ワインアドヴォケイト99点を筆頭に、多くのワインガイド誌で高評価を獲得

クリスタルはルイ ロデレールの技術を結集して造り上げたプレステージ キュヴェ。1876年ロシア皇帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュとしてルイ ロデレールに特別に造らせたのがはじまりです。クリスタルの誕生から約100年後の1974年初めて造られたがこのクリスタル ロゼ。平均6年間の長期熟成を誇ります。成熟した果実を使用するため、優良なヴィンテージにしか造られず、詳細はほとんど伏せられているミステリアスでゴージャスなプレステージ シャンパーニュです。この年はワインアドヴォケイトで99点、アントニオ ガッローニで98点、ジェームズサックリングで98点、ワインエンスージアストで97点、ワインスペクテーターで97点を獲得しています（2013ヴィンテージ）。

醸造責任者ジャン バティスト レカイヨ曰く「完璧なシャンパーニュ」

醸造責任者のジャン バティスト レカイヨはクリスタル ロゼ2013ヴィンテージを「シャンパーニュの真髄であり、繊細な密度の高い凝縮感のある香りのフレグランス。完璧なシャンパーニュと言えます」と称しています。

クリスタル製のボトルに瓶詰めた事から名付けられたシャンパーニュ

「クリスタル」はアレクサンドル2世用のシャンパーニュを、特別に仕立てられたクリスタル製のボトルに瓶詰めていた事からこの名がつきました。当時のデザインのままという美しい透明のボトルは、皇帝の暗殺を企てる者が武器や爆薬などを忍ばせぬよう、瓶底がフラットになっているというディテールまで忠実に再現されています。

平均6年間に及ぶ長期の熟成期間

アイ村のグラン クリュの中でも最上級の畑にて、ビオディナミ栽培で育てられた古樹のピノ ノワールを厳選。セパージュはピノ ノワール55%、シャルドネ45%。2013年ヴィンテージは10月にブドウを収穫。低温マセラシオンを行った後、セニエ法によってロゼならではの美しい色合いが引き出されます。20％がオークの大樽で発酵され、熟成期間は平均6年間とかなり長期の熟成期間を誇ります。ドザージュは7g/l加えています。

深みがあり濃厚で、例年とは少し違ったスタイルの2013年ヴィンテージ

グラスに注ぐと、白桃やネクタリンの果実香に、バラなどのフローラルなアロマ、チョークのニュアンスが立ち上ります。口に含むと広がる、ほのかな甘みを伴った白いイチゴのような果実味が印象的。噛みごたえを感じるほどの厚みと硬質なミネラル感が調和し、長い余韻まで表情豊かな風味が楽しめます。深みがあり濃厚で、例年とは少し違ったスタイルの1本です。

ヴィンテージ情報

バランスの良い理想的なブドウが収穫された2013年

2013年のシャンパーニュ地方は特に生育サイクルが遅い年でした。長い冬が終わった後、春もなかなか気温が上がらず、7月初旬までブドウ樹の開花を待つことになりました。シャンパーニュ地方ではあまり見られない天候でした。夏は幸い記録的に長い日射時間に恵まれた上、降雨も少なく、ピノ ノワールとシャルドネの成熟に非常に適した気候でした。10月のブドウの収穫は秋らしい涼しさの中で行われ、結果的に糖度と酸度の両方が高く、バランスの良い理想的なブドウが収穫されました。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』99点（2013ヴィンテージ）

シャンパーニュのワイン オブ ザ ヴィンテージ候補であるロデレールの2013年クリスタル ロゼは、素晴らしい出来栄えだ。グラスの中で果樹園のさわやかな果実、白い花、赤い果実、核果、焼きたてのパン、みかんオイルの香りが鮮やかに広がる。 フルボディで、層状で、多次元的なヴィンテージ。明るい身体を包み込むような酸は、活気に満ち、表情豊かで、際立って凝縮された果実で十分に覆われる。 そのため、このクリスタルは予想通り張りがあり、年月を重ねても相応しいが、年を考えると驚くほど肉厚で豊満。 非常に爽やかなフィニッシュで締めくくる2013年は、筋肉質でしっかりと巻かれた2012年ほどあからさまに構造化されてはいない。むしろ、2013年の切り口と肉付き、正確さと魅力の融合こそが、今回非常に魅力的。 この地域のテット ド キュヴェ（一番搾り）の王者として君臨するこのワインにとって、今年もまた素晴らしいヴィンテージ。努力して入手する価値がある。飲み頃2021-2061年（2021年4月）」

ルイ ロデレールは1776年の創業当時から、深い洞察力と先見性を持ったクオリティへの飽くなき追求の精神を頑なに守っています。大規模なブランドが華々しいヴィジュアルの広告を掲げ市場を席巻するシャンパーニュの世界。ルイ ロデレールは、そんなシャンパーニュの世界において「手仕事の芸術品」と賞される丁寧なシャンパーニュ造りを守り続けている稀有なメゾンです。彼らは派手なコマーシャルを好まず、あくまでも静かに品質を磨くことだけに専念しているため、「誰もが名を知るシャンパーニュ」ではありません。しかし本物を愛する真のワイン好きに選ばれるメゾンであり続けてきました。イギリスの専門誌『ドリンクス インターナショナル』の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ ブランド2022」にて、ルイ ロデレールが3年連続の第1位に輝いています。

手仕事の芸術品、ルイ ロデレールのシャンパーニュ造り

品質追及のための家族経営

ルイ ロデレールは、1776年の創業当時から2世紀にも渡り、一貫して家族経営を続けています。彼らはクオリティへの飽くなき追求のために利益優先の企業形態をとらず、このスタイルを継続。そして、一家の誇りとポリシーが、他のシャンパーニュ メゾンとは一線を画す、ルイ ロデレールの佇まいに表れています。

シャンパーニュ地方随一約240haの自社畑を所有

ルイ ロデレールは、数あるシャンパーニュ メゾンの中でも随一の広さを誇る約240haに及ぶ自社畑を所有し、必要とするブドウの75-80％をまかなっています。自社畑であるということで、ブドウの栽培から徹底した手入れができ、質の良いブドウを手に入れることができるのです。

自社畑の約半分をオーガニックで栽培

さらにルイ ロデレールはシャンパーニュ地方における最大級のオーガニック生産者のひとつとして知られ、現在は広大な自社畑の約半分をオーガニックで栽培。プレステージ キュヴェのルイ ロデレール クリスタルにおいては、2012年ヴィンテージより、オーガニック栽培においても特に厳しい条件で栽培されたビオディナミのブドウを使用して仕立てています。もともと冷涼な気候で病害も多いシャンパーニュ地方でビオディナミ栽培を行うこと自体、非常に大きなリスクですが、ルイ ロデレールが持つテロワールをより良く表現するために実施。「テロワールが何を考え、語ろうとしているのか、それを引き出すことがビオディナミ栽培なのです」と栽培・醸造責任者のジャン バティスト レカイヨン氏は語っています。

ロデレール スタイルを生み出すリザーヴワイン

ルイ ロデレールでは、毎年仕立てたワインをブレンド用に熟成させておく、「リザーヴワイン」を大量に保管しています。リザーヴワインの管理には多大なコストと手間がかかりますが、シャンパーニュに深みと複雑性を生み出し、ロデレール スタイルを実現しながらブレンドの個性を表現するには大切な要素。これはルイ ロデレールだからこそできる贅沢な製法と言えます。

最高の状態を生み出す3年以上の瓶内熟成

スタンダード キュヴェのルイ ロデレール コレクションは、最高の状態で飲まれることを目的に、瓶詰め後最低3年以上の熟成を経て出荷されます。これはシャンパーニュ規定の15カ月よりもはるかに長い期間であり、他の一般的なシャンパーニュの3倍近い長い時間がかけられているのです。

「世界で最も称賛されるシャンパーニュ ブランド」3年連続の第1位獲得

ルイ ロデレールが手掛けるスタンダード キュヴェ「ルイ ロデレール コレクション 242」と2013年ブリュット ヴィンテージ[マグナムボトル]が、2021年12月に発表されたシャンパーニュ＆スパークリングワイン世界選手権2021にて、見事ワールドチャンピオンを受賞！また、イギリスの専門誌『ドリンクス・インターナショナル』の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ ブランド2022」にて、ルイ ロデレールが3年連続の第1位に輝きました。