「Ai Suma!」(やったぞ！) と叫んだことから名付けられた最優良年限定キュヴェ

バルベーラの歴史を変えたと言われる、ピエモンテでもトップクラスのワイナリー「ブライダ」が遅摘みのブドウを使用して良年のみ生産する、愛好家垂涎のバルベーラ ダスティ「アイスーマ」です。1989年に非常に素晴らしい収穫ができた際に、創設者ジャコモ ボローニャ氏が「Ai Suma!」(やったぞ！)と叫んだことからそう名付けられました。名前の由来の通り、良い年にしか生産されない貴重なワインで、1989年の初リリース以降は19回のみリリースされています。

バルベーラにバリックを熟成導入で歴史を変えた天才的醸造家「ジャコモ ボローニャ」

ブライダ創業者の故ジャコモ ボローニャの存在を無くして現在のバルベーラ種のワインの繁栄を語ることはできません。1970年、ジャコモはアンジェロ ガヤや「カ デル ボスコ」のマウリツィオ ザネッラと共にブルゴーニュのボーヌでワイン造りを学び、その時初めてバリックという小樽を使うワイン造りを知りました。その帰国後、しばらくして1982年より周囲の反対を押し切りバルベーラ ダスティをバリックで熟成。そして生まれたウッチェッローネはワイン評論家ルイジ ヴェロネッリ氏などの賞賛を受け、大成功を収めました。その後、仕事は「イタリアブドウの女王であるバルベーラを色々なスタイルで表現するのが私達の使命」と語る娘のラッファエッラと息子ベッペに引き継がれ現状に甘んじることなくチャレンジを続けています。

遅摘みのバルベーラのみを使用する「アイスーマ」

畑はロッケッタ ターナロ村の単一畑でのバルベーラ100％から成ります。温度管理下で20日間の、225リットルのオークバリック樽で15ヶ月間、12ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。造り方は「ブリッコ デル ウッチェッローネ」と同様ですが、アイスーマは糖度が十分にあがるまで収穫を遅らせた遅摘みのバルベーラのみを使用しています。生産量は僅か1万本ほどで、その生産量の少なさと素晴らしい品質から、世界中の愛好家が常に注目を集めるワインとなっています。

強い骨格を備えながら、際立った滑らかな質感

アルコール度数も高くリッチで分厚い果実感の堂々たるボディが感じられますが、豊かな酸に支えられてるので、もたつきやブレは全く感じられず、重厚さとフレッシュさを兼ね備えた素晴らしい生命力がみなぎる秘めた偉大さが感じられます。森の果実のアロマにバニラ、甘草、リコリス、カカオの芳醇さ。力強い骨格を備えながら、際立った滑らかな質感。実に優美で官能的、そして見事な調和が終始一貫感じられます。

真のワイン愛好家が手放しで絶賛する「偉大なバルベーラ」

その味わいはまさにバルベーラの概念を超えているといっても過言ではなく、10年経ってようやくその片鱗が見えてくると言われる程。真のワイン愛好家が手放しで絶賛する、まさに「偉大なバルベーラ」です。

ブライダは、バルベーラの歴史を変えたと言われる、ピエモンテでもトップクラスのワイナリー。創業者の故ジャコモ・ボローニャの存在を無くして現在のバルベーラワインの繁栄を語ることはできません｡

ボローニャ氏は、「酸味が強く、普段飲みの素朴なワイン」だったバルベーラを、畑での手入れに工夫を凝らし、初めて醸造にバリックを採用した人物です。努力の末に、どんな高級ワインに勝るとも劣らない、骨格のある、それでいてまろやかで味わい深いワインを造り上げたのです。

ボローニャ氏亡き後、「イタリアブドウの女王であるバルベーラを色々なスタイルで表現するのが私達の使命」と語る、娘のラッファエッラと息子ベッペが父親の遺志を引き継いでいます。バルベーラの第一人者としての地位を確立したいまもなお、現状に甘んじることなくチャレンジを続けています。