ヴェルディッキオ ディ マテリカDOCのエリアで最大級の造り手「ベリサリオ」のトップキュヴェ「 カンブルジャーノ ヴェルディッキオ ディ マテリカ リゼルヴァ」。力強さとまろやかさが調和するエレガントなスタイル。2016年ヴィンテージから6年連続『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリを獲得する、まさにマテリカを代表するワインです。加えて毎回のようにコストパフォーマンスを高く評価するアスタリスクマークも獲得しています！

初ヴィンテージ1988年のフラッグシップ

ミネラル、酸、樽感が綺麗に溶け合うヴェルディッキオ

2025年9月、当主アントニオ チェントカンティ氏にお話を聞きました。

「カンブルジャーノは、ベリサリオのフラッグシップです。1988年がファースヴィンテージです。2021年ヴィンテージは『ガンベロロッソ』でトレビッキエリを受賞しています。全体の5～6％をバリックで熟成し、ステンレスで仕上げたものと最後にブレンドします。収穫は手作業で行い、クリオマセラシオンを実施。穏やかなスパイスの香りがあり、酸とミネラルのバランスが取れています。少量のバリック熟成により、スパイスやバニラのヒントが加わり、余韻は長いです。魚料理よりも豚肉や羊肉など、脂や塩味のある肉料理とよく合います。」

2025年9月にカンブルジャーノ2021ヴィンテージを試飲しました。輝く麦わら色。白い果実や黄色い果実にアーモンドの要素が重なるエレガントな香り。柔らかくまろやかな味わいで、フレッシュな酸と樽のニュアンスが綺麗に溶け合っています。厚みのある余韻が長く続きます。

マテリカ地区の標高400mにある南向き斜面の畑のヴェルディッキオだけを使用。ステンレスタンクで発酵後、80％をステンレスタンクで12か月間、20％をバリックで12ヶ月間熟成。ボトリング後13ヶ月間瓶熟成をさせてからリリースされます。

花やバニラのニュアンスを感じるアロマ。しっかりとした骨格で芳醇な果実味にミネラルの心地よいフレッシュさを感じる、バランスの良いふくよかな味わい。力強さとまろやかさが調和しています。サービス温度は15度前後がおすすめです。手の込んだ魚料理や白身肉、中程度に熟成させたチーズなどに合わせてお楽しみください。

2025年版『ガンベロロッソ』年間最優秀協同組合を受賞

ベリサリオは、1971年にマルケ州西部のマテリカに設立された生産者協同組合です。ヴェルディッキオ ディ マテリカDOCの中で最大規模のワイナリーへ成長しています。多くの畑はエジナ渓谷のワイナリー近くにあり、ヴェルディッキオは標高350m以上の高地に位置しています。大陸性気候ながらも昼夜の寒暖差による上質な酸とミネラルを表現しています。

エノロゴのロベルト ポテンティーニの元、『ガンベロロッソ』で最高賞トレビッキエリを受賞するなど、大規模生産者ながらも高品質ワインを生産しています。また、いち早く畑の個性に着目した多彩なヴェルディッキオを生み出し、多くのワインが1980年代に誕生しました。一部の畑ではビオロジック認証を取るなど、サスティナブルな取り組みも行っています。2025年版『ガンベロロッソ』では、年間最優秀協同組合を受賞しました。