イプススは、トスカーナの歴史的貴族マッツェイ家が所有する最高条件畑「イル カッジョ」のサンジョヴェーゼ100％で造る、繊細でなめらかなタンニンが魅力の「キャンティ クラシコ グランセレツィオーネ」です。

究極のグランセレツィオーネを追求

マッツェイ家が手掛ける新たなプロジェクトとして始まったイプススは、フォンテルートリで所有していたイルカッジョの畑から6.5haを独立して造られ、究極のグランセレツィオーネを追求しています。また、イプススは、マッツェイ家のマッサルセレクション4種、キャンティクラシコ2000プロジェクトによるクローン3種、クローンF9、クローンT19の、計9種のバイオタイプを厳選して造られています。

マッツェイ家が惚れ込む特別な条件を持つイル カッジョ畑のうち6.5ヘクタールの6つの区画

イルカッジョは、フォンテルートリに隣接する土地で、2006年にマッツェイ家が取得しました。周囲にはオリーブの森もあり、豊かな自然を残す土地でCO2の排出が少ない唯一無二の土地です。将来にわたって持続可能な完全ビオロジックな畑で、一般的なビオ認証基準をはるかに超える厳しい基準で実践しています。土壌は炭酸カルシウムを多く含む泥岩、アルベレーゼ、レオナルド ダヴィンチもチョーク画に使った赤土を含んでいます。

サンジョヴェーゼ100%でグランセレツィオーネのみを手掛けるワイナリー

南東、南西に150度に広がる、石灰質を多く含む独特の赤い土壌の6.5haの畑のブドウを18ロットに分けて醸造。500Lのフレンチオーク新樽にて24ヶ月熟成後、コンクリートタンクで8ヶ月寝かせて瓶詰。繊細でシルキーなタンニン。チェリー等の赤い果実とオレンジピールのアロマ。スミレやラベンダーの花に繊細なスパイスや砕いた石のニュアンス。引き締まったボディと風味豊かな余韻が長く続く魅惑的なワインです。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』99点（2020ヴィンテージ）

ハイビスカス、チェリー、スミレ、サンダルウッド、ライチの独特な香り。繊細で複雑。口当たりを優しく包み込む非常に繊細なタンニンがクリーミーな印象を残す、フルボディ。タンニンはワインに溶け込む。後味には桃、柑橘、チェリーの特徴が。強烈な果実味でありながら極めて洗練され、優雅なバランスを保つ。卓越したキャンティ・クラシコ。今飲んでも素晴らしいが、2027年以降さらに熟成が進む。（2024年5月）

『ワインアドヴォケイト』96点（2020ヴィンテージ）

これはカステッリーナ・イン・キアンティのマッツェイ家が構想した特別な限定生産プロジェクトである。この由緒ある一族は、伝説的な森に囲まれたシエピを含む、この地域で最も有望なブドウ畑を所有している。ほど近い丘の尾根が延びて、このワイン造りに用いられるサンジョヴェーゼのブドウ畑へと続いている。カッジョ 2020 キアンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ イプススは、果実の輝き、フレッシュさ、透明感を生み出すよう設計されている。私が試飲した年（初ヴィンテージは2015年）は毎年成功しているが、2020年のような温暖な傾向のヴィンテージでは特に称賛に値すると思う。確かに、イプスはまず第一に果実の主役性を打ち出している。しかし、ほのかなスモーキーさと軽やかなスパイスのニュアンスも現れる。チェリーとクミンシード、あるいはカシスとカルダモンの対比が感じられる。エレガントな骨格を持ちながらも、果実の重量感と余韻の長さを示している。飲み頃2025-2043年（2024年7月）

1435年より25代に渡りキャンティクラシコでワイン生産を行うマッツェイ家。2006年にイルカッジョの土地150haを取得し、豊かな自然に囲まれた6.5haでブドウ栽培を開始。サンジョヴェーゼ100%でグランセレツィオーネのみを手掛けるワイナリーとして独立しました。2015年ヴィンテージがファーストリリース。