には石灰質はありません。1984年、単一畑、クリュのワインとしてヴィエ ディ ロマンスで最初に産まれたワインです。それ以降35年造っています。

グレープフルーツ、パッションフルーツを思わせる柑橘の香りが良く出ています。鮮やかな味わいで香りと同じく味わいも豊かです。ステンレスタンク醗酵、熟成させます。イタリアでは生魚に良く合わせますので、和食では刺身も良いでしょう。香りにアスパラガスのニュアンスもあるので、アスパラガスを使ったパスタとも良いですね。熟成をすればするほどアスパラガスのニュアンスが感じられると思います。」と話してくれました。

樽は一切使わない透明感あふれるソーヴィニョンの華やかなアロマ

ハーブや青草、パッションフルーツ、ピンクグレープフルーツなどの華やかで豊かな香り。果実味とともにミネラルと酸をしっかりと感じるふくよかで奥行きのある味わい。余韻とともに戻ってくる華やかなアロマ。すべてにおいて品質の高さに圧倒されます。

混じりっ気なしの純度の高いピュアなミネラルの清々しい香り

飲む前から澄みきった香りの美しさに胸を奪われます。混じりっ気なしの純度の高いピュアなミネラルの清々しさ、ピンクグレープフルーツやパッションフルーツの溌剌とした果実香にジャスミンやスイカズラ、ジュニパーベリーのニュアンスが重なる透明感のある美しい香りが印象的です。

飲むと、溢れんばかりのミネラルの風味を残しながら、しなやかに伸びる果実味と酸が喉元へ非常に滑らかなタッチで落ちていきます。完熟したソーヴィニョンの果実の深み、ミネラルの豊かさが相俟って舌の上を心地よく駆けていく洗練された優雅な味わいが非常に魅力的です。

イタリア料理は勿論、繊細な和食料理とも抜群の相性

ソーヴィニョンの豊かなアロマを楽しむためにもやや大きめのボルドータイプのグラスに入れて、冷やしすぎないようにして味わってください。抜栓して時間が経つにしたがって豊かになる香りと味わいの変化もお楽しみ頂ければと思います。ソーヴィニョンの透明感あふれるエレガントな味わいはイタリア料理は勿論、繊細な和食料理とも抜群の相性を魅せてくれます。いかなるヴィンテージも実に見事に仕上げてくるヴィエ ディ ロマンスのソーヴィニョン。イタリアワインの中でもこれほどの凝縮感と透明度を誇るソーヴィニョンはなかなかありません！是非お試し下さい。

イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」

ヴィエ ディ ロマンスはイタリア北東部、スロヴェニアとの国境にあるゴリツィア県のマリアーノ・デル・フリウリに1900年に創業した家族経営のワイナリー。

独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない際立った個性

現在のオーナーで3代目にあたるジャンフランコ・ガッロ氏はこの歴史あるワイナリーを1978年に受け継いで以来、逆風に向かうことを恐れず、このイソンツォの平野を最高のイタリア白ワイン産地に変えてみせた人物として、イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」として尊敬されています。独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない、際立った個性がヴィエ ディ ロマンスの魅力。

人間の果たすべき役割は良いブドウを最高のタイミングで収穫する事

ガッロ氏は「良いブドウを作るにはテロワールを構成する4つの要素を理解することが不可欠。すなわち『人間・気候・ブドウ品種・土地』。その中で最も重要な要素は『人間』である。」といいます。決して投資目的や流行に流されるのではなく、良いワインを造るにはテロワールに最も適したブドウ品種を栽培し、凝縮したブドウを作り、完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫することだ、というのが彼の哲学であり、これこそが人間の果たすべき役割であると考えているからです。

良いワインを造ろうとする熱い思いは長年彼を突き動かし、ブドウ栽培の研究に没頭させてきました。天候のデータ等細かく蓄積し、ワイナリーで働き始めてからも諸外国のフランスやカリフォルニア等の銘醸ワイナリーに足を運んでは、学んだことを実践し、ヴィエ ディ ロマンスでの適合性を検証してきました。頑なに自らの理論に拘るのではなく、何が一番良いか、何が間違っているのか、見るもの聞くものを全て吸収し、自らの英知として築き上げヴィエ ディ ロマンスのワインを進化させてきました。人々は彼を「北の巨匠」と尊敬の念をもって称しています。

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味です。ワイナリーの所在地の近くにある道がローマ時代からある事が知られていてワイナリーの名前になりました。この道はフリウリ州の沿岸にあるアクレイアの街と北東に向かったチヴィターレの街をイソンツォ川に沿うように結んでいます。