『ワインスペクテーター2025 TOP100』第1位獲得！

グラン クリュ第3級シャトー ジスクールのファーストラベル「シャトー ジスクール」2022年が『ワインスペクテーター2025 TOP100』で第1位に輝きました！また同2022年は『ジェームズ　サックリング』で98点を獲得しています！

『ワインスペクテーター2025 TOP100』第1位の受賞コメント

ボルドーに関しては、近況は決して楽観できるものではない。近年のヴィンテージは品質が不安定で、同地域のプリムール販売も失速している。関税も追い打ちをかけた。しかし、ボルドーが今なお世界最高峰のワインを生産していること、そして生産者が時代の変化と共に進化し得ることを改めて実感させるワインがある。それがシャトー ジスクール マルゴー2022だ。この三級格付けシャトーが、今年の最高栄誉に輝いた。

温暖な2022年ヴィンテージにおいてブドウ畑は最高の状態を示し、カベルネ ソーヴィニヨン64％、メルロー30％、プティ ヴェルド3％、カベルネ フラン3％のブレンドが生み出された。クラシックなカシスやプラムの果実味に加え、多様な花のニュアンスが感じられる、明らかにフレッシュなプロファイルを特徴とする。口当たりは魅惑的で、控えめなトースト香が余韻を軽やかに導く。さらに、チームは2022年ヴィンテージが非常に優れていたため、セカンドワインを造らず、その結果、十分な生産量を確保した。

ヴァン ベークが世代を超えて数々の障害を乗り越えようとした努力は、ワイン造りがいかに長期戦であるかを如実に物語っている。その努力は傑出した2022年グラン・ヴァンに結実し、シャトー ジスクールは2025年ワイン オブ ザ イヤーの栄誉に輝いた。ブラボー！

※ヴァン ベーク氏は、1995年の不正醸造疑惑で同シャトーが大きく評判を落とした後、若手ながら改革の先頭に立ち、信頼回復と品質向上に長年貢献してきた人物。シャトー ジスクールの復活を主導した中心人物として知られ、現代ボルドーを代表する経営者、ワインメーカーのひとり。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』98点（2022ヴィンテージ）

ブラックカラント、ダークマッシュルーム、ブラックチェリーの驚くべき香りに、森の床を思わせるニュアンスが加わる。口いっぱいに広がる豊かなボディは、繊細で肌触りの良いタンニンと、深みのある風味豊かな果実味を伴う。タンニンは非常に力強く骨格を形作り、層を成して口中に広がり、強烈さとエネルギーをもたらす。活力と気迫に満ち、重厚感も兼ね備える。カベルネ ソーヴィニヨン64％、メルロー30％、プティ ヴェルド3％、カベルネ フラン3％のブレンド。2029年以降が最適。（2025年1月）

『ワインスペクテーター』95点（2022ヴィンテージ）

温かなカシスとプラムの香りが核をなし、軽やかなライラック、バイオレット、アイリスのアクセントが全体に流れる。後味には紅茶の閃きと、魅惑的なカシミアのような口当たりが伴う。控えめなトーストが全ての要素を美しく調和させる。ヴィンテージの特徴を完璧に体現した一例。カベルネ ソーヴィニヨン、メルロー、プティ ヴェルド、カベルネ フラン。2026年から2040年が最盛期。（2025年3月）

シャトー ジスクール（グラン クリュ3級）の歴史は長く、その起源は14世紀に遡ります。当時は人を寄せ付けない様な荒涼とした平原にシャトーの防御塔があるだけでした。1552年、毛織物で成功したボルドーの商人ピエール ド ロム氏が「Guyscoutz（ジスクーツ）」という貴族の館を購入し、その周辺の敷地を整備し、ブドウの樹を植えた所からワイン造りへの一歩を踏み出しました。

19世紀に入ると、プロミ家、ペスカトール家、クルーズ家によって、ジスクールには華やかな装いと設備が導入されていきました。シャトーは新古典主義の宮殿風に建て替えられ、醸造の設備も近代化されました。

1995年にオランダの実業家エリック アルバダ イェルヘルスマ氏が事業を引き継ぎ、建物の改装、畑の整備作業を丹念に行っています。

栽培面積の広いシャトー

シャトー　ジスクールはマルゴー地区の中の中心にあるラバルドという村に位置しています。銘酒街道の2号線沿いにあります。

メドック格付けシャトーの中で面積の大きい方に属し、94haあります(マルゴー以外のアペラシオンも含むと300ha程)。植えられているブドウは、カベルネ ソーヴィニヨン60％、メルロー32％、カベルネ フラン5％、プティ ヴェルド3％。畑の樹齢は、全体の15％が4～10年、50％が10～25年、33％が25年以上です。樹々はドゥーブル ギュイヨに仕立てられています。

発酵はステンレスタンクとコンクリートタンク、温度を26～28℃と低めにして18～28日間行われます。熟成は新樽比率50％のフレンチオークにて15～18ヵ月行われます。