リグーリア、そしてイタリアを代表する造り手「ルナエ」が造る第3のヴェルメンティーノ「ラビアンカ」です！リグーリアの顔とも言える「エチケッタグリージャ（グレー）」、イタリア最高峰に輝く「エチケッタネーラ（黒）」がルナエの2枚看板として君臨する中、軽快ながらも華やかな味わいを楽しめる「ラビアンカ（白）」をリリースしました。ルナエのエノロゴ、ディエゴ氏は、「夏に最適なワイン」と話されています！

海を感じさせるヴェルメンティーノ「ラビアンカ」

3番目のヴェルメンティーノとして誕生した「ラビアンカ」は、他の2つに比べて、より海に近い平野部の畑で栽培されたヴェルメンティーノから造られています。海のミネラルを感じるフレッシュな味わいで、少しマルヴァジアを加えることでやわらかな口当たりとフローラルなアロマが生まれています。華やかさと軽快さをあわせもち、スムーズな飲み口の綺麗な味わい。夏の海や潮風を思わせる、活力のあるワインです。食前酒として、また、魚料理全般に合わせてお楽しみください。

2022年5月にルナエのオーナーのご子息ディエゴ氏にお話を聞きました。

「ラビアンカは、2～3年前に手掛けたワインです。ヴェルメンティーノと私たちのテロワールの異なるキャラを表現するために作りました。海に近い特徴を示したかったんです。平野にある畑で造られており、マルヴァジアを20％入れているので、非常にフレッシュでデリケートなワインができます。夏に飲むのに最適なワインですね。そのマルヴァジアによって、アロマが足されて、白い桃のようなトーンが出てきます。

香りはとてもチャーミングで、口の中に入れた時もフレッシュで生き生きとしていますが、飲み込んだあとのミネラルを感じる持続性は、グリージャやネーラに通じるものがあります。ある意味、テロワールのスタイルの一貫性もあり、それに加えてビアンカならではの特徴があります。畑はDOCのコッリ ディ ルーニの生産地区から少し離れているのでIGTです」

ルナエは、パオロ・ボゾーニ氏が1966年に設立。現在は息子のディエゴ・ボゾーニ氏がエノロゴとして活躍しています。東リヴィエラの東端に位置するコッリ ディ ルーニDOCエリアに位置するルナエの畑では、日中は畑から望める海から風が吹き、夜は背後にそびえるアペニン山脈から冷たい風が吹き、昼夜の寒暖の差が生まれ、香り高い高品質なブドウが育ちます。特に、このエリアのヴェルメンティーノはそのミクロクリマによって、青リンゴやアカシアの芳醇な香りと、北イタリアの白ワインに特徴的な酸味、余韻に旨みのある心地よいミネラルを感じさせるワインを生み出します。

また、90年代からトリノ大学との協力により、ドナート ラナーティ教授とCNR（国立研究センター）の下、様々な研究を行い、コッリ ディ ルーニ特有の土壌、気候に最も適したヴェルメンティーノのクローンを選別したり、テロワールを最大限表現するために最適な株密度や仕立てを探るなど、常に品質の向上に力を入れています。ヴェルメンティーノから造られるフラッグシップ白ワイン「エチケッタ ネーラ」は、『ガンベロロッソ』で最高評価トレビッキエリを連続で受賞しており、2020年版では、エチケッタ ネーラ2018ヴィンテージが、全22000本のワインの中から、年間最優秀白ワイン(Miglior Vino Bianco dell’anno)に選ばれるなど、その高い品質で評価を得ています。

Cantine Lunaeの名前の由来はラテン語の「Lunae（月）」に由来しています。古代ローマ時代、ラ スペッツィアの近くに「Luna（イタリア語で月）」という名の町があり、湾に沿った町の形が月に似ていたため、この名前が付けられました。Lunaは港町としても栄えていました。Lunaは先に述べたトスカーナ州のカッラーラという町からも近かったため、建物が大理石で造られており、夜になると月の光が大理石に反射して輝いて見え、それは美しい町だったそうです。しかし当時、北方の侵略者が南下してきた際に、Lunaのあまりの輝かしさと美しさにローマと間違えられ略奪にあい、滅びてしまいました。Lunaでは当時から高品質な白ワインが造られ、ローマにも届けられていたそうです。パオロ氏は自分の生まれた土地にあった、伝説の「月の町」を思い浮かべ、また、高品質なワインを造っていた町でもあったことから、自分のワイナリーに「Lunae = Luna」という名前をつけたということです。