モンテプルチアーノを代表する造り手"カンティーネ デイ"のヴィーノ ノビレ ディ モンテプルチアーノ リゼルヴァ「ボッソーナ」です。現当主カテリーナの祖父アリブランドによって1961年に植えられたボッソーナ畑のサンジョヴェーゼを使用。黒スグリなどの果実のエレガントかつ芳醇なアロマ。バランスに優れた骨格があり、細やかなタンニンがある繊細な味わい。サンジョヴェーゼのエレガンスと気品を象徴する、ドメーヌを代表するワインのひとつです。この年は『ワインスペクテーター』で95点、『ジェームズサックリング』で94点を獲得しています（2015ヴィンテージ）！

トノーで20ヶ月以上熟成+12ヶ月以上の瓶熟成を実施

単一畑"ボッソーナ"は標高350-400ｍにあり、常に風通しが良く、最も日照に恵まれたエリア。凝灰質の土壌で動物の骨格や貝の化石が多く含まれています。1961年に植えられたボッソーナ畑のサンジョヴェーゼ（1997年、2003年植えた樹も含む）を低収量で収穫。選果台でブドウを注意深く選果した後にソフトプレス。26-28℃に温度管理されたステンレスタンクで発酵、28-30日間の果皮浸漬、ポンピングオーバーを実施。トノーにて20ヶ月以上熟成。瓶詰め後に12ヶ月以上の瓶熟成を経て出荷しています。

細やかなタンニンがある繊細な味わい

ガーネットを帯びたルビーレッド色。プラムやラズベリー、黒スグリなどの果実のエレガントかつ芳醇なアロマに、スミレの花、下草、スパイスのヒントがある。バランスに優れた骨格があり、細やかなタンニンがある繊細な味わい。長く深い余韻が印象的です！

ヴィーノ ノービレ随一の造り手が集う同盟「アライアンス ヴィヌム」

「ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノ」随一の造り手が集う同盟「アライアンス ヴィヌム」。この同盟では、デイ社を含むヴィーノ ノービレの生産者6社が協力し、各々の単一畑で育てた最上級サンジョヴェーゼで格別なワインを生産し、ヴィーノ ノービレの地位向上に寄与する取り組みを行っています。

同盟に名を連ねるのは、デイ、アヴィニョネージ、ボスカレッリ、ラ ブラッチェスカ、ポリツィアーノ、そしてサルケート。このプロジェクトにふさわしい“高貴なワイン”、ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノをリリースしています。

「アライアンス ヴィヌム」では、以下の目標の達成に取り組んでいます。

●ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノは、常にトスカーナワインの卓越性を最もよく表しているものの1つであり、アライアンス ヴィヌムはそれを世界のワイン界で注目を集めたいと考えています。

●アライアンス ヴィヌムは、その領域のユニークな特徴を高め、独自性に対する消費者の認識を高めるために、ラベル「Nobile」という単語を強調することを提案しています。

●ノービレは、サンジョヴェーゼのブドウ、正確にはプルニョーロ ジェンティーレと同一視します。我々同盟は、心地よさと優雅さを特徴とし、熟成能力の高い最高品質のワインのみを瓶詰めすることを目指しています。

●アライアンス ヴィヌムは、一般の人々や専門家がノービレワインを認識し、その名前で呼び、領土を高めることを目指しています。

1964年に、現当主カテリーナの祖父、アリブランド デイがボッソーナに土地を購入し、ブドウ畑を植樹したことからカンティーネ デイの歴史が始まります。1970年代にマルティエーナの土地と邸宅を購入。1985年に満を持して彼らの最初のヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノをリリースして以降、ワイン造りにのめり込み、1989年にはワイナリーを設立し、本格的にワインの生産をスタートさせます。1991年には音楽家、歌手、俳優として活躍していたカテリーナがワイナリーに参加し、カンティーネ デイはさらなる発展を遂げます。

ブドウ畑は、120haの所有地のうちマルティエーナ、ボッソーナ、ラ チャルリアーナ、ラ ピアッジャ、チェルヴォニャーノの約60haに広がります。マルティエーナ（標高250m）は砂岩室。彼らの最良の畑、「ボッソーナ リゼルヴァ」が生まれるボッソーナ（標高400m）は、凝灰質で、動物の骨格や貝の化石が多く含まれています。ラ ピアッジャ（標高350m）は1.8～6.8万年前の新鮮世由来の、砂質と粘土質が混ざる凝灰岩土壌。ラ チャルリアーナ（標高300m）とチェルヴォニャーノ（標高250m）は、粘土質と石灰質が混ざり合った土壌です。それぞれ異なる特徴を持つ畑を、区画によってさらに細かくゾーニングして管理することで、テロワールを最大限に活かしたブドウ栽培を実現しています。セラーでは醸造技術責任者のパオロ カチョルナとともに、土地の個性を表現したワイン造りを目指します。

ワイナリーは、一家に緑のあるトラバーチン大理石を使い、モダンなデザインが存在感を放ちながらも、モンテプルチアーノの美しい景観に見事にマッチしています。貝の化石の形をした螺旋状のエントランスを降りると、そこには「ワインの寺院」のようなセラーが広がり、ボトリングルームの大きな窓からは、古代の円形劇場のような空間が臨めます。

音楽に言葉がいらないように、ワインにも言葉は必要はありません。生きる喜びを与え、ともに分かち合うもの。そして遺産であり、守らなければならないもの。自然への畏敬の念を持ちながら、類稀なる個性を持つヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノを守り、広めていくことが自分たちの使命だとカテリーナは語ります。今ではモンテプルチアーノを代表するワイナリーへと成長したカンティーネ デイですが、これからもモンテプルチアーノの歴史と文化、自然を称えるワイン造りを表現していきます。