マァジのフラッグシップ「コスタセラ」限定ラベル

アマローネの名門マァジのフラッグシップアマローネ「コスタセラ」のコンテンポラリー アート プロジェクトによる限定ボトルです！バックヴィンテージのコスタセラのボトルを世界のアーティストによるデザインがフロントラベルを飾るという、2年に1度の数量限定プロジェクト。第6作目となった「EDIZIONE 2023」はコスタセラ2005ヴィンテージ。ラベルデザインには漆芸作家・蒔絵師の浅井 康宏氏の作品「蒔絵螺鈿香炉「西香」」が選ばれています！

「文化」と「香り」がキーワード 蒔絵螺鈿香炉「西香」

蒔絵螺鈿香炉「西香」（まきえらでんこうろ「さいこう」）。コスタセラ コンテンポラリー アートプロジェクトの第6作目に選ばれた漆芸作家・蒔絵師の浅井 康宏氏は、「文化」と「香り」というキーワードで作品を制作。浅井氏は、コスタセラ アマローネの手間を惜しまず造られたワインの味と香りは、奥深く気品がありまさにアートだと感じ、その思想から着想し伝統技法を用い現代的な意匠感覚で、長い下地期間を含めおよそ2年をかけて作品を制作しました。

～日本とイタリアの文化が交わる素晴らしい作品～

日本には香りを楽しむ「香」の文化があり、香炉はそれに用いられる大切なアイテムのひとつだ。この器物にお香を入れ薫くことで、煙の香りを楽しむことができる。描かれた葡萄の模様は、日本において豊穣の意味合いとともに「葡萄」が「武道」と同じ発音なことから古くから蒔絵のデザインとして美術作品に多く描かれてきた。

貝殻を貼り付けることで得られる青や紫色で葡萄の色合いとそこから得られる雫を表現した。細かな金で装飾されたアーチ状のデザインは脈々と受け継がれてきた文化そのものを造形化したデザインだ。葡萄の色、文化の形はそれぞれ普遍的な技術と素材で作られている。今回の蒔絵螺鈿香炉「西香」は日本とイタリアの文化が交わる素晴らしい作品である。

漆芸作家・蒔絵師 浅井 康宏氏プロフィール

1983年鳥取県出身。2004年国立富山大学高岡短期大学部漆工芸コース卒。2005年室瀬和美氏（重要無形文化財保持者）に師事、2007年漆芸作家として独立。日本伝統工芸展「新人賞」、日本伝統漆芸展「文化庁長官賞」等受賞。2023年大英博物館に作品「蒔絵螺鈿香炉『瓔珞』」収蔵。

コスタセラ コンテンポラリー アート

コスタセラ コンテンポラリー アート プロジェクトは、2年に1度Masiとそのワインと縁の深い国から国際的に著名なアーティストを選び、コスタセラ アマローネとその特徴的なラベルに捧げる作品を制作してもらうものです。2023年版に選ばれたアーティストは、漆芸の第一人者である浅井康宏氏です。漆芸は、東南アジアの特定の樹木から採取した樹液を加工し、金粉の装飾や螺鈿細工を施した非常に光沢のある製品を作る、日本で最も古く、最も貴重な芸術のひとつです。彼の作品を再現したラベルがコスタセラ2005のフロントラベルを飾ります。また、アーティストに若い美術学生を選んでいただき、その学生にはMasiから奨学金が提供され、学生をイタリアで卓越した芸術的経験を積むことになります。

類稀なる条件が重なる「コスタセラ」

コスタとは急斜面の畑という意味、セラは夕方から夜にかけてという意味です。その名前の通り南西向きの急斜面の畑で、夕方からは他の畑よりさらに日が当ります。北にアルプス、西にガルダ湖があり湖の反射熱でさらにブドウの成熟が進む類稀なる条件が重なる畑です。

アパッシメントのスペシャリスト「マァジ」

ブドウのアロマ、味わいをさらに濃密にするため、竹製の棚の上でブドウを乾燥させ糖度を高める伝統的な製法をアパッシメントと呼びます。ブドウを厳選、冬季の長い期間乾燥させ平均で30～40％重量が減ります。色、糖度、アロマ、タンニンが凝縮し味わいが滑らかになります。「マァジ」21世紀にアパッシメント技術において卓越した専門家であることが認められ、アパッシメントで造られたワインは全てバックラベルにはそれを証明するロゴが印字されています。

オールドヴィンテージの醍醐味、柔らかな熟成感が楽しめる2005年

2024年2月「マァジ」輸出MGマルコ ザウリ氏にコスタセラ2005年を解説して頂きました。

「2005年はマァジテクニカルグループとして4つ星ヴィンテージになります。寒い冬に始まり、春は気温が変わりやすかったのですが、7月は暑かったために40％ほどをグリーンハーベストしました。8月には気温も落ち着き、雨も降ったおかげでしっかりとした酸も得られています。」

熟した果実やスパイスのニュアンスが広がるエレガントな香り。飲むとまろやかな口当たりで心地よい甘みを感じる落ち着きのある味わい。非常に滑らかでバランスがとれていて、柔らかさがあります。しっとりとした熟成感が心地よく、スムーズに飲み続けられる、オールドヴィンテージの醍醐味を味わえるワインです。

マァジは、ボスカイーニ家が1772年に設立し、6代にわたりブトウ畑を所有してきたヴェネト州きっての巨大ワイナリー。ヴァルポリチェッラのトップ生産者としていまや世界中に知られ、カナダ、アルゼンチンでもワイン生産を行っています。

現在の当主は6代目サンドロ ボスカイーニ氏。そして、サンドロ氏の子供達アレッサンドラ、ラファエッレ氏、そして兄弟である生産工程を管理するブルーノ氏とパートナーであるマリオ氏が経営に携わっています。この国際的にも認められているワインの技術的実績と高品質な水準は、MTG（マァジ・テクニカル・グループ）の徹底した研究並びに実験の賜物といえます。

長い間、このチームのメンバーはヴェネツィアのプレミアム ワインのブトウ栽培と醸造の遺産を復活させることを目的として不断の研究をしてきました。品質だけにとどまらず、個性とオリジナリティーをも兼ね備えたワインは、伝統的価値と先端技術による現代化が密接に絡み合った結果出来上がったもの。さらにマァジは陰干ししたブドウから造ったワインの生産を丹念に研究し、ヴェネト古来に存在した醸造技術「リパッソ」を現代に復活させました。また、新しいスタイルのアマローネを提案し、最近の世界的な成功を手にすることができました。アマローネの品質を左右するアパッシメント技術もマァジはミラノ大学とも連携を図る技術グループMTGの下、最高レベルを誇っています。

そして、現代イタリア語を完成させたと言われる大詩人、ダンテ アリギェーリの息子、ピエトロ アリギェーリが1353年に畑を購入したことに始まるワイナリー「セレーゴ アリギェーリ」と強力なパートナーシップを結び、歴史と伝統のある、格式高いワインを生産、世界中に輸出しています。