アマローネの特別地区「ヴァルパンテーナ」に構える生産者協同組合カンティーナ ヴァルパンテーナが造る「トッレ デル ファラスコ」です。濃密感のある甘やかな香りと陰干しブドウがもたらす風味が、エレガントに調和したなめらかな味わいをお楽しみいただけます！

濃密さと気品をまとい、

卓越したバランスのフラッグシップ アマローネ

2025年11月、サマンサ パロロット氏にお話を聞きました。

「伝統品種のコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラを使用したアマローネです。アパッシメント期間はおよそ3ヶ月。近年の温暖化により期間が短くなる傾向もあります。40～50％の水分が減少し、糖分とアロマが凝縮された後、発酵をして、2～2年半木樽で熟成します。マリアージは肉料理、チーズ、ジビエ、ブラックチョコレートが理想です。食事なしの瞑想ワインとしても楽しめます。年によっては生産しない場合もあり、生産量は多い時で5～6万本。ヴァルパンテーナの土地自体が限られるため、数量は多くなりすぎません。」

2024年11月に2020ヴィンテージを試飲しました。ガーネット色。香りは力強く濃密で、エレガントです。ドライフルーツやカカオ、コーヒーが複雑に重なります。柔らかい口当たりながら力強く濃密な風味が広がり、甘やかなスパイスが綺麗に溶け込みます。バランス感の優れた味わいです。

4ヶ月間自然な陰干し、18ヶ月間のバリック熟成による豊かなアロマと濃密な味わい

標高350mに広がる石灰質土壌の畑に育つコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラから造られます。収穫後、少なくとも4ヶ月以上、機械等を使うことなく自然な環境で陰干しを行い、約40％の重さを減らし、ブドウを凝縮させます。発酵後、バリックで18ヶ月間熟成を行います。

濃密感のある甘やかな香りと陰干しブドウがもたらす風味がエレガントに調和

グラスからはプラムなどの熟した果実やカカオ、スパイスなどの甘やかで濃密な香りが広がります。飲むと柔らかな口当たりで、甘いバニラのニュアンスが上品に溶け込みながら、なめらかなタンニンと共に口の中を満たし、綺麗な酸とミネラルが甘みの層と交互に重なるかのように顔を出し、バランスのとれた美味しさを造り出しています。陰干しブドウがもたらす風味が度を過ぎずに感じられ、とてもエレガントです。

カンティーナ ヴァルパンテーナは、創立1958年の生産者協同組合です。アマローネの特別地区に認定されているヴァルパンテーナに拠点を置き、現在、250の栽培農家が所属し、750ヘクタールの畑を所有しています。仕立ては主にペルゴラで、アマローネの畑は徐々にグイヨに移行しています。200あるステンレスタンクはすべて自動管理され、現在の発酵温度や熟成の度合いはもちろん、過去の発酵のデータもすぐにわかるようになっています。ワイン造りの全ての工程において伝統を尊重すると同時に新しい技術を導入しながら、より高みを目指しています。イタリア国内外のワインコンクールでも高評価を獲得。世界中のインポーターが買い付けに来る人気の生産者になっています。