土地の特徴を表現したミネラル感あふれるソアーヴェ

カップッチーナの由来は、ワイナリーが所有している15世紀にカプチン派の修道僧が立てた教会にあります。現在は栽培家であるシスト、醸造家であるピエトロ、広報担当であるエレーナの3兄弟で運営。ラ カップッチーナ ソアーヴェは無農薬栽培のガルガーネガ100％で造る辛口白ワイン。その土地の特徴を表現した、ミネラル感溢れる、爽やかな酸味とふくよかな果実味が見事です。

葡萄本来の個性を生かす醸造と熟成

この地の特有の土壌のミネラリティを表現する為に、平均樹齢30-40年の木を無農薬で栽培し、過熟状態になる前にガルガーネガを収穫。醸造過程でも過度の技術による厚化粧をせず、より葡萄本来の個性を生かせる手法をとっています。発酵後は、ステンレスタンクでの6ヶ月熟成を経て出荷されます。

爽やかで引締まった酸味とふくよかな果実味がバランスが良好

鮮やかで輝きのある縁に緑を感じる淡い麦藁色で、粘性は中程度。アーモンドなどの白い花をイメージさせるフローラルな香りが主体で、レモンピールや青りんごなどの果実香も感じ取れます。微かにミント、セージといった香りも合わせ持ち、爽やかで引締まった酸味とふくよかな果実味がバランスが良好。塩味のようなミネラル感と微かな苦味の余韻も。前菜や魚介類のお料理はもちろん、軽やかさとミネラルのテイストが、ワインとの相性の難しいアサリやハマグリといった貝類とも相性抜群です。

健全なブドウの力と大地の風合いを閉じ込めたワイン造り

イタリアの白ワインの代名詞となったソアーヴェは、イタリア語で「心地よい、甘美な」を意味します。その名の通りフルーティで心地よい芳香が特徴的でグラスに注いだとたんに甘くフレッシュな広がりのある香りが楽しめます。

以前は良質なソアーヴェを探すとなると非常に困難な状況が続いた時代がありました。しかし、1980年初頭よりモンテフォルテ ダルポーネの生産者を中心に粗悪多産なワイン造りから脱却が始まりました。それから時は流れ　これまでとは一線を画する良質なソアーヴェを生んだ生産者達は更に凝縮感のあるワイン造りへと傾倒していきました。そのため、行き過ぎた過熟なブドウ至上主義がこの地特有の地味を越えたワインを産する生産者を幾多も輩出する状況を生んでしまいました。カップッチーナはその中で、健全なブドウの力と大地の風合いを閉じ込めたワイン造りを今なお目指しています。

イタリア白ワインの代名詞としてあまりにも広く知れ渡ったソアーヴェですが、1980年代に入ると従来のものとは異なる凝縮感のあるガルガーネガを栽培する良心的な造り手が現れ始めました。カップッチーナもその一人でピエトロとシスト、エレーナの兄弟が22haの葡萄園を所有しています。

カンティーナの中にある15世紀に建てられた教会がフランシスコ会僧侶カップチンの命により建立されたことからその名が由来しています。近年では果実味重視の嗜好偏重からか過熟な葡萄を使用したソアーヴェが多くなった中、彼らのワインはソアーヴェのソアーヴェたる所以である火山岩性の土壌から来るミネラル分をしっかりと感じるスタイルを誇っています。『アルツィモ』はパッシートしたガルガーネガから成るデザートワインです。