ルイジ リゲッティが造る、もう一つのリパッソ！一歩上を行く洗練された果実の深み、美しい酸のハーモニー

クラシコ地区のブドウをフレンチオークで熟成させたゴージャスかつ洗練された果実の深みが楽しめる美しいリパッソ

「ヴィッラ リゲッティ」はマラーノ、フマーネ、ネグラール、サンタンブロージョ、サン ピエトロ イン カリアーノの各村で産するクラシコエリアの高品質なブドウをリパッソ製法で深みを増し、フレンチオークの大樽とフレンチオークのバリック半分ずつで熟成させた上級キュヴェです。ゴージャスかつ洗練された果実の深みが楽しめる美しい味わいです。『ワイン王国』139号（2024年3月号）「冬のごちそうに合うイタリアワイン特集」で2000円台の4つ星に輝きました！

べリーとバラの香りに満たされて

「アマローネの搾りかすを使う"リパッソ"製法のワイン。赤い果実とバラの香りが合わさり、リッチな風味に。タンニンはシルキーで柔らか。きれいな酸味がバランスを取っている。複雑で洗練された味わい。料理に赤ワインを使ったり、煮込み料理、味噌を使った料理に合わせたい。少し冷やして飲みはじめても良さそう。」

「円形劇場のように、山々が畑を包む環境」

ルイジリゲッティの畑はまるで円形劇場のように、山々が畑を包んでいます。アルプスからの冷たい風から畑を守っています。右にガルダ湖、左はヴェローナ市街、手前にアルプス山脈があり、まるでヴェローナの円形劇場のようになっています。ガルダ湖の存在、そしてアルプスの山が冷たい風を遮ってくれるため、冬でも寒くなりすぎることがありません。畑にはオリーブの木が生えていますが、これは気候が寒すぎず温暖であることを示しています。冬が寒すぎないという微気候はブドウ栽培には非常に適しています。

伝統的なペルゴラ仕立てにこだわる

このエリアの伝統的な仕立て方法である「ペルゴラ」を採用しています。ブドウの木は地面から1.5～1.6メートルほどの人の背とほぼ同じくらいの高さに仕立てます。この仕立てですとブドウの木の間を風が通り抜けるため、湿気から守ってくれ、カビなどの病害を防いでくれます。また、日光がブドウの房によく当たるのでしっかりと熟してくれます。

また、この仕立ては特にアマローネ用のブドウ栽培に適しています。アマローネに使うブドウは完全に健全でなければなりません。一粒たりとも傷やカビがついていてはいけません。乾燥中の籠に少しでも傷のある粒が入っていれば、籠全体に影響してしまうからです。収穫は手摘みで行いますが、この仕立てですと、葡萄の房はちょうど人の目の高さにあります。そのため、1房、1房、より良い状態しっかりと見極めて収穫することが出来ます。

フレンチオークの大樽、フレンチオークのバリックで12ヶ月熟成

ブドウは9月に収穫し、除梗しやわらかく破砕します。醗酵は、ステンレスタンクで温度コントロールしながら8～10日間行います。翌年2月、出来上がったヴァルポリチェッラをアマローネの搾りかすに入れ、再度醗酵（リパッソ）させます。ヴィッラ リゲッティはリパッソを1月末と2月に分けて2回行っています。熟成は全体の50％をフレンチオークの大樽、残りの50％をフレンチオークのバリックに入れ、12ヶ月行います。

ルイジリゲッティ社は、1909年にヴァルポリチェッラクラシコ地区の中心、マラーノの谷にあるヴァルガタラに設立したワイナリーです。アンジェロ　リゲッティが80年以上前に傑出した生産者として評判を得てから今日まで、高い評価を得ています。3代目当主のルイジリゲッティが自分たちの名前でボトリングを始め、地元ヴェローナ以外へも販売を始めました。もともとヴァルポリチェッラ地区では甘口タイプのレチョートが造られていました。アマローネが誕生したのは第2次世界大戦後のことです。リゲッティは、アマローネを造り始めた最初の生産者の一人です。

現在の当主は4代目でエノロゴでもあるジャンマリア・リゲッティ氏。自社畑は6ヘクタールですが、それ以外にも親子代々続く信頼の置ける60軒の契約農家の畑があり、合計で160ヘクタールの畑からワインを造っています。個人経営の造り手としてはヴァルポリチェッラの中では規模の大きい方になります。畑は、ヴァルポリチェッラの6ヶ所に分かれているため、それぞれの畑の天候の違いが大きく、ある畑が悪くても他が良いという風にヴィンテージの差が少なくなっています。

ルイジ リゲッティの最大の特徴は、毎年の蔵出し価格の値上げをしないため、トップクラスのヴァルポリチェッラの生産者と同レベルの品質で、価格は常に数段安いこと。ジャンマリアのおおらかな性格が良く現れています。