豊かな果実味とコクのある味わいで、品種のイメージを覆す滑らかさと骨格

バルベーラの歴史を変えたと言われる「ブライダ」が造るバルベーラ ダスティ「ブリッコ デル ウッチェッローネ」です。厚みのある複雑な香りを放ち、特に赤系果実が際立ちます。その背景にはミントやバニラ、甘草などのスパイスもあります。豊かな果実味とコクのある味わいで、品種のイメージを覆す滑らかさと骨格を持ちます。2018ヴィンテージは、『ヴェロネッリ』最高賞トレステッレオーロ、『ドクターワイン』で95点を獲得しています！

バルベーラの醸造に初めてバリックを採用。歴史を変えたジャコモ ボローニャ氏

バルベーラの醸造に初めてバリックを採用し、それまで早飲みのテーブルワインとしか思われていなかったバルベーラの歴史を変えた「ブリッコ デル ウッチェッローネ」。“バルベーラの父”と呼ばれる創立者のジャコモ ボローニャ氏が、1978年にフランスからバリックを取寄せてバルベーラを熟成させたのが始まりでした。

「バルベーラでもバローロやバルバレスコのように力強い偉大なワインが造れる」と信じ改革に着手

アスティの土着品種であるバルベーラは“酸味が強い”と敬遠され、樹勢が強く多くの房をつけるため大量生産の安売りワインにされることがほとんどでした。ジャコモ氏はそんなバルベーラの状況を憂い、「バルベーラでもバローロやバルバレスコのように力強い偉大なワインが造れる」と信じ改革に着手しました。

これまでのバルベーラのイメージを覆す滑らかで骨格のある味わい

ランゲの偉大な生産者であるアンジェロ ガヤやドメニコ クレリコとともブルゴーニュで学び、密植や収量制限など畑の改良や、バリック導入など醸造面でもあらゆる新しい技術を導入。こうして造られたウッチェッローネの滑らかで骨格のある味わいはルイージ ヴェロネッリに絶賛されるなど驚きを持って迎えられ、これまでのバルベーラのイメージを覆すことに成功しました。

バリックで12ヶ月間、瓶内で12ヶ月間熟成してからリリース。ミント、ヴァニラ、リコリス、ベリーなど複雑な香りが次々と現れます。熟成のブーケと果実味が完璧にバランスした、滑らかで骨格のある味わい。アロマティックな余韻がいつまでも続きます。バローロやバルバレスコとはまた違う個性を持ったピエモンテを代表するワインのをぜひお楽しみください。

ブライダは、バルベーラの歴史を変えたと言われる、ピエモンテでもトップクラスのワイナリー。創業者の故ジャコモ・ボローニャの存在を無くして現在のバルベーラワインの繁栄を語ることはできません｡

ボローニャ氏は、「酸味が強く、普段飲みの素朴なワイン」だったバルベーラを、畑での手入れに工夫を凝らし、初めて醸造にバリックを採用した人物です。努力の末に、どんな高級ワインに勝るとも劣らない、骨格のある、それでいてまろやかで味わい深いワインを造り上げたのです。

ボローニャ氏亡き後、「イタリアブドウの女王であるバルベーラを色々なスタイルで表現するのが私達の使命」と語る、娘のラッファエッラと息子ベッペが父親の遺志を引き継いでいます。バルベーラの第一人者としての地位を確立したいまもなお、現状に甘んじることなくチャレンジを続けています。