アマローネの特別地区「ヴァルパンテーナ」に構える生産者協同組合カンティーナ ヴァルパンテーナが造る「ヴァルポリチェッラ リパッソ トッレ デル ファラスコ」です。アマローネの搾りかす由来の複雑でリッチな風味のフルボディの味わいをお楽しみいただけます！

18ヶ月間大樽熟成！濃密＆複雑な風味を引き出したリパッソ

2025年11月、サマンサ パロロット氏にお話を聞きました。

「リパッソ スペリオーレは、リトッコと同じくコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラを使用しますが、アマローネの搾りかすに通す時間を長くし、より強い風味とアロマを加えています。リトッコがフルーティなのに対し、こちらはジャムのようなニュアンスが特徴。18ヶ月の木樽熟成でしっかりとしたボディに仕上げています。」

2024年11月に2022ヴィンテージを試飲しました。ルビー色。香りは赤系果実、コンポート、潰した花、イチゴジャムが重なります。味わいは柔らかくも厚みがあり、複雑な風味が広がり、香りに加えてカカオのニュアンスも感じられます。余韻は非常に長く持続します。

アマローネの搾りかすを長めに通すことでよりリッチな味わいに

標高350mに広がる石灰質土壌の畑に育つコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラから造られます。10日間のマセラシオンの後、大樽でアマローネの搾りかすと共に再発酵（リパッソ）。18ヶ月間熟成させます。熟した果実にカカオのニュアンスなどの複雑な香り、凝縮した味わいの中に綺麗なタンニンと酸が調和するリッチで優美な美味しさです。

カンティーナ ヴァルパンテーナは、1958年創業の生産者協同組合です。ヴァルポリチェッラにおける、クラシコ地区以外で唯一の特別地区ヴァルパンテーナに拠点を構えています。同エリアの生産量のほとんどを担う存在へと成長しました。

醸造施設や熟成庫は圧巻のスケールを誇ります。ブドウを乾燥させる施設フルッタイオは、ヴァルポリチェッラ随一の広さで、バリックとトノーは約5000基を保有する巨大な樽熟成庫を構えています。ステンレスタンクはすべて自動管理されており、発酵温度や熟成の進行状況はもちろん、過去の発酵データも即座に確認できる体制が整えられています。

ワイン造りのすべての工程において伝統を尊重しつつ、新しい技術を積極的に取り入れ、さらなる品質向上を目指しています。その取り組みはイタリア国内外のワインコンクールでも高く評価され、現在では世界各国のインポーターが買い付けに訪れる人気の生産者となっています。